機材名:Arturia KeyStep Pro担任:Mr. Nano
| 科目 | 評価 | 担任所見 |
|---|---|---|
| シーケンス性能4トラック+ドラム24 | 5たいへん よくできました | 1か所から全員に指揮を出せる学級委員です。 |
| 外部機材との連携CV4・Gate4・ドラムゲート8 | 5たいへん よくできました | モジュラーからMIDI機まで、声の届く範囲が広いです。 |
| 演奏性37鍵・アフタータッチ | 4 | 弾いて入れる派に向いた入力方式です。 |
| 音源としての機能 | 1 | 音は出しません。指揮者です。 |
| 導入コスト7万円前後 | 2 | 機材1〜2台の家庭には過剰投資です。 |
4本のシーケンス+24パートのドラムを1台で回す司令塔です。CVとGateを束で持ち、機材が3台を超えた家庭ではっきり効きます。1〜2台の家庭には7万円の理由がまだありません。
5=主力として非常に優秀/4=明確な強みがある/3=実用的だが工夫が要る/2=制約が大きく用途を選ぶ/1=この用途では勧めにくい。評価項目は機材ごとの得意・不得意に合わせて選んでいます。順位付けや他の機材との点数比較はしません。「資料評価」はメーカー資料・公開情報に基づく採点で、実機検証後に更新します。
「新しい学級委員より」
このたび学級委員を拝命しました、KeyStep Proです。
公約は1つ。「各自バラバラに走るのを、やめさせます」。4本のシーケンスと24のドラムパートで、全員に指揮を届けます。
私自身は歌いません。歌うのは皆さんです。
なお、クラスの人数が2人以下の場合、委員は不要です。学級が育ってからご指名ください。
この一席は、通信簿の評点と本文の事実に基づいた創作です。
この記事でわかること
- 4トラック+24パートのドラムという構成
- CV/Gate/ドラムゲートの本数と、モジュラーとの接続
- BeatStep Pro・KeyStep mk2との違い
- 国内相場74,250円(2026年8月21日・楽天市場の出品)
パソコンを外すための1台
KeyStep Pro は、鍵盤の付いたシーケンサーです。MIDIキーボードとしても使えますが、本領は複数の機材を同時に走らせる司令塔としての働きにあります。
4本の独立したポリフォニック・シーケンサーと、24パートのドラムシーケンサー。1本目でベース、2本目でコード、3本目でメロディ、ドラムトラックでリズム、という組み方が1台で完結します。パソコンを使わずに曲を回すなら、これが中心になります。
Arturia公式の紹介動画です。4トラックのシーケンサーが同時に走り、それぞれ別の機材を鳴らしている様子が見られます。DAWLESSの卓で「司令塔」を1台置くと何が変わるのかが分かります。
仕様のポイント
- 37鍵のスリムキー。ベロシティとアフタータッチに対応し、各鍵の上にLED
- 4本のポリフォニック・シーケンサー+24パートのドラムシーケンサー
- 1パターン最大64ステップ。1ステップあたり最大16音のポリフォニー
- トラックごとに16パターンを保存
- アルペジエーターは7モード・5オクターブの範囲
- CV出力4・Gate出力4・Mod出力4、さらにドラム専用ゲート出力8
- MIDI IN 1/OUT 2、クロックIN/OUT、ユーロラック向けのReset出力
- メトロノーム出力(内蔵ピエゾとライン出力)
- OLEDディスプレイ、LED付きエンコーダー5、ルーパー用タッチストリップ
- 本体: 589×209×55mm・2.7kg。電源アダプター付属
CVの本数が効く
CV4系統・Gate4系統に加えて、ドラム専用のゲートが8系統あります。これはモジュラーシンセや、CV入力を持つ古い機材を鳴らすための端子です。
MIDIを持たない機材と会話できるということで、MIDIしか出せないコントローラーとは守備範囲が違います。(MIDIとCVの違いはMIDI・オーディオ・クロックの違い。配線入門に整理してあります)
KeyStep mk2・BeatStep Proとの違い
当サイトが使っているKeyStep mk2レビュー|鍵盤係はアルペジエーターは32鍵で、シーケンサーは1本。「鍵盤を弾いて、1本のラインを打ち込む」ための機材です。18,400〜19,800円という価格も、その範囲に見合っています。
BeatStep Proは鍵盤を持たず、パッドとステップボタンで打ち込む2トラック+ドラムの構成。KeyStep Pro はその両方を足して、トラック数を増やした位置にあります。
3台のどれを選ぶかは、走らせたいトラックの数で決まります。1〜2台の機材を鳴らすなら KeyStep mk2 で足り、4台以上を同時に走らせたい段階で KeyStep Pro が必要になります。
どんな人に合うか
合うのは、機材が3台以上に増えて、まとめる手段がない人です。各機材のシーケンサーを個別に走らせるのをやめて、1か所から指揮したい。この段階に来たときに、はっきり効きます。
合わないのは、機材が1〜2台の人です。本体のシーケンサーで足りているうちは、7万円を出す理由が見つかりません。(グルーヴボックスとは。最初の1台で確認する7項目 も参考にしてください)
購入・価格を見る
枠内の価格は当サイトが調査した相場で、販売価格ではありません。
【PR】以下は広告(アフィリエイトリンク)です。価格・在庫は各店舗でご確認ください。
この記事は公開されているメーカー資料と国内販売店の情報をもとに書いています。実機での検証は行っていません。音の質感、鍵盤やつまみの感触など、触らないと分からない部分については書いていません。
画像について: アイキャッチはメーカーの製品写真を参考に、形状・配色・つまみや鍵盤の配置をなぞって描いたAIイラストです(ロゴや文字は省略。写真ではありません)。
次に読む
- 小さいほうの鍵盤 → KeyStep mk2レビュー|鍵盤係はアルペジエーター
- 鍵盤なしのシーケンサー → BeatStep Pro
- 配線の基礎 → MIDI・オーディオ・クロックの違い。配線入門
- あわせて読みたい → Neuzeit Dropとは|「サビ前」を1ボタンにするコントローラー
- 同じArturiaなら → Arturia AudioFuseとは|DAWLESSの人が最後に必要になる箱
出典
- Arturia 公式 KeyStep Pro(トラック数・CV本数・寸法)
- 国内相場は楽天市場の出品(2026年8月21日確認)。相場は変動します
【PR】本記事には広告(アフィリエイトリンク)が含まれます。
当サイトはアフィリエイトプログラムを利用しています。Amazonのアソシエイトとして、当メディアは適格販売により収入を得ています。掲載内容や評価が広告によって歪められないよう、広告表記ポリシーに定めた基準で運営しています。
この記事はメーカー公式資料・公開情報に基づいています。個別機材の操作結果は、実機検証を行った時点で「検証済み」へ昇格させます。未検証の内容を「使ってみた」かのように書くことはしません(検証ポリシー)。
