Conductive Labs Terrain Synthとは|でこぼこの地形をなぞって音を作る

Conductive Labs Terrain Synthのイラスト(実機を参考に作成)。横長の箱、上面に丸ノブが多数と押しボタンの列、中央に横長のカラー画面、背面に端子
2026年度DAWLESS機材 通信簿資料評価|実機検証前

機材名:Conductive Labs Terrain Synth担任:Mr. Nano

科目評価担任所見
発想の独自性テレイン合成5たいへん
よくできました
地形の高さが波形になる。市販ハード初の専攻です。
音作りの自由度32音ポリ・地形モーフ41ボイスに地形2枚という、地理の授業のような音作りです。
外部機材との連携DIN・CV6点3外との会話は標準的にできます。
入手・サポート国内取扱なし1949ドルからの個人輸入です(2026年8月19日確認)。
実績出荷これから2教室に通い始めたばかりの新入生です。
総合評価3/5

でこぼこの地形をなぞって波形を作る「テレイン合成」の市販初ハードです。32音ポリで発想も本格的ですが、Kickstarter出身で国内取扱なし。地形という概念に付き合う覚悟が入学条件です。

5=主力として非常に優秀/4=明確な強みがある/3=実用的だが工夫が要る/2=制約が大きく用途を選ぶ/1=この用途では勧めにくい。評価項目は機材ごとの得意・不得意に合わせて選んでいます。順位付けや他の機材との点数比較はしません。「資料評価」はメーカー資料・公開情報に基づく採点で、実機検証後に更新します。

「等高線の音」

本日の地理は、等高線を読みます。ただし読み上げるのは声ではなく、波形です。

山を円でなぞれば山の音、谷をなぞれば谷の音。標高がそのまま音色になります。

「地理と音楽を一緒にやる意味はあるのか」。あります。少なくとも、この機材の中では。

教材は国内販売なし。輸入の関税も、価格の起伏のうちです。

この一席は、通信簿の評点と本文の事実に基づいた創作です。

この記事でわかること

  • でこぼこの地形をなぞって音を作る、Conductive Labs Terrain Synthの紹介
  • 仕様の要点と、どんな人に合うか
  • 公式動画つき。所有機材との比較の視点も
  • 発売予定は2026年5月

波形を、地図から作る

Terrain Synthは、MRCCとNDLRで知られるConductive Labsが作る新型のシンセです。「テレイン合成」という方式を積んだ、市販では初めての本格的なハードウェア機とされています(Conductive Labs公式)。

考え方はこうです。まず、でこぼこした地形(テレイン)を用意します。その上を円を描くように進み、通った場所の高さをそのまま波形にする。進む道の形を変えたり、地形そのものを変えたりすると、波形が変わります。組み合わせの数に限りがないので、音の種類も限りがない、というのがメーカーの説明です。

発音数は32音(1ティンバーあたり8音)。ティンバーは4つあり、鍵盤を分けて別々に鳴らすことも、重ねて厚くすることもできます。1ボイスあたり2つの地形を持ち、それを行き来(モーフ)できます。ユニゾンは最大7重。

エフェクトはディレイ、ピンポンディレイ、リバーブ、シマーリバーブ、コーラス、フランジャー、フェイザー、ステレオフェイザー、オーバードライブ、デシメーターを内蔵。接続は5ピンDINとUSBのMIDI、それにCV/Gateのパッチポイントが6つあります。

価格はKickstarterで949ドル、店頭想定価格が1,199ドル。出荷は2026年5月の予定と案内されています(2026年8月19日確認)。国内の取扱いは確認できませんでした。

Conductive Labs公式の紹介動画です。画面の中の地形が変形し、それにつれて音の質が連続的に変わっていく様子が見られます。

仕様のポイント

  • テレイン合成: でこぼこの地形の上を円を描いて進み、その高さを波形にする方式。市販の本格ハードウェアでは初
  • 32音ポリ(1ティンバー8音)。4ティンバーをスプリットまたはスタック。1ボイスに2つの地形を持ちモーフ可能。ユニゾン最大7重
  • エフェクト: ディレイ/ピンポンディレイ/リバーブ/シマーリバーブ/コーラス/フランジャー/フェイザー/ステレオフェイザー/オーバードライブ/デシメーター
  • 接続: 5ピンDIN MIDI、USB MIDI、CV/Gateのパッチポイント6
  • 価格: Kickstarter 949ドル、店頭想定 1,199ドル。出荷は2026年5月予定
  • 国内取扱いは確認できず(2026年8月19日確認)

うちの機材で言えば

うちで音の作り方が独特なのはDigitone IIのFMとSyntaktです。どちらも「パラメーターを数値で決める」方式で、耳と数字を往復することになります。テレイン合成は地形という絵で音を決めるので、目で見て納得しやすい。

ただし1,199ドルという想定価格は、うちのDigitone IIとほぼ同じ帯です。出荷前で実機のレビューもまだ少ない。同じConductive LabsのMRCCやNDLRが堅実な道具だっただけに、この振り切った新型がどう評価されるかは追いかける価値があります。

次に読む

出典

この記事は未所有機材の紹介記事です。仕様はメーカー公式資料等で確認しています(確認日: 2026年8月19日)が、実機での検証は行っていません。実機を入手した場合は、別途レビュー記事として書き直します。

画像について: アイキャッチは実機の写真(公式画像)を参考に、形状・配色・配置を忠実になぞって描いたAIイラストです(ロゴや文字は省略。写真ではありません)。本文の4コマ漫画もAIで作成したイメージです。

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メーカー資料確認のみ|実機検証前

この記事はメーカー公式資料・公開情報に基づいています。個別機材の操作結果は、実機検証を行った時点で「検証済み」へ昇格させます。未検証の内容を「使ってみた」かのように書くことはしません(検証ポリシー)。