機材名:SOMA LYRA-8担任:Mr. Nano
| 科目 | 評価 | 担任所見 |
|---|---|---|
| 音質・音の個性organismic | 5たいへん よくできました | この箱の音は、他のどの機材にも似ていません。 |
| 表現力体の抵抗で変化 | 5たいへん よくできました | 触り方と皮膚が、そのまま演奏です。 |
| 再現性 | 1 | 同じ演奏は二度とできません。それが本体です。 |
| シーケンス性能非搭載 | 1 | 打ち込みの世界とは別の宗派です。 |
| 導入コスト145,860円 | 2 | 生き物1匹の飼育費とお考えください。 |
触ると音が暴れる楽器です。8つのボイスをセンサープレートで触り、体の抵抗まで音になります。鍵盤もシーケンサーもない、オルガンとドローンの生き物です。
5=主力として非常に優秀/4=明確な強みがある/3=実用的だが工夫が要る/2=制約が大きく用途を選ぶ/1=この用途では勧めにくい。評価項目は機材ごとの得意・不得意に合わせて選んでいます。順位付けや他の機材との点数比較はしません。「資料評価」はメーカー資料・公開情報に基づく採点で、実機検証後に更新します。
「飼育記録・8声の生物」
この生物は8つの声帯を持ち、触れた人間の皮膚の状態で鳴き方を変えます。
シーケンサーでは鳴らせません。人の手でしか鳴きません。
二度と同じ声で鳴かないため、録音は必須です。
懐くと、他の機材では出ない声で歌います。飼育費は約14.6万円です。
この一席は、通信簿の評点と本文の事実に基づいた創作です。
この記事でわかること
- 触ると音が暴れる楽器、SOMA LYRA-8の紹介
- 仕様の要点と、どんな人に合うか
- 所有機材との比較の視点も
- 発売は2016年
鍵盤のかわりに、金属の板
LYRA-8は、SOMA laboratoryの設計者 Vlad Kreimer が作るアナログシンセです。音の出口は8つのジェネレーター。2つずつが組(12/34/56/78)になり、その組がさらに2つずつの群(1234/5678)になる、という階層構造を持ちます(SOMA公式)。
演奏は鍵盤ではなく、パネル上の金属センサーに指で触れて行います。触れ方や体の状態で音程と発音が変わるので、同じ音を2回出すのが難しい。この設計をSOMAは organismic(生命的)と呼んでいて、公式には「モジュール同士のやり取りが生きた会話に似ている」と書かれています。
変調はHyper LFO。2つの単純なLFOを足し算または掛け算して複雑な波形を作ります。出口の手前には2本のディレイラインが相互にフィードバックするMod Delayと、ディレイの信号で揺さぶられるディストーション。ボイスはオルガン的な鳴り方と、FMのオペレーターとしての鳴り方を切り替えられます。
価格は145,860円(Five G)、implant4と島村楽器も145,900円で、SOMA公式の税抜表示は670ユーロ(2026年8月19日確認)。小型のLYRA-4が86,900円、錆びた見た目のRusting Editionが157,850円です。
公式チャンネルにLYRA-8単体の紹介動画を確認できなかったため、この記事では動画を載せていません。動きは公式サイトのデモ音源で確認できます。
SOMA Laboratory公式による解説です。鍵盤もシーケンサーも無い機材がどう演奏されるのか、触れる場所と出てくる音の関係が見られます。英語字幕つきです。
仕様のポイント
- 8ジェネレーター(voice)のアナログシンセ。2つずつの組と、組を2つずつまとめた群という階層構造
- 演奏はセンサープレートへのタッチ。触れ方・体の抵抗で音程と発音が変わる。鍵盤・シーケンサーは非搭載
- Hyper LFO: 2つのLFOの加算/乗算で複雑な変調波形を作る。同期あり
- Mod Delay: 2本のディレイラインが相互にフィードバックし共振。自己変調可。最終段にディストーション
- ボイスはオルガン的モードと、FMのオペレーターとしての動作を切り替え可能
- 価格: 145,860円(Five G)/145,900円(implant4・島村楽器)。SOMA公式は670ユーロ(税抜)。Rusting Edition 157,850円(2026年8月19日確認)
うちの機材で言えば
うちのSyntaktやDigitakt IIは「打った通りに鳴る」機材です。LYRA-8はその正反対で、狙った音を出すための道具ではありません。ギターでいえば、コードを押さえる楽器ではなく、ボディを叩いたりピックアップに手をかざしたりして出る音を素材にする感覚に近い。
うちのセットに置くなら、Octatrack MKIIに録って切る素材源です。同期の概念がない機材なので、クロックでつなぐのではなく、鳴らして録る。14万円台という値段を考えると、最初の1台ではなく、素材が欲しくなってから買う機材だと思います。
購入・価格を見る
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SOMA laboratory LYRA-8
- 新品相場
- ¥145,860
- 中古相場
- —
2026-08-19 時点の調査(Five G・implant4・島村楽器)。相場は変動します。販売価格は各店舗の表示をご確認ください。
次に読む
- 素材を録って切る側 → 『初心者が買うな』の王様、Octatrack MKII
- 同じSOMAのシーケンサー → 音ではなくふるまいを並べる、SOMA ORNAMENT-8
- 偶然を持ち込む機材の考え方 → サイコロを振る相棒、Torso T-1
- 同じSOMA laboratoryなら → SOMA FLUXとは|触れずに弾く磁気の楽器
- SOMA laboratoryをもう1台 → SOMA THE PIPEとは|声と息で弾くエフェクター
出典
- SOMA laboratory LYRA-8 公式ページ — 構造・設計思想
- Five G music technology/implant4/島村楽器 — 価格(2026年8月19日確認)
この記事は未所有機材の紹介記事です。仕様はメーカー公式資料等で確認しています(確認日: 2026年8月19日)が、実機での検証は行っていません。実機を入手した場合は、別途レビュー記事として書き直します。
画像について: アイキャッチは実機の写真(公式画像)を参考に、形状・配色・配置を忠実になぞって描いたAIイラストです(ロゴや文字は省略。写真ではありません)。本文の4コマ漫画もAIで作成したイメージです。
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この記事はメーカー公式資料・公開情報に基づいています。個別機材の操作結果は、実機検証を行った時点で「検証済み」へ昇格させます。未検証の内容を「使ってみた」かのように書くことはしません(検証ポリシー)。
