機材名:Moog Grandmother担任:Mr. Nano
| 科目 | 評価 | 担任所見 |
|---|---|---|
| 音質・音の個性ラダーフィルター+スプリング | 5たいへん よくできました | Moogの太さに、バネの残響という朝食付きです。 |
| 教材性パッチ不要→41点 | 5たいへん よくできました | 弾く→挿すの順で学べる、正しい階段です。 |
| 演奏性32鍵フルサイズ | 4 | ちゃんと弾ける体格です。 |
| 和音モノフォニック | 2 | 単音の家系です。和音は別の子に。 |
| 導入コスト | 2 | Moog姓の学費はやはりMoog価格です。 |
ケーブルなしで鳴るMoogです。まず鍵盤で弾いて、慣れたら1本ずつ挿す。モジュラーへの入口をこの順番で設計した、教育熱心なおばあちゃんです。スプリングリバーブまで内蔵しています。
5=主力として非常に優秀/4=明確な強みがある/3=実用的だが工夫が要る/2=制約が大きく用途を選ぶ/1=この用途では勧めにくい。評価項目は機材ごとの得意・不得意に合わせて選んでいます。順位付けや他の機材との点数比較はしません。「資料評価」はメーカー資料・公開情報に基づく採点で、実機検証後に更新します。
「おばあちゃんの教え方」
おばあちゃんの家に行くと、鍵盤を押せば、すぐ音というお菓子が出てきます。
慣れた頃に、こう言われます。「ケーブル、1本挿してごらん」。
気づけば41個のパッチ穴と友達になっている。この教え方が、この家の芸です。
帰り際、バネのリバーブがお土産に付いてきます。
この一席は、通信簿の評点と本文の事実に基づいた創作です。
この記事でわかること
- ケーブルなしで鳴るMoog、Grandmotherの紹介
- 仕様の要点と、どんな人に合うか
- 公式動画つき。所有機材との比較の視点も
- 発売は2018年10月
挿さなくても鳴る、挿すと変わる
Grandmotherは、Moogが2018年に出したセミモジュラーのモノフォニック・アナログシンセです。内部で結線されているので、箱から出して鍵盤を弾けばそのまま鳴ります。パッチポイントは41あり、ケーブルを挿すとその結線を上書きできます(Moog公式)。
音の回路はMoogのモジュラーに由来します。VCOが2つ、-24dB/octのラダーフィルター、そしてスプリングリバーブが物理のタンクで内蔵。32鍵のフルサイズ鍵盤に、アルペジエーターと256ステップ×3のシーケンサーも入っています。パネルは区画ごとに色分けされ、どこが何かがひと目で分かります。
価格は198,800円(島村楽器・サウンドハウス、2026年8月18日確認)。中古はイシバシ楽器で169,000円、ヤフオクで118,000〜137,000円の例があります。黒一色のGrandmother Darkは2022年に生産を終えており、中古のみです。国内代理店は2024年1月からinMusic Japanに変わりました。
Moog公式の紹介動画です。ケーブルを挿さずに弾く音と、パッチで結線を変えたときの音の変化、内蔵のスプリングリバーブの残響が確かめられます。色分けされたパネルの意味も動画で分かります。
仕様のポイント
- セミモジュラー・モノフォニック・アナログ。パッチ不要で演奏可、パッチポイント41(入力21・出力16・マルチ4)
- 2VCO(OSC2はSync+リニアFM)+ホワイトノイズ+外部入力、-24dB/octラダーVCF(自己発振)+固定ハイパス、ADSR、モジュレーションOSC(S/H出力)
- 32鍵フルサイズ(ベロシティ対応)、ピッチ/モジュレーションホイール、グライド
- アルペジエーター+ステップシーケンサー(256ステップ×3シーケンス保存)、スプリングリバーブ内蔵(外部入力にも使用可)
- 入出力: MIDI IN/OUT/THRU+USB MIDI、1/4インチ出力、ヘッドホン/ライン。12V DC 2Aアダプター付属
- 58.4×36.2×14.0cm・7.25kg。ファームウェア 1.1.3(Multi Trig追加)
- 価格: 198,800円(島村楽器・2026年8月18日確認)。中古 169,000円(イシバシ楽器)
どんな人に合うか
「モジュラーに興味はあるが、いきなりケーブルだらけは無理」という人に。まず鍵盤で弾いて、慣れたら1本ずつ挿す。その順番で学べる設計です。
うちにはアナログの鍵盤シンセがありません。Grandmotherを置くなら、OXI ONE MKIIからMIDIで鳴らしつつ、Syntaktのアナログトラックでは出ない太さを担当させる形になります。パッチポイントはユーロラック互換なので、後でモジュールを足す入口にもなります。
モノフォニックで、音色の保存はできません(ノブの位置が音色)。和音を弾きたい人には向かず、7.25kgと大きめ。そこを承知で「Moogの音を、弾いて、いじって覚える」ための1台です。
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Moog Grandmother
- 新品相場
- ¥198,800
- 中古相場
- 店頭 ¥169,000/オークション ¥118,000〜¥137,000
2026-08-18 時点の調査(島村・サウンドハウス/イシバシ中古・ヤフオク)。相場は変動します。販売価格は各店舗の表示をご確認ください。
Amazonは2026-08-19 時点でこの機材の商品ページを確認できなかったため、検索結果へのリンクにしています。出品が入れ替わることがあるので、商品名と価格を確かめてからご購入ください。
次に読む
- 同じMoogの卓上機 → 下方倍音でコードが生まれる、Moog Subharmonicon
- モジュラーの手前 → ノーコーストの2台、Make Noise 0-CoastとStrega
- CVでつなぐ基礎 → MIDI・オーディオ・クロックの違い。配線入門
- 同じ鍵盤つきの機材を比べるなら → パッチ穴84個の鍵盤シンセ。Pittsburgh Modular Lifeforms SV-2発売
- 鍵盤つきの機材をもう1台 → Modal Argon8とCobalt8とは|同じ筐体で青と紺
- 本家が当時の回路で復刻した原点 → Minimoog Model Dとは|復刻された「シンセの原点」を今買う意味
出典
- Moog Grandmother 公式ページ — 仕様
- 島村楽器オンラインストア — 価格(2026年8月18日確認)
- デジマート イシバシ楽器(中古) — 中古価格(2026年8月18日確認)
この記事は未所有機材の紹介記事です。仕様はメーカー公式資料等で確認しています(確認日: 2026年8月18日)が、実機での検証は行っていません。実機を入手した場合は、別途レビュー記事として書き直します。
画像について: アイキャッチは実機の写真を参考に、形状・配色・配置を忠実になぞって描いたAIイラストです(ロゴや文字は省略。写真ではありません)。本文の4コマ漫画もAIで作成したイメージです。
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この記事はメーカー公式資料・公開情報に基づいています。個別機材の操作結果は、実機検証を行った時点で「検証済み」へ昇格させます。未検証の内容を「使ってみた」かのように書くことはしません(検証ポリシー)。
