機材名:Moog Mother-32担任:Mr. Nano
| 科目 | 評価 | 担任所見 |
|---|---|---|
| 音質・音の個性ラダーの太さ | 5たいへん よくできました | 1VCOでも、あの家の声はすぐ分かります。 |
| シーケンス性能32ステップ・ラチェット | 4 | 原点にして、足腰は現代的です。 |
| 教材性MIDI→パッチの階段 | 4 | 入口の設計が優しい家系です。 |
| 外部機材との連携MIDI OUTなし | 2 | MIDI INはあるが、OUTがありません。 |
| 和音モノ | 2 | 単音の家訓は原点でも同じです。 |
Motherファミリーの原点です。1VCOの素朴な声にラダーフィルターの太さ。MIDIで鳴らして、パッチは後から覚える。その順番で入れる設計が、10年売れ続けた理由です。
5=主力として非常に優秀/4=明確な強みがある/3=実用的だが工夫が要る/2=制約が大きく用途を選ぶ/1=この用途では勧めにくい。評価項目は機材ごとの得意・不得意に合わせて選んでいます。順位付けや他の機材との点数比較はしません。「資料評価」はメーカー資料・公開情報に基づく採点で、実機検証後に更新します。
「原点の間取り」
Mother家の実家にお邪魔しました。間取りは1VCO、質素です。
しかしラダーフィルターを通った音は、間違いなくこの家の声になります。
「最初はMIDIでいらっしゃい。パッチは住みながら覚えればいい」と家訓にあります。
10年間、入居待ちが絶えない理由が分かりました。
この一席は、通信簿の評点と本文の事実に基づいた創作です。
この記事でわかること
- Motherファミリーの原点、Moog Mother-32の紹介
- 仕様の要点と、どんな人に合うか
- 公式動画つき。所有機材との比較の視点も
- 発売は2016年3月
Moogを、卓上に、10万円で
Mother-32は、Moogが2015年に出した卓上のセミモジュラー・アナログシンセです。同社初のテーブルトップ機で、その後のDFAM、Subharmonicon、Labyrinthと同じ60HPの筐体の原点です(Moog公式)。
VCOは1つ(ノコギリ波とパルス波)、フィルターは4ポールのラダーでLP/HP切替、LFOとエンベロープ。ケーブルを挿さなくても鳴るように内部で結線されていて、32のパッチポイントで結線を変えられます。32ステップのシーケンサー(64シーケンス保存)と13鍵のボタン式キーボードも入っています。MIDI INがあるので、外の鍵盤やシーケンサーからそのまま鳴らせます。
価格は98,800円(イケベ楽器は国内在庫1台、宮地楽器、2026年8月18日確認)。ワタナベ楽器店で93,800円、サウンドハウスは98,200円の取り寄せ。中古はヤフオクで48,000〜77,100円の落札例です。国内在庫は薄めで、代理店は2024年1月からinMusic Japanに変わりました。
Moog公式の発表時の紹介動画です。ケーブルを挿さずに鳴らす音と、32ステップのシーケンサー、パッチで結線を変えていく様子が見られます。Motherファミリーはこの1台から始まりました。
仕様のポイント
- アナログ・モノフォニック。VCO×1(ノコギリ/パルス、PWM、リニアFM、1V/Oct)+ホワイトノイズ+外部入力、電圧制御ミキサー
- 4ポール・トランジスターラダーVCF(LP/HP切替、20Hz〜20kHz)、VCA(EG/ドローン切替)、エンベロープ(アタック/ディケイ+サステインON/OFF)、LFO(三角/矩形、0.1〜350Hz)
- シーケンサー: 32ステップ×64シーケンス保存、ステップごとに音程・ゲート長・休符・アクセント・グライド・ラチェット(最大4連)。13鍵ボタン式キーボード
- パッチベイ32点(入力18・出力14)、アサイナブルCV出力(16種)、MIDI IN(DIN、MIDI→CV)。MIDI OUTなし。1/4インチ出力(ヘッドホン兼用)
- 12V DC 1Aアダプター付属(100〜250V)。ユーロラック60HP(+12V 230mA)。319×133×107mm・1.59kg。ファームウェア 2.0.1
- 価格: 98,800円(イケベ楽器・宮地楽器・2026年8月18日確認)/ワタナベ楽器 93,800円。中古落札 48,000〜77,100円
どんな人に合うか
「Moogの音を、鍵盤なしで、10万円以内で」という人に。1VCOなので音は素朴ですが、ラダーフィルターの太さは本物です。
うちのSyntaktにもアナログトラックはありますが、Mother-32はノブを回して音を探す機材。OXI ONE MKIIやKeyStep mk2からMIDIで鳴らして、パッチは後から覚える。その順番で入れる設計が、10年売れ続けた理由です。
音色の保存はできず(シーケンスのみ)、MIDI OUTもありません。同じ考え方で値段を3分の1にしたBehringer Craveと迷う人が多いはずで、そちらは次の記事で扱います。
購入・価格を見る
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Moog Mother-32
- 新品相場
- ¥93,800〜¥98,800
- 中古相場
- オークション ¥48,000〜¥77,100
2026-08-18 時点の調査(イケベ・宮地・ワタナベ/ヤフオク)。相場は変動します。販売価格は各店舗の表示をご確認ください。
次に読む
- 同じ筐体の打楽器係 → 1音を彫るパーカッションシンセ、Moog DFAM
- 同じ発想で3分の1 → Mother-32を意識した2万円台、Behringer Crave
- 鍵盤つきの兄 → ケーブルなしで鳴るMoog、Grandmother
- 同じ音源モジュールを比べるなら → KORG wavestate moduleとは|動く音源だけをラックに
- 同じシンセを比べるなら → Polyend Dreadbox Medusaとは|アナログとデジタルを1台に混ぜた
出典
- Moog Mother-32 公式ページ — 仕様・ファームウェア
- デジマート ワタナベ楽器店/宮地楽器神田店 — 価格(2026年8月18日確認)
この記事は未所有機材の紹介記事です。仕様はメーカー公式資料等で確認しています(確認日: 2026年8月18日)が、実機での検証は行っていません。実機を入手した場合は、別途レビュー記事として書き直します。
画像について: アイキャッチは実機の写真を参考に、形状・配色・配置を忠実になぞって描いたAIイラストです(ロゴや文字は省略。写真ではありません)。本文の4コマ漫画もAIで作成したイメージです。
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この記事はメーカー公式資料・公開情報に基づいています。個別機材の操作結果は、実機検証を行った時点で「検証済み」へ昇格させます。未検証の内容を「使ってみた」かのように書くことはしません(検証ポリシー)。
