機材名:Torso S-4担任:Mr. Nano
| 科目 | 評価 | 担任所見 |
|---|---|---|
| 音作りの自由度5段装置×4トラック | 5たいへん よくできました | 素材が原型を失うまでの道具が満載です。 |
| 音質・音の個性グラニュラー+テープ | 5たいへん よくできました | 霧と揺れの彫刻室です。 |
| ライブ適性シーン・マクロ | 4 | 実験を舞台に持ち出せます。 |
| 録音の出口10in/10out IF | 4 | USBで録音室にもなります。 |
| 操作性 | 2 | 彫刻刀の数だけ、覚える握り方があります。 |
音を彫刻するサンプラー、と記事で呼んだ当家の実験装置です。4トラック全部にグラニュラーとテープ風ワークフロー。音の実験装置枠の主です。詳しい口述はこれからです。
5=主力として非常に優秀/4=明確な強みがある/3=実用的だが工夫が要る/2=制約が大きく用途を選ぶ/1=この用途では勧めにくい。評価項目は機材ごとの得意・不得意に合わせて選んでいます。順位付けや他の機材との点数比較はしません。「資料評価」はメーカー資料・公開情報に基づく採点で、実機検証後に更新します。
「音の石膏室」
このアトリエにサンプルを持ち込むと、原型をとどめずに帰ってきます。
5段の彫刻刀が4列。粒に砕き、テープで歪め、空間に散らします。
「元の音に戻せますか」——戻せません。彫刻とはそういうものです。
納得のいく形になるまで、彫り続けてください。
この一席は、通信簿の評点と本文の事実に基づいた創作です。
この記事でわかること
- 音を彫刻するサンプラー、Torso S-4の所有機ファイル
- 仕様の要点と、うちのスタジオでの役割
- 発売は2023年11月
再生ではなく、彫刻
サンプラーを2台使ってきて分かったのは、「録って並べる」の次に「録って変形させたい」が来ることです。
S-4は、その変形だけに特化した4トラックのステレオサンプラー。各トラックがMaterial(録音・再生)→ Granular(粒化)→ Filter → Color(質感)→ Space(響き)の5段の装置でできていて、音を層で彫っていきます。名前のとおり「彫刻(sculpting)」する機材です。
torso electronics公式のオーバービュー動画です。録った音がグラニュラーで粒に分解され、フィルターと質感、残響の層を通って別の風景になっていく——「サンプルを再生する」のではなく「素材を彫る」という発想が伝わります。T-1と同じメーカーの、音の側の実験装置です。
仕様のポイント
- 4つの並列ステレオトラック。各トラックに5段のオーディオ装置(Material / Granular / Filter / Color / Space)
- 全トラックでグラニュラー処理とテープ風ワークフロー
- LFO・ランダム・エンベロープによるモジュレーション
- シーンとマクロでライブ演奏に対応
- 入出力: 6.3mm入力2・出力2、ヘッドホン、MIDI(TRS Type A)、アナログsync入出力
- USB-Cで10in/10outのオーディオインターフェースにもなる。242×156mm・820g
うちのスタジオでは
2026年8月導入。2025年12月のEP-1320から始まった20台計画は、この1台で完走です。
T-1がフレーズの実験装置なら、S-4は音色の実験装置。同じメーカーの2台が、うちのセットの「偶然係」を担当しています。
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Torso Electronics S-4
- 新品相場
- ¥162,800〜¥171,600
- 中古相場
- 相場データなし
2026-08-17 時点の調査(デジマート等の新品出品)。相場は変動します。販売価格は各店舗の表示をご確認ください。
次に読む
- 同じメーカーの相棒 → サイコロを振る相棒、Torso T-1
- サンプラー1台目 → はじめてのElektron、Digitakt II
- サンプラーの王様 → 『初心者が買うな』の王様、Octatrack MKII
- 同じサンプラーを比べるなら → 画面もメニューもない実験サンプラーシンセ、Edgehog Systems EH-01。豪州の個人がKickstarterで成立、出荷は2026年12月〜
- 8×8タッチのグラニュラー → beetlecrab Temperaとは|音の上を指でなぞるグラニュラー
出典
- Torso Electronics S-4 公式ページ — 仕様
- S-4 技術仕様 — 入出力・サイズ
仕様はメーカー公式資料で確認しています(確認日: 2026年8月8日)。「所有者目線の注目点」公開後、この記事は実機レビューとして運用します。
画像について: アイキャッチは実機の写真を参考に、形状・配色・配置を忠実になぞって描いたAIイラストです(ロゴや文字は省略。写真ではありません)。本文の4コマ漫画もAIで作成したイメージです。
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この記事はメーカー公式資料・公開情報に基づいています。個別機材の操作結果は、実機検証を行った時点で「検証済み」へ昇格させます。未検証の内容を「使ってみた」かのように書くことはしません(検証ポリシー)。
