機材名:Meng Qi Wingie2担任:Mr. Nano
| 科目 | 評価 | 担任所見 |
|---|---|---|
| 発想の独自性レゾネーター | 5たいへん よくできました | 声も物音も、和音に変わって返ってきます。 |
| 導入コスト2万円台・国内在庫 | 5たいへん よくできました | 実験楽器としては破格の入りやすさです。 |
| 持ち運びやすさUSB-C・マイク内蔵 | 4 | 外に持ち出して環境音で遊べます。 |
| 拡張性・将来性オープンソース | 3 | 中身を書き換える道も開いています。 |
| 単体発音入力がないと無音 | 2 | 自分では鳴きません。音を食べて生きる箱です。 |
音を入れると和音の残響になって返ってくる共鳴箱です。内蔵マイク付きで2万円台、国内在庫あり。「そこにある音を楽器にしたい」人への、いちばん現実的な入口です。
5=主力として非常に優秀/4=明確な強みがある/3=実用的だが工夫が要る/2=制約が大きく用途を選ぶ/1=この用途では勧めにくい。評価項目は機材ごとの得意・不得意に合わせて選んでいます。順位付けや他の機材との点数比較はしません。「資料評価」はメーカー資料・公開情報に基づく採点で、実機検証後に更新します。
「和音のやまびこ」
山に向かって「ヤッホー」と言うと、やまびこが返ります。
この箱に向かって言うと、和音になって返ってきます。
拍手はコードに、咳払いはパッドに。世界の物音が、伴奏に化けます。
ただし黙っていると、この山は一言も返しません。入力が、あなたの仕事です。
この一席は、通信簿の評点と本文の事実に基づいた創作です。
この記事でわかること
- 音を入れると鳴る共鳴箱、Meng Qi Wingie2の紹介
- 仕様の要点と、どんな人に合うか
- 公式動画つき。所有機材との比較の視点も
- 発売は2022年
楽器の音ではなく、そこにある音を鳴らす
Wingie2は、北京在住のデザイナーMeng Qi(孟奇)が2022年に出した手持ちサイズのステレオ・レゾネーターです。自分では音を出さず、内蔵マイクか3.5mmのライン入力から入った音を、左右それぞれ1オクターブの鍵盤ボタンで選んだ音程に共鳴させます。声、コップを叩く音、雨の音が、押さえた和音になります(Meng Qi公式)。
モードは4つ。Poly(3声)、String(弦のようなモノ+タップのシーケンサー)、Bar(金属打楽器)、Cave(9声のリバーブ風)。フェーダーはMix、Decay(150ms〜10秒)、Volume。3.5mmのTRS MIDI INも持ち、外から音程を送れます。中身はESP32で、DSPはFaustで書かれ、コードは公開されています。代替ファームウェア「Blipoo」も配布されました。
価格は26,000円(beatsville・在庫あり、2026年8月18日確認)、Takazudo Modularで26,800円。公式サイトの直販ページは確認時点で消えていましたが、日本の正規取扱店は公式に載っています。電源はUSB-C(バッテリーなし)で、モバイルバッテリーで外でも使えます。
設計者Meng Qi本人のチャンネルにある解説動画です。内蔵マイクに入った声や物音が、鍵盤ボタンで選んだ音程に共鳴して和音になる様子が見られます。音を入れないと鳴らない、という設計です。
仕様のポイント
- ステレオ・レゾネーター(ESP32、DSPはFaust+Arduino、オープンソース)。モード4: Poly(3声)/String(モノ+タップシーケンサー)/Bar/Cave(9声)
- L/R独立の1オクターブ鍵盤ボタン+オクターブスイッチ、フェーダー: Mix/Decay(150ms〜10s)/Volume
- 入力: 内蔵ステレオマイク/3.5mm TRSステレオライン入力(切替)。出力: 3.5mm TRSステレオ(ヘッドホン直結可)。3.5mm TRS MIDI IN
- 電源: USB Type-C(バッテリー非搭載・ケーブル別売、初期ロットはA-Cのみ対応)。アルミ筐体。寸法・重量は非公表
- ファームウェア 3.1、代替ファームウェア Blipoo(Rob HordijkのBlippoo Box着想)
- 価格: 26,000円(beatsville)/26,800円(Takazudo Modular・2026年8月18日確認)
どんな人に合うか
「音を作るより、そこにある音を楽器にしたい」人に。2万円台で、マイクを持ったまま外で遊べる楽器はほかにあまりありません。
うちならCM-15で拾った音や、ギターの生音を通して、和音の残響として録る使い方が浮かびます。KOMA Field Kitが「物を音源にする」道具なら、Wingie2は「音を和音にする」道具です。
自分では鳴らないので、入力がなければ無音です。ラインは3.5mm TRSのステレオが必須で、モノのケーブルだと片側しか鳴りません。USB給電なので電源の心配はありません。
購入・価格を見る
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Meng Qi Wingie2
- 新品相場
- ¥26,000〜¥26,800
- 中古相場
- 海外中古 $¥190〜¥199
2026-08-18 時点の調査(beatsville・Takazudo Modular/Reverb)。相場は変動します。販売価格は各店舗の表示をご確認ください。
次に読む
- 物を音源にする道具 → 身の回りのものを楽器にする2台、KOMA Field KitとField Kit FX
- うちのマイク → 手のひらのコンデンサーマイク、CM-15
- 同じ手のひらの変な音 → 水滴も酸も出す手のひらの箱、Bastl Softpop SP2
- 同じMeng Qiなら → Meng Qi Wing Pingerとは|フィルターを叩いて鳴らす楽器
- 同じエフェクターを比べるなら → Error Instrumentsとは|美しいノイズを手作りする
出典
- Meng Qi Wingie2 公式ページ/GitHub — 仕様・ファームウェア
- beatsville/Takazudo Modular — 価格(2026年8月18日確認)
この記事は未所有機材の紹介記事です。仕様はメーカー公式資料等で確認しています(確認日: 2026年8月18日)が、実機での検証は行っていません。実機を入手した場合は、別途レビュー記事として書き直します。
画像について: アイキャッチは実機の写真を参考に、形状・配色・配置を忠実になぞって描いたAIイラストです(ロゴや文字は省略。写真ではありません)。本文の4コマ漫画もAIで作成したイメージです。
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この記事はメーカー公式資料・公開情報に基づいています。個別機材の操作結果は、実機検証を行った時点で「検証済み」へ昇格させます。未検証の内容を「使ってみた」かのように書くことはしません(検証ポリシー)。
