機材名:1010music nanobox lemondrop担任:Mr. Nano
| 科目 | 評価 | 担任所見 |
|---|---|---|
| 省スペース性113g | 5たいへん よくできました | 置き場所の悩みを消し飛ばす体格です。 |
| 音質・音の個性グラニュラー特化 | 4 | 粒の霧を出す係として優秀です。 |
| 導入コスト7万円前後 | 2 | レモン1粒の値段ではありません。 |
| 一台完結度 | 1 | ドラムもシーケンサーもなし。1台目には不向きです。 |
| 操作性2インチ画面 | 2 | 深い編集は指先の修行になります。 |
113gのグラニュラーシンセです。ふわっとした持続音が足りない構成に、机の隙間から効かせます。1台目には向きません——ドラムもシーケンサーも入っていない、専門職の粒屋です。
5=主力として非常に優秀/4=明確な強みがある/3=実用的だが工夫が要る/2=制約が大きく用途を選ぶ/1=この用途では勧めにくい。評価項目は機材ごとの得意・不得意に合わせて選んでいます。順位付けや他の機材との点数比較はしません。「資料評価」はメーカー資料・公開情報に基づく採点で、実機検証後に更新します。
「霧の小瓶」
この店で売っているのは、音の香水です。
113gの小瓶から吹き出すのは、グラニュラーの霧。既にある曲の上に、ひと吹きします。
「これだけで曲は作れますか」「作れません。香水ですから」。
主役になる他の機材をお持ちの方だけ、お求めください。
この一席は、通信簿の評点と本文の事実に基づいた創作です。
この記事でわかること
- グラニュラー合成とは何か
- 4ボイス/グラニュレーター2という構成
- 113gという大きさと、その代償
- 国内相場74,300円(2026年8月21日・Amazon/楽天の出品)
音を粒に砕いて、敷き詰める
グラニュラー合成は、音を細かい粒(グレイン)に切り刻んで、それを敷き詰めて鳴らす方式です。元の音がピアノでも、粒の大きさや重なり方を変えると、まったく別の質感になります。
短い音を、いくらでも引き伸ばせるのが特徴です。1秒の録音から、途切れない持続音のパッドを作れます。環境音のようなふわっとした層から、荒れたテクスチャまで、つまみの位置ひとつで行き来します。
lemondrop は、それを手のひらサイズの箱に入れた機材です。重さ113g。文庫本より小さい面積に、2インチのタッチスクリーンが載っています。
1010music公式の紹介動画です。グラニュラーという言葉は説明しにくいのですが、音がほどけて粒になり、また集まって持続音になる——その様子は映像だと一目です。手のひらに載る大きさで、この音が出ています。
仕様のポイント
- 4ボイスのポリフォニック・グラニュラーシンセ
- グラニュレーター2基+オシレーター1基
- グレインはオシレーターあたり16、合計128
- サンプルメモリはオシレーターあたり30秒
- エフェクト6種(フランジャー、ディストーション、コーラス、フェイザー、ディレイ、リバーブ)を2スロットに
- プリセット153・wavファイル311を同梱
- 2インチのタッチスクリーン+ノブ2・ボタン4
- 本体: 約95×76×38mm・約113g
- オーディオ入出力は3.5mm TRS。24bitのAD/DA、内部32bit・48kHz
- MIDI入力は3.5mmでType-A/Bを自動判別。出力もA/Bを選べる
- クロック入力(3.5mm・1/2/4/8/12/24 PPQ)
- 電源はUSB-Cの5V・500mA
- microSDカードで自分のwavファイルを持ち込める
2インチで、どこまで触れるのか
この機材の評価が分かれるのは、ここです。画面は2インチ。指1本でX/Y方向になぞると音が変形しますが、細かい数値を追い込む作業には向きません。
音を作り込む機材というより、決まった音を呼び出して演奏する機材と考えるほうが実態に合います。153のプリセットが入っているのも、その使い方が前提だからです。
どんな人に合うか
合うのは、机に置く場所がないのに音を増やしたい人です。既にある機材の隙間に置けます。ふわっとした持続音が足りていない構成には、素直に効きます。
合わないのは、これを1台目にしようとしている人です。ドラムもシーケンサーも入っていません。(グルーヴボックスとは。最初の1台で確認する7項目 を参照)
外で使うには
必要になるもの: nanobox battery case(外で使うなら)
本体に電池は入りません。電源はUSB-Cの5V・500mAだけです。モバイルバッテリーからでも動きますが、メーカーは専用のバッテリーケースを別売で出しています。本体を収めて持ち運べる形で、価格は79ドルです。
国内での取り扱いは2026年8月21日時点で確認できませんでした。販売が確認できるのはメーカーの直販ストアです。
1010music 公式ストア(nanobox battery case)
※ 海外サイトです。当サイトのアフィリエイトリンクではありません。
机の上で使うだけなら要りません。USB-Cから給電できるので、手持ちのモバイルバッテリーでも代用できます。
購入・価格を見る
枠内の価格は当サイトが調査した相場で、販売価格ではありません。
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1010music nanobox lemondrop
- 新品相場
- ¥74,300
- 中古相場
- 相場データなし
2026-08-21 時点の調査(Amazon・楽天の出品)。相場は変動します。販売価格は各店舗の表示をご確認ください。
この記事は公開されているメーカー資料と国内販売店の情報をもとに書いています。実機での検証は行っていません。音の質感、2インチ画面の操作感など、触らないと分からない部分については書いていません。
画像について: アイキャッチはメーカーの製品写真を参考に、形状・配色・つまみやボタンの配置をなぞって描いたAIイラストです(ロゴや文字は省略。写真ではありません)。実機の姿は本文の公式動画でご覧ください。
次に読む
- 芯のある音が欲しいなら → nanobox fireballとは|8ボイスのウェーブテーブル
- 自分の音を鳴らすなら → nanobox tangerineとは|microSDから流し込むサンプラー
- 4機種の比較 → nanobox シリーズの4機種まとめ
- 同じメーカーのミキサー(所有機) → Blueboxレビュー|手のひらの録れる音卓
- 8×8タッチのグラニュラー → beetlecrab Temperaとは|音の上を指でなぞるグラニュラー
出典
- 1010music 公式 nanobox | lemondrop(ボイス数・グレイン・寸法・端子)
- 国内相場はAmazon・楽天の出品(2026年8月21日確認)。相場は変動します
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この記事はメーカー公式資料・公開情報に基づいています。個別機材の操作結果は、実機検証を行った時点で「検証済み」へ昇格させます。未検証の内容を「使ってみた」かのように書くことはしません(検証ポリシー)。
