機材名:Torso T-1担任:Mr. Nano
| 科目 | 評価 | 担任所見 |
|---|---|---|
| 発想の独自性生成系シーケンス | 5たいへん よくできました | 偶然を呼ぶ、という仕事を機械にしました。 |
| シーケンス性能16トラック・自動化 | 4 | サイコロの結果もきちんと記録されます。 |
| 外部機材との連携MIDI・CV・Link | 4 | 新旧の卓に馴染む社交性です。 |
| 音源としての機能 | 1 | 音は出しません。振る係です。 |
| 再現性 | 2 | 「昨日のあれもう一回」は、サイコロ次第です。 |
サイコロを振る相棒、と記事で呼んだ当家の生成係です。ユークリッドと確率で、打ち込んでいないフレーズを連れてきます。詳しい口述はこれからです。
5=主力として非常に優秀/4=明確な強みがある/3=実用的だが工夫が要る/2=制約が大きく用途を選ぶ/1=この用途では勧めにくい。評価項目は機材ごとの得意・不得意に合わせて選んでいます。順位付けや他の機材との点数比較はしません。「資料評価」はメーカー資料・公開情報に基づく採点で、実機検証後に更新します。
「壺振りの名人」
この賭場の壺振りは、機械です。
ユークリッドの型で振り、確率で崩し、打ち込んでいないフレーズを出目にします。
「イカサマは?」——ありません。むしろ人間より公平に偶然を出します。
勝ち負けはありません。良い出目が出たら、録音するだけです。
この一席は、通信簿の評点と本文の事実に基づいた創作です。
この記事でわかること
- サイコロを振る相棒、Torso T-1の所有機ファイル
- 仕様の要点と、うちのスタジオでの役割
- 公式動画つき。実機の所感は所有者が追記予定
- 発売は2020年
自分のフレーズに、飽きた
機材が増えても、打ち込むのが同じ人間なら、出てくるフレーズは似てきます。半年で気づいた壁でした。
T-1は、ステップを1個ずつ置く代わりに「条件」を与えるシーケンサーです。ユークリッドアルゴリズムがリズムを配り、スケール機能が音程を整え、ランダム性のさじ加減もノブで決める。自分の癖の外側から、フレーズがやってきます。
Torso Electronics公式の紹介動画です。ノブを回すとリズムが数学的な規則で組み変わり、自分では思いつかないフレーズが次々と流れ出す様子が見られます。「打ち込む」のではなく「条件を与えて生まれるのを待つ」——ジェネラティブと呼ばれるこの作り方は、Elektron式のシーケンスとは別の惑星です。
仕様のポイント
- 16トラック・16パターン。18個のエンドレスノブと23個のキーパッドで操作
- ユークリッドリズムを軸にした生成系シーケンス。スケール補正・アルペジエーター・ランダム化
- ステップごとのパラメータ自動化にも対応
- 入出力: MIDI IN/OUT/THRU(TRS Type A)、CV/Gate入出力、USB-C(MIDI兼給電)
- Ableton Link(Wi-Fi)対応
- アルミ筐体、304×114mm・815g
うちのスタジオでは
2026年6月導入。Octatrack MKIIと同じ月にやってきた、初めての「生成系」です。
Elektron群が「決めた通りに鳴らす」機材だとすると、T-1は「決めすぎない」ための機材。フレーズの提案係として、発想の起点に置いています。
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Torso Electronics T-1
- 新品相場
- ¥102,800〜¥109,900
- 中古相場
- オークション ¥62,000
2026-08-17 時点の調査(デジマート等の新品出品・ヤフオク落札実績)。相場は変動します。販売価格は各店舗の表示をご確認ください。
次に読む
- 司令塔との連携 → 『初心者が買うな』の王様、Octatrack MKII
- 鍵盤からの打ち込み → 鍵盤係はアルペジエーター。KeyStep mk2
- もう1台の頭脳 → セットの指揮者、OXI ONE MKII
- 同じシーケンサーを比べるなら → Squarp Pyramid mk3とは|生産終了した64トラックの頭脳
- シーケンサーをもう1台 → 理論エンジンで16チャンネルを生成する、The MONK Project TMA Device。英国の個人開発、試作ラン20台の予約が近日
- ユークリッドを内蔵した小型ドラムマシンの新作 → ユークリッドで刻む8音のドラムマシン、Oficina de Sonido Clave。9月17日にKickstarter開始
出典
仕様はメーカー公式資料で確認しています(確認日: 2026年8月8日)。「所有者目線の注目点」公開後、この記事は実機レビューとして運用します。
画像について: アイキャッチは実機の写真を参考に、形状・配色・配置を忠実になぞって描いたAIイラストです(ロゴや文字は省略。写真ではありません)。本文の4コマ漫画もAIで作成したイメージです。
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この記事はメーカー公式資料・公開情報に基づいています。個別機材の操作結果は、実機検証を行った時点で「検証済み」へ昇格させます。未検証の内容を「使ってみた」かのように書くことはしません(検証ポリシー)。
