機材名:Behringer Crave担任:Mr. Nano
| 科目 | 評価 | 担任所見 |
|---|---|---|
| 導入コスト2万円台 | 5たいへん よくできました | セミモジュラー入門の学費として破格です。 |
| 音作りの自由度パッチベイ32点 | 4 | 回路の授業が一通り受けられます。 |
| 外部機材との連携MIDI IN/OUT/THRU | 4 | この価格帯でTHRUまで持つ律儀さです。 |
| 音質・音の個性3340系+ラダー | 3 | 本家に一歩譲る、と言われつつ十分に本物の声です。 |
| 保存・管理プリセット保存なし | 2 | 今日の音は今日限り。写真を撮る係が要ります。 |
Mother-32を意識した2万円台、と本文の通りのセミモジュラーです。パッチの考え方は本家と同じで、学んだことは後で無駄になりません。最初の1台の実験室として十分に本物です。
5=主力として非常に優秀/4=明確な強みがある/3=実用的だが工夫が要る/2=制約が大きく用途を選ぶ/1=この用途では勧めにくい。評価項目は機材ごとの得意・不得意に合わせて選んでいます。順位付けや他の機材との点数比較はしません。「資料評価」はメーカー資料・公開情報に基づく採点で、実機検証後に更新します。
「仮免許で公道へ」
モジュラー教習所へようこそ。いきなり本家Moogの高級車で公道に出る必要はありません。
この教習車は2万円台。パッチの運転作法は高級車と同じです。
ここで覚えた運転は、乗り換えても一生ものです。
なお、今日の音色は保存できません。録音をお忘れなく。
この一席は、通信簿の評点と本文の事実に基づいた創作です。
この記事でわかること
- Mother-32を意識した2万円台、Behringer Craveの紹介
- 仕様の要点と、どんな人に合うか
- 公式動画つき。所有機材との比較の視点も
- 発売は2019年12月
同じ考え方を、3分の1で
Craveは、Behringerが2019年に出した卓上のセミモジュラー・アナログシンセです。オレンジ色のパネルに木のサイドパネル。VCOは3340系が1つ、フィルターはMoog系の24dBラダー(LP/HP切替)、LFOとエンベロープ、32のパッチポイント。この構成とパネルの並びは、Moog Mother-32を強く意識したものとして知られています(Behringer公式)。
違いもあります。シーケンサーは32ステップ×64パターンで、8パターンのアルペジエーターと13鍵のボタン式キーボード。MIDIはINに加えてOUT/THRUがあり、USBでもMIDIをやり取りできます。16台までのポリチェーンにも対応。一方でユーロラックの規格には合わず、ケースには入りません。
価格は29,800円(Amazon=サウンドハウス出品・在庫あり、2026年8月18日確認、島村楽器は31,900円)。中古はヤフオクで平均20,614円の落札です。国内代理店はエレクトリで、正規品にはPSE対応のACアダプターと3年保証が付きます。
Behringer公式の紹介動画です。オレンジ色の筐体、ラダーフィルターの音、32ステップのシーケンサーとアルペジエーターが見られます。Mother-32と同じ考え方の機材を、値段を3分の1にして作った1台です。
仕様のポイント
- モノフォニック・フルアナログ。VCO×1(3340系、パルス/ノコギリ、PWM)+ノイズジェネレーター、外部オーディオ入力
- Moog系24dB/octラダーフィルター(LP/HP切替、自己発振)、VCA、エンベロープ(Attack/Decay/Sustain ON/OFF)、LFO(三角/矩形、0.1〜350Hz)
- シーケンサー32ステップ×64パターン(8バンク×8)、アルペジエーター8パターン、13鍵ボタン式キーボード、スウィング・アクセント・ゲート長
- パッチベイ32点(入力18・出力14、マルチ×2)、MIDI IN/OUT・THRU(DIN)、USB MIDI、ライン出力3.5mm、ヘッドホン。16ボイス・ポリチェーン
- 12V DC 1Aアダプター付属(100〜240V)。ユーロラック非対応。320×164×47mm・1.5kg。設定・更新はSynthTribeアプリ
- 価格: 29,800円(Amazon=サウンドハウス・2026年8月18日確認)/島村楽器 31,900円。中古落札 平均20,614円
どんな人に合うか
「セミモジュラーを試したいが、まず3万円以内で」という人に。パッチの考え方はMother-32と同じなので、後で本家に乗り換えても学んだことは無駄になりません。
うちのOXI ONE MKIIからMIDIで鳴らすなら、Craveの方がMIDI OUT/THRUがある分だけ配線は素直です。音の太さは本家に一歩譲る、という評価が多いですが、値段差は3倍。最初の1台としては十分に本物です。
ユーロラックのケースには入らず、プリセットも保存できません。復刻・模倣に対する評価は人によって分かれますが、「同じ考え方の機材を安く」という事実は動きません。
購入・価格を見る
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Behringer Crave
- 新品相場
- ¥29,800〜¥31,900
- 中古相場
- オークション 平均¥20,614
2026-08-18 時点の調査(Amazon(サウンドハウス)・島村/ヤフオク)。相場は変動します。販売価格は各店舗の表示をご確認ください。
Amazonは2026-08-19 時点でこの機材の商品ページを確認できなかったため、検索結果へのリンクにしています。出品が入れ替わることがあるので、商品名と価格を確かめてからご購入ください。
次に読む
- 本家 → Motherファミリーの原点、Moog Mother-32
- 同じBehringerの相棒 → DFAMにMIDIを足した色違い、Behringer Edge
- アナログ入門の1万円台 → あの音を1万円台で。Behringer TD-3
- 同じシンセを比べるなら → ボタン1つで40億通り、Cyma Forma RND synth。パリのメーカーが145ユーロで出荷中
- シンセをもう1台 → Polyend Dreadbox Medusaとは|アナログとデジタルを1台に混ぜた
出典
- Behringer Crave 公式ページ — 仕様
- Amazon.co.jp(サウンドハウス出品)/島村楽器 — 価格(2026年8月18日確認)
- エレクトリ(国内代理店) — 仕様・保証
この記事は未所有機材の紹介記事です。仕様はメーカー公式資料等で確認しています(確認日: 2026年8月18日)が、実機での検証は行っていません。実機を入手した場合は、別途レビュー記事として書き直します。
画像について: アイキャッチは実機の写真を参考に、形状・配色・配置を忠実になぞって描いたAIイラストです(ロゴや文字は省略。写真ではありません)。本文の4コマ漫画もAIで作成したイメージです。
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この記事はメーカー公式資料・公開情報に基づいています。個別機材の操作結果は、実機検証を行った時点で「検証済み」へ昇格させます。未検証の内容を「使ってみた」かのように書くことはしません(検証ポリシー)。
