機材名:1010music nanoboxシリーズ担任:Mr. Nano
| 科目 | 評価 | 担任所見 |
|---|---|---|
| 省スペース性全員113g | 5たいへん よくできました | 4兄弟を全員並べても、ノートPC1台分です。 |
| 音色の幅4専攻 | 4 | 粒・波・素材・打撃と、専攻が分かれています。 |
| 外部機材との連携TRS・クロック対応 | 4 | 小さくても会話の作法は一人前です。 |
| 導入コスト1台7万円前後 | 2 | 兄弟を揃えると、体積の割に堂々たる金額です。 |
| 演奏性2インチ画面 | 2 | 全員、指先の器用さを要求してきます。 |
手のひらに乗る4つの箱の総覧です。グラニュラー・WT・サンプラー・ドラムの4兄弟を、小さなミキサーのblueboxでまとめると卓上が完結します。省スペース界の王朝です。
5=主力として非常に優秀/4=明確な強みがある/3=実用的だが工夫が要る/2=制約が大きく用途を選ぶ/1=この用途では勧めにくい。評価項目は機材ごとの得意・不得意に合わせて選んでいます。順位付けや他の機材との点数比較はしません。「資料評価」はメーカー資料・公開情報に基づく採点で、実機検証後に更新します。
「豆皿の懐石」
この店の懐石は、すべて豆皿で出てきます。
粒の皿、波の皿、素材の皿、打撃の皿。4皿で一汁三菜ならぬ一卓四音です。
「量が足りないのでは」と心配するお客様ほど、帰りに全皿注文して帰られます。
お会計は豆皿1枚7万円前後。豆皿とは、そういう器です。
この一席は、通信簿の評点と本文の事実に基づいた創作です。
この記事でわかること
- 手のひらに乗る4つの箱、1010music nanobox シリーズの紹介
- 仕様の要点と、どんな人に合うか
- 公式動画つき。所有機材との比較の視点も
同じ大きさで、中身が4種類
nanobox(ナノボックス)は、1010musicの手のひらサイズのシリーズです。同じ筐体で中身が違う4機種が用意されていて、2インチのタッチスクリーンで操作します(1010music公式)。
lemondrop はグラニュラーシンセです。4ボイスで、2つのグラニュレーターと1つのオシレーターを持ちます。音を細かい粒に砕いて敷き詰める方式で、環境音のようなパッドから、荒れたテクスチャまで作れます。
fireball はウェーブテーブルシンセ。8ボイスで、2つのウェーブテーブルとオシレーターを持ちます。アグレッシブなリードからパッドまで、lemondropより輪郭のはっきりした音が出ます。
tangerine はストリーミング再生に対応したマルチサンプラー、razzmatazz はFMシンセとサンプリングを組み合わせたミニ・ドラムシーケンサーです。つまりシンセ2種・サンプラー・ドラムが、同じ大きさで揃います。
共通しているのは、タッチスクリーンのX/Y操作で指1本で音を変形できること。小ささのために操作を捨てていない点が、このシリーズの評価されているところです。
1010music公式による razzmatazz の紹介動画です。2インチのタッチスクリーンを指でなぞって音が変わっていく様子が見どころで、この操作感がnanoboxシリーズ共通の性格をよく表しています。
仕様のポイント
- lemondrop: ポリフォニック・グラニュラーシンセ。4ボイス/グラニュレーター2+オシレーター1
- fireball: ポリフォニック・ウェーブテーブルシンセ。8ボイス/ウェーブテーブル2+オシレーター
- tangerine: ストリーミング対応のコンパクト・マルチサンプラー
- razzmatazz: FMシンセとサンプリングを備えたミニ・ドラムシーケンサー
- 共通: 2インチのタッチスクリーン。X/Yコントロールで音をモーフィング
- 共通: 手のひらに収まる筐体。MIDIコントローラーからのノート入力とパラメータ制御に対応
- 価格: 国内の販売店で69,800〜74,800円前後、中古はfireballが59,800円(2026年8月18日確認)
どんな人に合うか
「机に置く場所がない。でも音源を増やしたい」人に、いちばん素直に効きます。手のひらサイズなので、既にある機材の隙間に置けます。
うちのblueboxは同じ1010musicのミキサーで、nanoboxと組み合わせる前提のような大きさです。小さな音源を複数並べて、小さなミキサーでまとめる——1010musicの機材だけで卓上が完結する構成が組めるのは、このメーカーならではです。
選び方は明快で、足りない音の種類で選ぶのがいちばんです。ふわっとした音が足りないならlemondrop、芯のある音が欲しいならfireball、自分の音を鳴らしたいならtangerine、ドラムが欲しいならrazzmatazz。1台7万円前後なので「とりあえず全部」とはいきませんが、逆に言えば役割が重複しません。
注意点として、この小ささでは長時間の細かい編集は苦しくなります。音を作り込む機材というより、すでに決まった音を呼び出して演奏する機材として考えるほうが実態に合います。
機種ごとの記事
4機種それぞれの中身を、個別の記事にまとめました。足りない音の種類で選ぶのがいちばん確実です。
- ふわっとした持続音が欲しいなら → nanobox lemondropとは|113gのグラニュラーシンセ
- 芯のある音と和音が欲しいなら → nanobox fireballとは|8ボイスのウェーブテーブル
- 自分で録った音を鳴らすなら → nanobox tangerineとは|microSDから流し込むサンプラー
- ドラムが欲しいなら → nanobox razzmatazzとは|FMとサンプルのミニ・ドラム
- ユーロラックに入れるなら → 1010music bitbox microとは|18HPに収めたサンプラー
購入・価格を見る
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1010music nanobox シリーズ
- 新品相場
- ¥69,800〜¥74,800
- 中古相場
- 店頭 ¥59,800
2026-08-18 時点の調査(Rock oN・デジマート出品)。相場は変動します。販売価格は各店舗の表示をご確認ください。
次に読む
- 同じメーカーのミキサー(所有) → 手のひらの録れる音卓、Bluebox
- 同じメーカーのサンプラー → 手のひらのサンプル基地、1010music blackbox
- 小さな機材の入口 → 1万円台から始まる沼、KORG volcaシリーズ
- 同じサンプラーを比べるなら → 画面もメニューもない実験サンプラーシンセ、Edgehog Systems EH-01。豪州の個人がKickstarterで成立、出荷は2026年12月〜
- 同じ1010musicなら → 1010music Bentoとは|900グラムの制作机
- グラニュラーの1台 → nanobox lemondropとは|113gのグラニュラーシンセ
出典
- 1010music nanobox 公式ページ — シリーズ構成
- Introducing nanobox | razzmatazz(1010music公式)
- Rock oN・デジマート出品(2026年8月18日確認) — 国内価格
この記事は未所有機材の紹介記事です。仕様はメーカー公式資料等で確認しています(確認日: 2026年8月17日)が、実機での検証は行っていません。実機を入手した場合は、別途レビュー記事として書き直します。
画像について: アイキャッチは実機の写真を参考に、形状・配色・配置を忠実になぞって描いたAIイラストです(ロゴや文字は省略。写真ではありません)。本文の4コマ漫画もAIで作成したイメージです。
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この記事はメーカー公式資料・公開情報に基づいています。個別機材の操作結果は、実機検証を行った時点で「検証済み」へ昇格させます。未検証の内容を「使ってみた」かのように書くことはしません(検証ポリシー)。
