機材名:Bastl Softpop SP2担任:Mr. Nano
| 科目 | 評価 | 担任所見 |
|---|---|---|
| 音質・音の個性回路で壊れる音 | 5たいへん よくできました | パッチで自分を変調させる、正しくBastlの家風です。 |
| 持ち運びやすさUSB給電 | 4 | モバイルバッテリーで屋外実験ができます。 |
| シーケンス性能8ステップ×8バンク | 3 | スライドも量子化もある、遊べる足腰です。 |
| 操作性長押しの隠し技が多い | 2 | 教科書なしでは開かない引き出しが多めです。 |
| 導入コスト11万円台 | 1 | 手のひらサイズの学費ではありません。 |
水滴も酸も出す、と本文で書いた手のひらのセミモジュラーです。モバイルバッテリーで動く実験室ですが、長押しの隠し操作が多く、11万円台という学費は体格から想像しにくい額です。
5=主力として非常に優秀/4=明確な強みがある/3=実用的だが工夫が要る/2=制約が大きく用途を選ぶ/1=この用途では勧めにくい。評価項目は機材ごとの得意・不得意に合わせて選んでいます。順位付けや他の機材との点数比較はしません。「資料評価」はメーカー資料・公開情報に基づく採点で、実機検証後に更新します。
「水滴と酸の作り方」
本日の錬金術教室は、水滴の音と酸の音を1つの釜で作ります。
釜は手のひらサイズ。火力はモバイルバッテリーで足ります。
ただし長押しの隠し操作が多く、独学の術者はよく迷子になります。
受講料は11万円台。釜の大きさで判断すると、腰を抜かします。
この一席は、通信簿の評点と本文の事実に基づいた創作です。
この記事でわかること
- 水滴も酸も出す手のひらの箱、Bastl Softpop SP2の紹介
- 仕様の要点と、どんな人に合うか
- 公式動画つき。所有機材との比較の視点も
- 発売は2022年
Benjolinの血を引く、小さな箱
Softpop SP2は、チェコ・ブルノのBastl Instrumentsが米Casper Electronicsと共同で作った、手のひらサイズのセミモジュラー・シンセです。2022年2月に出荷が始まりました。元になったのは初代softPopで、さらにその着想はRob HordijkのBenjolinにあります(Bastl Instruments公式)。
音の要は「POP」と呼ぶクロスモジュレーションです。2ポールのステートバリアブル・フィルター(LP/BP/HP)をVCOで揺らし、水滴のような音から酸っぱいベース、歪んだビートまでを1台で出します。8ステップのシーケンサー(8パターン×8バンク、スケール量子化、8つの再生モード)、37点のパッチベイ、XYクロスフェーダー。2022年9月以降の製造分はデジタルVCOになり、ファームウェアは2025年7月の1.3が最新です。
価格は113,080円(アンブレラカンパニー定価・Clockface Modular・宮地楽器、2026年8月18日確認)。国内代理店はアンブレラカンパニーで、デジマートには出品がなく、中古相場は不明です。電源はmicroUSBの5Vで、モバイルバッテリーで動きます(アダプターは付属しません)。
Bastl Instruments公式の紹介動画です。フィルターの「ping」と、POPと呼ぶクロスモジュレーションで音が水滴のように弾ける様子が見られます。手のひらサイズで、USBのモバイルバッテリーで動きます。
仕様のポイント
- 減算方式セミモジュラー。デジタルVCO(複数波形+ウェーブシェイプ、v1.3。2022年9月以前はアナログ三角コアVCO)
- 2ポール・ステートバリアブル・フィルター(LP/BP/HP)+POPクロスモジュレーション、AD/サイクル可能エンベロープ、VCA(ドローン/エンベロープ)、外部入力(ゲイン+サチュレーション)
- 8ステップ・シーケンサー(8パターン×8バンク、チェーン、スライド、8スケール量子化、8再生モード、8パフォーマンスFX)
- パッチベイ37点(ユーロラック互換)、S&H、XYクロスフェーダー、4分岐マルチ。AUDIO IN/OUT、SYNC IN、MIDI IN(DIN)、CV/Gate/Clock出力
- 電源: microUSB 5V(250mA未満・モバイルバッテリー可・アダプター非同梱)。173×112×41mm。ファームウェア Digital VCO 1.3(2025年7月)
- 価格: 113,080円(アンブレラカンパニー・Clockface・宮地楽器・2026年8月18日確認)
どんな人に合うか
「MicroFreakのような変な音を、アナログ回路とパッチで出したい」人に。小さいのに音の幅が広く、モバイルバッテリーで外でも鳴らせます。
うちの机では、OXI ONE MKIIからMIDIかCVで鳴らしつつ、パッチで自分を変調させる遊び方が合います。SP-404MKIIのエフェクトとは別方向の「回路で壊れる音」です。
ボタン長押しの隠し操作が多く、11万円台という値段は大きさからは想像しにくい額。中古で買うなら、アナログVCOかデジタルVCOかの製造ロットを確認してください。
購入・価格を見る
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Bastl Instruments Softpop SP2
- 新品相場
- ¥113,080
- 中古相場
- —
2026-08-18 時点の調査(アンブレラ・Clockface・宮地)。相場は変動します。販売価格は各店舗の表示をご確認ください。
次に読む
- 変な音の入口の定番 → 変な音の入口、Arturia MicroFreak
- ノーコーストの2台 → ノーコーストの2台、Make Noise 0-CoastとStrega
- CVを出す司令塔 → セットの指揮者、OXI ONE MKII
- 同じBastl Instrumentsなら → Bastl THYME+とは|つまみが勝手に動くディレイ
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- 同じBastl Instrumentsなら → 親指ピアノの弾き心地でシンセを鳴らす、Bastl Kalimba。Kickstarterで101万ユーロ、出荷は2026年12月予定
出典
- Bastl Instruments Softpop SP2 公式ページ — 仕様・ファームウェア
- アンブレラカンパニー(国内代理店)/Clockface Modular — 価格(2026年8月18日確認)
この記事は未所有機材の紹介記事です。仕様はメーカー公式資料等で確認しています(確認日: 2026年8月18日)が、実機での検証は行っていません。実機を入手した場合は、別途レビュー記事として書き直します。
画像について: アイキャッチは実機の写真を参考に、形状・配色・配置を忠実になぞって描いたAIイラストです(ロゴや文字は省略。写真ではありません)。本文の4コマ漫画もAIで作成したイメージです。
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この記事はメーカー公式資料・公開情報に基づいています。個別機材の操作結果は、実機検証を行った時点で「検証済み」へ昇格させます。未検証の内容を「使ってみた」かのように書くことはしません(検証ポリシー)。
