機材名:Roland JU-06A担任:Mr. Nano
| 科目 | 評価 | 担任所見 |
|---|---|---|
| 音質・音の個性JUNO två世代切替 | 5たいへん よくできました | 60と106を1台で行き来できる、記憶の二刀流です。 |
| 省スペース性電池・スピーカー | 4 | JUNOがポケットサイズで自活します。 |
| 導入コスト6〜7万円 | 3 | 追憶の適正価格です。 |
| ボイス数4音 | 2 | 分厚く弾くと、すぐ席が埋まります。 |
| 演奏性鍵盤別売 | 2 | 弾くにはK-25m等の椅子代が別途要ります。 |
JUNO-60と106をスイッチで切り替える手のひらシンセです。あのコーラスの広がりを机で完結させたい人の近道。4音の上限は、弾く人ほど早く当たります。
5=主力として非常に優秀/4=明確な強みがある/3=実用的だが工夫が要る/2=制約が大きく用途を選ぶ/1=この用途では勧めにくい。評価項目は機材ごとの得意・不得意に合わせて選んでいます。順位付けや他の機材との点数比較はしません。「資料評価」はメーカー資料・公開情報に基づく採点で、実機検証後に更新します。
「2人分の声」
この小さな箱は、声帯模写が得意です。
スイッチひとつでJUNO-60の声、もうひとつで106の声。
元機は大きくて年金生活ですが、この子は電池で働きます。
宴会芸と侮るなかれ。あのコーラスの広がりは、本人譲りです。
この一席は、通信簿の評点と本文の事実に基づいた創作です。
この記事でわかること
- JUNO-60とJUNO-106を切り替えられるという中身
- 4音ポリという制限をどう見るか
- 16ステップのシーケンサーとアルペジエーター
- 電池・スピーカー・USBオーディオを全部持つ携帯性
- 国内相場60,500円(2026年8月21日確認)
1980年代のシンセを、手のひらに詰め直した
JU-06A は、ローランドのBoutiqueシリーズの1台です。1980年代の名機JUNO-60とJUNO-106を、ACB(アナログ・サーキット・ビヘイビア)という回路の挙動そのものを再現する方式で作り直しています。
前面のスイッチで60と106を切り替えられます。106は連続可変のハイパスフィルターを持ち、60はエンベロープでパルス幅を変調できる。それぞれのフィルターの個性も分けて再現されています。
そしてJUNOの代名詞であるコーラスが2種類。ローランドは「独特のノイズまで忠実に再現した」と書いています。あのコーラスの、少しざらついた広がりごと持ってきた、ということです。
Roland公式の紹介動画です。JUNO-106とJUNO-60、2台ぶんのモデルがこの小さい本体に入っている様子が確認できます。コーラスを入れたときの広がり方に注目してください。
仕様のポイント
- 最大同時発音4音
- 音源はJUNO-60/JUNO-106のACBモデリング。前面スイッチで切替
- コーラス2種類とディレイ
- 16ステップのシーケンサー(モノフォニック)とアルペジエーター(UP/U&D/DOWN、レンジ1〜3)
- CHORDボタンでコードメモリー。シーケンサー・パターン16、コードメモリー16、音色はモードごとに64
- 端子: MIDI IN/OUT、USB micro-B(オーディオとMIDIの両方)、ステレオミニ出力、ミックスイン、外部クロック入力、ヘッドホン
- 単3形電池4本またはUSBバスパワー。ニッケル水素で約6時間
- スピーカー内蔵
- 本体: 300×128×49mm・995g(電池を含む)
4音ポリをどう見るか
数字だけ見れば、明らかに少ないです。オリジナルのJUNO-60は6音、106も6音でした。4音では、両手で和音を押さえると足りない場面が出てきます。
ただしDAWLESSの構成に置く前提なら、話が変わります。ベースを1音、パッドを3音。あるいはコードを4音で押さえて、メロディは別の機材に任せる。1台で全部を鳴らさない使い方なら、4音は制限として現れにくい数字です。
コードメモリーがあるのも、この制限と噛み合っています。1鍵で和音を鳴らせるので、4音を効率よく使えます。
この価格帯で唯一、単体で音が出る
鍵盤のない音源モジュール4台で並べたなかで、JU-06A だけがスピーカーを内蔵し、電池で動き、USBでオーディオも出せます。
音源モジュールは普通、アンプかヘッドホンにつながないと音が聞こえません。この機材は電池を入れて電源を入れれば、それだけで鳴ります。膝の上で16ステップを打ち込んで、そのまま聞ける。音源モジュールとしては珍しい性格です。
USBがオーディオも通すので、録音するときにケーブルを挿し替える必要もありません。
どんな人に合うか
合うのは、JUNOの音が目的の人です。あのコーラスの広がりは、ソフト音源でも再現されていますが、つまみを回して机の上で完結させたいなら、この箱が近道です。
合わないのは、和音を分厚く弾きたい人です。4音という上限は、弾く人ほど早く当たります。その場合は鍵盤つきの上位機か、別のシンセを検討したほうが確実です。
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この記事は公開されているメーカー資料と国内販売店の情報をもとに書いています。実機での検証は行っていません。音の質感、つまみの感触、実際の使い勝手など、触らないと分からない部分については書いていません。
画像について: アイキャッチはメーカー・販売店が公開している製品写真を参考に、形状・配色・つまみの配置をなぞって描いたAIイラストです(ロゴや文字は省略。写真ではありません)。
次に読む
- 他の音源モジュールと比べる → 鍵盤のない音源モジュール4台
- 鳴らすための鍵盤 → KeyStep mk2レビュー|鍵盤係はアルペジエーター
- 最初の1台を選ぶなら → グルーヴボックスとは。最初の1台で確認する7項目
出典
- ローランド公式 JU-06A 仕様(発音数・端子・電池・寸法)
- ローランド公式 JU-06A 機能(シーケンサー・アルペジエーター・コードメモリー)
- 国内相場は楽天市場の出品(2026年8月21日確認)。相場は変動します
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この記事はメーカー公式資料・公開情報に基づいています。個別機材の操作結果は、実機検証を行った時点で「検証済み」へ昇格させます。未検証の内容を「使ってみた」かのように書くことはしません(検証ポリシー)。
