機材名:Moog DFAM担任:Mr. Nano
| 科目 | 評価 | 担任所見 |
|---|---|---|
| 音質・音の個性Moogのアナログ打撃 | 5たいへん よくできました | 1音の説得力で殴ってくる家系です。 |
| 音作りの自由度パッチ24点 | 4 | パッチポイントの数は十分です。 |
| 外部機材との連携MIDIなし | 1 | MIDIの世界とは、CV経由でしか話せません。 |
| 保存・管理プリセットなし | 1 | 今日の彫刻は今日限り。録音が必須です。 |
| 導入コスト | 3 | Moog姓の中では話の分かる価格です。 |
1音を彫るパーカッションシンセです。MIDIもプリセットも持たない100%アナログ。彫る時間そのものが楽しい機材で、土台は他に任せて「1音だけ本物」を足す係です。
5=主力として非常に優秀/4=明確な強みがある/3=実用的だが工夫が要る/2=制約が大きく用途を選ぶ/1=この用途では勧めにくい。評価項目は機材ごとの得意・不得意に合わせて選んでいます。順位付けや他の機材との点数比較はしません。「資料評価」はメーカー資料・公開情報に基づく採点で、実機検証後に更新します。
「今日も1音」
アトリエの彫刻家は、今日も1音だけ彫っています。
「曲は作らないんですか」と聞くと、ノブを持ったまま答えます。「それは他の機材の仕事です」。
MIDIも保存も持ちません。この工房には電話も帳簿もないのです。
夕方、完成した1音が鳴りました。確かに、それだけの価値がある音でした。
この一席は、通信簿の評点と本文の事実に基づいた創作です。
この記事でわかること
- 1音を彫るパーカッションシンセ、Moog DFAMの紹介
- 仕様の要点と、どんな人に合うか
- 公式動画つき。所有機材との比較の視点も
- 発売は2018年4月
ドラムマシンではなく、打楽器のシンセ
DFAMは、Moogが2018年に出したセミモジュラーのアナログ・パーカッション・シンセサイザーです。名前はDrummer From Another Motherの略で、2015年のMother-32に続く「Motherファミリー」の2台目。同じ60HPの筐体で、重ねて置けます(Moog公式)。
普通のドラムマシンとは考え方が違います。音源はVCOが2つとノイズ、24dBのラダーフィルター(LP/HP切替)、3つのディケイ・エンベロープ。つまり単音のアナログシンセで、それをキック、スネア、ハイハット、金属音、ベース、ベルと1音ずつ作り込みます。シーケンサーは8ステップで、各ステップにピッチとベロシティのノブ。MIDI端子もUSBもプリセットもなく、同期はクロックのCVで取ります。
価格は98,800円(Amazon・サウンドハウス在庫あり、島村楽器・宮地楽器・イケベ楽器は取り寄せ、2026年8月18日確認)。中古はヤフオクで単体64,000円の落札例があります。国内代理店は2024年1月からinMusic Japanです。
Moog公式の紹介動画です。ノブを回すだけでキックが金属音に、金属音がベースに変わっていく様子と、8ステップのピッチとベロシティのノブが作るビートが聞けます。名前は「よその母から来たドラマー」です。
仕様のポイント
- 100%アナログ。VCO×2(矩形波/三角波、ハードシンク、1→2 FM)、ホワイトノイズ、外部オーディオ入力。周波数レンジ10オクターブ
- 4ポール(-24dB/oct)ラダーフィルター(LP/HP切替)、エンベロープ×3(VCO/VCF/VCA、ディケイ。VCAはアタックFAST/SLOW)
- 8ステップのアナログシーケンサー(各ステップにPITCH/VELOCITYノブ)、テンポ10〜10,000BPM、Trigger/Advance/Run-Stop
- パッチベイ24点(入力15・出力9)。リアは1/4インチ出力(ヘッドホン兼用)とDC入力のみ。MIDI・USB・プリセットなし
- 12V DC 1.2Aアダプター付属(100〜240V)。ユーロラック60HP(+12V 230mA)。320×133×107mm・1.59kg。パッチケーブル5本付属
- 価格: 98,800円(Amazon・サウンドハウス・2026年8月18日確認)。中古落札 64,000円(単体)
どんな人に合うか
「ドラムの音を、サンプルではなくゼロから作りたい」人に。1音を彫る時間そのものが楽しい機材で、テクノやインダストリアルの重い音が素で出ます。
うちのTR-6Sは16の音色を並べて曲の土台を作る箱。DFAMは1音だけを深く作る箱で、役目が違います。同時発音は1音なので、TR-6Sやうちのドラム係の隣に置いて「1音だけ本物のアナログ」を足すのが現実的な使い方です。
MIDIがないので、うちのOXI ONE MKIIからはCVで同期させることになります。MIDIで直接鳴らしたいなら、後で紹介するBehringer Edgeがその役目を担う設計です。
購入・価格を見る
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Moog DFAM
- 新品相場
- ¥98,800
- 中古相場
- オークション ¥64,000
2026-08-18 時点の調査(Amazon・サウンドハウス在庫あり/ヤフオク単体落札)。相場は変動します。販売価格は各店舗の表示をご確認ください。
次に読む
- うちのリズム係 → リズムの土台係、TR-6S
- 同じ筐体の兄弟 → Motherファミリーの原点、Moog Mother-32
- MIDI付きの近縁機 → DFAMにMIDIを足した色違い、Behringer Edge
- 同じ音源モジュールを比べるなら → Neutral Labs Scroogeとは|誤動作をシーケンスする箱
- つまみだけで作るアナログドラム8ボイス → Vermona DRM1 MKIVとは|つまみ72個の「弾けるアナログドラム」
出典
- Moog DFAM 公式ページ — 仕様
- Amazon.co.jp/デジマート 宮地楽器 — 価格(2026年8月18日確認)
この記事は未所有機材の紹介記事です。仕様はメーカー公式資料等で確認しています(確認日: 2026年8月18日)が、実機での検証は行っていません。実機を入手した場合は、別途レビュー記事として書き直します。
画像について: アイキャッチは実機の写真を参考に、形状・配色・配置を忠実になぞって描いたAIイラストです(ロゴや文字は省略。写真ではありません)。本文の4コマ漫画もAIで作成したイメージです。
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この記事はメーカー公式資料・公開情報に基づいています。個別機材の操作結果は、実機検証を行った時点で「検証済み」へ昇格させます。未検証の内容を「使ってみた」かのように書くことはしません(検証ポリシー)。
