Error Instrumentsとは|美しいノイズを手作りする

Error Instruments Broken Tape Simulatorのイラスト(実機を参考に作成)。カセットテープ柄の緑色の基板パネル、大きなテープスピードのダイヤルと赤いつまみ、小さなセンサー
2026年度DAWLESS機材 通信簿資料評価|実機検証前

機材名:Error Instruments担任:Mr. Nano

科目評価担任所見
音質・音の個性美しい故障5たいへん
よくできました
壊れ方そのものが作品という、珍しい専攻です。
発想の独自性光・ワニ口・DIY5たいへん
よくできました
手をかざすと音がよれる。体で触る電子工作です。
導入コスト3万円台〜3実験の入場料としては良心的です。
再現性1同じ壊れ方は二度と起きません。それが売りです。
入手・サポート2工房との直接の文通が基本です。
総合評価3/5

美しいノイズを手作りするアムステルダムの工房です。壊れたテープ、光センサー、ワニ口クリップ。3万円台からの「録った後に壊す」道具たち。整った音楽の対極を担当します。

5=主力として非常に優秀/4=明確な強みがある/3=実用的だが工夫が要る/2=制約が大きく用途を選ぶ/1=この用途では勧めにくい。評価項目は機材ごとの得意・不得意に合わせて選んでいます。順位付けや他の機材との点数比較はしません。「資料評価」はメーカー資料・公開情報に基づく採点で、実機検証後に更新します。

「壊れ物、売ります」

骨董市の隅に、「壊れ物」と正直に書いた店があります。

壊れたテープの揺れ、よれる声、光に反応するノイズ。全部わざとです。

「直さないんですか」と聞くと、店主は首を横に振ります。「直したら、ただの機材です」。

美しい故障をお探しの方だけ、のれんをくぐってください。

この一席は、通信簿の評点と本文の事実に基づいた創作です。

この記事でわかること

  • 美しいノイズを手作りする、Error Instrumentsの紹介
  • 仕様の要点と、どんな人に合うか
  • 公式動画つき。所有機材との比較の視点も

「Syntax Error」から始まった名前

Error Instrumentsは、オランダ・アムステルダムのPaul Tas(画家・彫刻家)が2010年に始めた楽器ブランドです。子供の頃、コモドール64の「Syntax Error」にちなんで「Error」とあだ名で呼ばれたのを逆手に取り、「間違いや不完全さを創造の機会にする」哲学を掲げます。50〜70年代の真空管やコンデンサーと、現代のセンサーやマイコンを混ぜて、すべてアムステルダムで少量ずつ手作りします(Error Instruments公式)。

製品はユーロラックのモジュール、Brickyと呼ぶ単体の箱、DIYキット、パッシブ回路とさまざまで、限定色や一点物が多く、値段も在庫も動きます。代表的なのはBroken Tape Simulator(壊れたテープレコーダーのピッチ揺れとローファイを再現、光センサーで速度が変わる、9V電池でも動く)、Cloudbusting(18HP、ワニ口クリップで「Voodoo patching」)、Speak and Glitch(音声合成風のグリッチ)です。

国内では東京のbeatsvilleが公式サイトに正規取扱店として載っています。Broken Tape Simulator MK2が32,500円(在庫あり)、Speak and Glitch(Bricky)が34,800円、Cloudbustingは33,900円で在庫なし(2026年8月18日確認)。中古はヤフオクで10,000〜20,900円の落札例、Five Gで中古のBroken Tape Simulator V3が21,780円の例です。

Error Instrumentsの創業者Paul Tas本人による使い方動画です。壊れたテープレコーダーのように音がよれ、光センサーで速度が変わる様子が見られます。「間違いを創造の機会にする」という社名どおりの音です。

仕様のポイント

  • Broken Tape Simulator(BenT MK3、公式€250): 壊れたテープの揺れ・ビットレート低下・ローファイなフィードバック。光センサー(LDR)で速度変調、CV IN+アッテネーター、Wet/Dry・Feedback・Tape Speedノブ。9V電池でも駆動
  • Cloudbusting(ユーロラック18HP、公式€299): 11のポール、6モード、全ノブCV、ワニ口クリップの「Voodoo patching」
  • Speak and Glitch(ユーロラック6HP €199/Bricky €299): 音声合成風のグリッチ、光センサーで操作
  • 形態: ユーロラック/Bricky(スタンドアロン)/DIYキット/パッシブ。すべてアムステルダムで手作り少量生産、限定色・一点物多数
  • 国内正規窓口: beatsville(公式サイトに明記、土曜のみ発送)
  • 価格: Broken Tape Simulator MK2 32,500円(在庫あり)/Speak and Glitch Bricky 34,800円/Cloudbusting 33,900円(在庫なし)(beatsville・2026年8月18日確認)

どんな人に合うか

「きれいな音より、壊れた音が欲しい」人に。3万円台で、電池で動き、机の上のどの機材の後ろにも置けます。

うちのSP-404MKIIにもローファイ系のエフェクトはありますが、Broken Tape Simulatorは光センサーに手をかざした瞬間に音がよれる、体で触るエフェクターです。Lofi-12 XTが「粗く録る」機材なら、こちらは「録った後に壊す」機材で、Analog Heat +FXとは違う方向の汚し方です。

一点物や限定色が多く、欲しい製品が在庫にあるとは限りません。beatsvilleの入荷を見て、あるときに買う、という付き合い方になります。

購入・価格を見る

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Error Instruments Broken Tape Simulator

新品相場
¥32,500
中古相場
店頭 ¥21,780/オークション ¥10,000

2026-08-18 時点の調査(beatsville在庫あり/Five G中古・ヤフオク)。相場は変動します。販売価格は各店舗の表示をご確認ください。

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出典

この記事は未所有機材の紹介記事です。仕様はメーカー公式資料等で確認しています(確認日: 2026年8月18日)が、実機での検証は行っていません。実機を入手した場合は、別途レビュー記事として書き直します。

画像について: アイキャッチは実機の写真を参考に、形状・配色・配置を忠実になぞって描いたAIイラストです(ロゴや文字は省略。写真ではありません)。本文の4コマ漫画もAIで作成したイメージです。

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メーカー資料確認のみ|実機検証前

この記事はメーカー公式資料・公開情報に基づいています。個別機材の操作結果は、実機検証を行った時点で「検証済み」へ昇格させます。未検証の内容を「使ってみた」かのように書くことはしません(検証ポリシー)。