機材名:Roland TR-6S担任:Mr. Nano
| 科目 | 評価 | 担任所見 |
|---|---|---|
| 操作性 | 5たいへん よくできました | これ以上ないほど簡単です。初日から友達になれます。 |
| 制作開始の速さ | 5たいへん よくできました | ビートの土台を作らせたら最短です。ここがこの子の本領です。 |
| 持ち運びやすさ単3電池4本 | 5たいへん よくできました | 電池で働き、準備も片付けも一瞬です。 |
| 音作りの自由度 | 2 | 808・909の血筋は確かですが、音を深く加工する幅は明確に狭いです。そこはElektron組の領分です。 |
| 一台完結度土台係 | 3 | 土台作りの係です。曲の仕上げは他の機材に渡します。 |
クラスでいちばんの気立ての良さです。難しいことはしませんが、頼むとすぐやってくれます。有線ヘッドホンさえあればどこでも働くので、担任のアイデア帳係に任命しています。
5=主力として非常に優秀/4=明確な強みがある/3=実用的だが工夫が要る/2=制約が大きく用途を選ぶ/1=この用途では勧めにくい。評価項目は機材ごとの得意・不得意に合わせて選んでいます。順位付けや他の機材との点数比較はしません。「資料評価」はメーカー資料・公開情報に基づく採点で、実機検証後に更新します。
「午後10時のいちばん短い記録」
午後10時4分、電源が入る。単3電池4本。
午後10時5分、キックが鳴る。もう鳴っている。
午後10時9分、8小節のループが保存された。
午後10時10分、本人は満足して電源を切る。——彼はまだ知らない。この土台の上に何かを建てるのは、別の機材の仕事だということを。
翌朝、この機材は「アイデア帳」と呼ばれていた。本人いわく「これでいいんです」。実際、それでいい機材です。
この一席は、通信簿の評点と本文の事実に基づいた創作です。
この記事でわかること
- リズムの土台係、TR-6Sの所有機ファイル
- 仕様の要点と、うちのスタジオでの役割
- 発売は2020年10月
ビートは、土台から
曲作りで最初に置くのはリズム。その土台を任せているのがTR-6Sです。
名機TR-808・909を現代技術で再現するACB音源に、FM音源とユーザーサンプル再生まで積んだ6トラックのリズムマシン。博物館入りしたあの音の直系が、手のひらサイズで鳴ります。
Roland公式のオーバービュー動画です。手のひらサイズの筐体で、16ステップのボタンを光らせながらリズムが組み上がっていく様子が見られます。TR-808やTR-909の系譜の音が、電池で動く小箱から出てくる時代になりました。ボタンを押して光らせる操作は、博物館入りした1980年のTR-808から続く伝統の型です。
仕様のポイント
- ACB音源(TR-808/909系)+FM音源+ユーザーサンプル再生
- 6トラック、TR-RECスタイルの16ステップ入力
- 単3形電池4本で約4.5時間、USBバスパワーでも動く
- USBオーディオインターフェース機能内蔵。ケーブル1本でDAWへ録音できる
- 224×132×60.1mm・705g
うちのスタジオでは
2026年3月導入。DJからマシンライブへで「リズムマシン型の例」として挙げた機種は、実はうちの現役です。
電池で動くので、リビングでも公園でもビートの土台が持ち出せます。
所有者の一言(2026年8月24日)
Elektron勢と比べると、音の加工は制限されています。そのかわり、電池で動いて、操作はこれ以上ないほど簡単。有線ヘッドホンさえあれば、その場ですぐ鳴らせます。うちでは「思いついたビートをすぐ形にするアイデア帳」として使っています。深く作り込む係はElektronに任せて、TR-6Sは速さで選ぶ——それが実際に使った結論です。
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Roland TR-6S
- 新品相場
- ¥56,800〜¥62,700
- 中古相場
- 店頭 ¥44,000 / オークション ¥35,500〜¥40,000
2026-08-17 時点の調査(デジマート等の新品出品・楽器店の中古出品・ヤフオク落札実績)。相場は変動します。販売価格は各店舗の表示をご確認ください。
次に読む
- あの音の博物館入りの話 → 博物館に入ったリズムマシン、TR-808
- DJセットに足すなら → DJからマシンライブへ
- この1台で8小節 → 30分で最初の8小節
- 同じドラムマシンを比べるなら → Arturia DrumBrute Impactとは|4万円弱のアナログドラム
- ドラムマシンをもう1台 → 5.3インチ画面の組み立て式ドラムマシン、Randomwaves Drumboy Pro。Kickstarterで578人、9月中の全数出荷を目指す
- アナログ+PCMの10パート → volca beatsとは|アナログとPCMを混ぜた10パート
- 専用ケース(GLIDE・国内7,200円)と持ち出し方 → Analog Cases TRAKPACKとは|機材リュックの中身と、所有24台に合う専用ケースの対応表
出典
- Roland TR-6S 公式製品ページ — 音源・電源・USBオーディオ
仕様はメーカー公式資料で確認しています(確認日: 2026年8月8日)。「所有者目線の注目点」公開後、この記事は実機レビューとして運用します。
画像について: アイキャッチはローランド株式会社のニュースリリース画像です(画像提供: ローランド)。本文の4コマ漫画はAIで作成したイメージで、実在の製品デザインとは異なります。
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