Bastl THYME+とは|つまみが勝手に動くディレイ

Bastl THYME+のイラスト(実機を参考に作成)。横長の金属筐体、上面に大きな丸ノブが並び、下段に8つの四角いボタンとLED、側面に端子の列
2026年度DAWLESS機材 通信簿資料評価|実機検証前

機材名:Bastl THYME+担任:Mr. Nano

科目評価担任所見
音作りの自由度9パラメーター×Robot5たいへん
よくできました
全つまみに専属の変調係が付く、他に無い学級編成です。
音質・音の個性テープ系10種4テープの揺れからピッチシフトまで、時間の科目は一通り。
シーケンス性能プリセットを並べる32ステップ4エフェクト自体が演奏者になれます。
音源としての機能1音は出しません。人の音を預かって曲げる係です。
導入コスト110,000円1エフェクト1台の学費として、覚悟が要ります。
総合評価3/5

つまみが勝手に動くディレイ、が一番正確な紹介です。9つのパラメーター全員にRobotという変調係が付いています。エフェクター1台に11万円を払う覚悟がある家庭の、特別授業です。

5=主力として非常に優秀/4=明確な強みがある/3=実用的だが工夫が要る/2=制約が大きく用途を選ぶ/1=この用途では勧めにくい。評価項目は機材ごとの得意・不得意に合わせて選んでいます。順位付けや他の機材との点数比較はしません。「資料評価」はメーカー資料・公開情報に基づく採点で、実機検証後に更新します。

「つまみが、動くんです」

視聴者からの投稿です。「誰も触っていないのに、つまみが動くんです」

検証に向かいました。……確かに動いています。9つ全部です。

正体はRobotという内蔵の変調係でした。LFOにも、エンベロープフォロワーにも化けます。

心霊現象ではありませんでしたが、11万円の請求書を見て別の悲鳴が出ました。

この一席は、通信簿の評点と本文の事実に基づいた創作です。

この記事でわかること

  • つまみが勝手に動くディレイ、Bastl THYME+の紹介
  • 仕様の要点と、どんな人に合うか
  • 公式動画つき。所有機材との比較の視点も
  • 発売は2024年5月

エフェクターというより、変形装置

THYME+は、チェコのBastl Instrumentsが2017年に出したTHYMEの更新版です。金属の筐体になり、ノブが大きくなり、オーディオコーデックが良くなりました(Bastl公式)。

発想はテープマシンのモデリングを時間系エフェクトに当てること。ディレイ、フェイザー、リバーブ、コーラス、ピッチシフター、マルチタップ、テープディレイ、トレモロ、ビブラート、コンプレッサーをステレオで処理します。

特徴は9つのパラメーター(テープ速度、ディレイの粗と細、フィードバック、フィルター、追加ヘッドの間隔とレベル、ドライ/ウェット、音量)に、それぞれ専用の変調源「Robot」が付くこと。RobotはLFOにも、外部CVの受け口にも、入力音に反応するエンベロープフォロワーにもなります。つまり9本のつまみが、それぞれ違う理由で勝手に動きます。

プリセットは64(8バンク×8)。それを32ステップで並べる「メタ・シーケンサー」があり、パターンは4つ持てます。接続はMIDI入出力、アナログクロック入力、CV入力(0〜5V)、フットスイッチ、ステレオヘッドホン出力。電源は9〜12VのDCセンタープラス。

価格は110,000円(Five G、2026年8月19日確認)。旧THYMEは生産終了で、中古が7万円前後で出ています。

Bastl公式の解説動画です。9つのパラメーターに付く「Robot」が、それぞれ勝手に動いてディレイを変形させていく様子が見られます。

仕様のポイント

  • テープマシンのモデリングを基にしたステレオ時間系エフェクト(ディレイ/フェイザー/リバーブ/コーラス/ピッチシフター/マルチタップ/テープディレイ/トレモロ/ビブラート/コンプレッサー)
  • 9パラメーター(テープ速度・ディレイ粗/細・フィードバック・フィルター・追加ヘッドの間隔とレベル・ドライ/ウェット・音量)
  • 各パラメーターに専用変調源「Robot」。LFO、外部CV、エンベロープフォロワーのいずれかとして動作
  • プリセット64(8バンク×8)、プリセットを並べる32ステップのメタ・シーケンサー(4パターン)
  • 接続: MIDI in/out、アナログクロック入力、CV入力(0〜5V)、フットスイッチ、ステレオヘッドホン出力。電源9〜12V DCセンタープラス
  • 価格: 110,000円(Five G)。旧THYMEは生産終了(中古7万円前後)(2026年8月19日確認)

うちの機材で言えば

うちのエフェクトは機材の内蔵が中心で、外に置いた変形装置はありません。Bluebox(うちの録れる音卓)に送る前にTHYME+を挟むと、同じフレーズが毎回違う形で返ってきます。ギターのペダルボードで言えば、ディレイというよりモジュレーション全部入りの箱です。

プリセットを32ステップで並べられるのが効くところで、曲の進行に合わせてエフェクトが切り替わる。11万円はエフェクター1台としては高い帯ですが、これ1台でセットの表情が変わる種類の機材です。

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Bastl Instruments THYME+

Bastl Instruments THYME+

新品相場
¥110,000
中古相場
¥70,000前後

2026-08-19 時点の調査(Five G・デジマート中古)。相場は変動します。販売価格は各店舗の表示をご確認ください。

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出典

この記事は未所有機材の紹介記事です。仕様はメーカー公式資料等で確認しています(確認日: 2026年8月19日)が、実機での検証は行っていません。実機を入手した場合は、別途レビュー記事として書き直します。

画像について: アイキャッチは実機の写真(公式画像)を参考に、形状・配色・配置を忠実になぞって描いたAIイラストです(ロゴや文字は省略。写真ではありません)。本文の4コマ漫画もAIで作成したイメージです。

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メーカー資料確認のみ|実機検証前

この記事はメーカー公式資料・公開情報に基づいています。個別機材の操作結果は、実機検証を行った時点で「検証済み」へ昇格させます。未検証の内容を「使ってみた」かのように書くことはしません(検証ポリシー)。