機材名:Conductive Labs NDLR担任:Mr. Nano
| 科目 | 評価 | 担任所見 |
|---|---|---|
| 音楽理論の補助キー・モード・度数 | 5たいへん よくできました | 理論の教科書をそのままノブにした設計です。 |
| シーケンス性能4パート・8台演奏 | 4 | パッド・ドローン・モチーフ2の四声で場を仕切ります。 |
| 外部機材との連携DIN2系統・USB | 4 | 司令塔としての口は十分です。 |
| 音源としての機能 | 1 | 音は出しません。歌うのはあなたのシンセです。 |
| 導入コスト | 3 | 指揮者1名の人件費として妥当な線です。 |
キー・モード・度数をノブにした、理論係の司令塔です。鍵盤が弾けなくても、複数のシンセで和声の動く音楽が鳴らせます。音源は持たない、純粋な指揮者です。
5=主力として非常に優秀/4=明確な強みがある/3=実用的だが工夫が要る/2=制約が大きく用途を選ぶ/1=この用途では勧めにくい。評価項目は機材ごとの得意・不得意に合わせて選んでいます。順位付けや他の機材との点数比較はしません。「資料評価」はメーカー資料・公開情報に基づく採点で、実機検証後に更新します。
「赤点の救済措置」
音楽理論で赤点を取った皆さんに、救済措置のお知らせです。
この箱はキーとモードと度数をノブで回せます。つまり、理論の答えを機械が覚えています。
「それは実力と言えるのか」という質問には、こう答えます。楽譜が読めなくても歌える人を、私たちは昔から音楽家と呼んできました。
補習は以上。あとはノブを回すだけです。
この一席は、通信簿の評点と本文の事実に基づいた創作です。
この記事でわかること
- 理論をノブにした4パートの司令塔、Conductive Labs NDLRの紹介
- 仕様の要点と、どんな人に合うか
- 公式動画つき。所有機材との比較の視点も
鍵盤の代わりに、キーと度数を回す
NDLR(ノードラー)は、米オレゴン州のConductive Labsが2018年にKickstarterから出したMIDIの「インターバル・シーケンサー」です。音源は持たず、つないだ最大8台のシンセを4パートで演奏します。PAD(和音)、DRONE(持続音)、MOTIF(アルペジオ的な動き)が2本。キーとモード(音階)、コードの度数をノブとボタンで選ぶだけで、全パートが音楽理論に沿って鳴ります(Conductive Labs公式)。
現行は2023年10月に出たRev2(黒パネル・赤いベース、新しいマイコン、ソフト電源)。8つのモジュレーション・マトリクス、パターン/リズムのエディター、コードのシーケンサーを持ち、MIDIはDIN IN/OUTが2つずつとUSB(仮想4ポート)。USBの5Vで動きます。ファームウェア3(2025年6月プレビュー)でユークリッド・リズムなどが加わりました。
国内では正規流通がありません。デジマートは0件、Five Gやサウンドハウスにも取扱いがなく、公式の販売店リストにも日本の店はありません(2026年8月18日確認)。公式は349ドル(通常379ドルのセール表示)で、買うなら個人輸入です。中古はヤフオクで46,001〜60,555円の落札例(2022年)があります。
Conductive Labs公式の紹介動画です。キーとモード(音階)を選び、度数のボタンを押すだけで、つないだシンセ4パートが和音とアルペジオを鳴らす様子が見られます。鍵盤が弾けない人のための、理論の箱です。
仕様のポイント
- 4パートMIDIインターバル・シーケンサー: PAD(ポリコード)/DRONE/MOTIF×2。最大8台のシンセを演奏(PADはポリチェーンで4ch)
- キー・モード・度数をノブとボタンで指定。8×モジュレーション・マトリクス、パターン/リズム・エディター(プリセット20+保存20)、コード・シーケンサー
- MIDI: DIN IN×2/OUT×2、USB-B(USB MIDI仮想4ポート+給電)。CLK IN/OUT(3.5mm、1/2/24PPQ)、テンポ10〜300BPM
- USB 5V給電(140mA・モバイルバッテリー可)。228×160×71mm、1.8インチカラー液晶、エンコーダー8、ボタン15、アルミ筐体。音源なし
- ファームウェア3(2025年6月プレビュー: ユークリッド・リズム、Perlinノイズ生成ほか)。Rev1とRev2でファームウェア系統が別
- 価格・状態: 公式 349ドル(2026年8月18日確認)。国内正規流通なし。中古落札 46,001〜60,555円(2022年)
どんな人に合うか
「鍵盤は弾けないが、複数のシンセで和音の動く音楽を鳴らしたい」人に。理論を教えていた立場から言えば、キー・モード・度数をノブに割り当てた設計は教科書そのもので、しかも実用的です。
うちの司令塔OXI ONE MKIIは「打ち込んだ通りに動かす」箱、NDLRは「理論に沿って生成する」箱。Torso T-1の生成とも違い、和声の枠を外さないのが特徴です。うちのDigitone II、Syntakt、Digitakt IIをMIDIでぶら下げれば、それだけで4パートのジャムになります。
国内で買えず、画面も小さめ。中古はRev1とRev2でファームウェアが違うので、赤いベースがRev2、と覚えて確認を。USB給電なので電源の心配はありません。
次に読む
- うちの司令塔 → セットの指揮者、OXI ONE MKII
- コードを作る小さな箱 → 指1本のコード製造機、Orchid
- 海外から買う前に → 日本で機材を買う前に。技適・PSE・保証・並行輸入
- 同じConductive Labsなら → Conductive Labs Terrain Synthとは|でこぼこの地形をなぞって音を作る
- Conductive Labsをもう1台 → Conductive Labs MRCCとは|MIDIの交通整理をする箱
出典
- Conductive Labs NDLR 公式ページ — 仕様・価格(確認時は公式サイトが応答不能のためアーカイブで確認)
- デジマート 検索結果 — 国内取扱なし(2026年8月18日確認)
この記事は未所有機材の紹介記事です。仕様はメーカー公式資料等で確認しています(確認日: 2026年8月18日)が、実機での検証は行っていません。実機を入手した場合は、別途レビュー記事として書き直します。
画像について: アイキャッチは実機の写真を参考に、形状・配色・配置を忠実になぞって描いたAIイラストです(ロゴや文字は省略。写真ではありません)。本文の4コマ漫画もAIで作成したイメージです。
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この記事はメーカー公式資料・公開情報に基づいています。個別機材の操作結果は、実機検証を行った時点で「検証済み」へ昇格させます。未検証の内容を「使ってみた」かのように書くことはしません(検証ポリシー)。
