機材名:SOMA ORNAMENT-8担任:Mr. Nano
| 科目 | 評価 | 担任所見 |
|---|---|---|
| 発想の独自性アナログ・コンピューター | 5たいへん よくできました | 因果関係を配線する、思想そのものの機材です。 |
| 外部機材との連携CV出力・照明まで | 4 | 音以外の装置まで指揮できる汎用性があります。 |
| 再現性相互作用主体 | 2 | 狙った1小節を作る機材ではありません。 |
| 習得 | 2 | ステップ脳からの宗旨替えに時間がかかります。 |
| 導入コスト141,900円 | 2 | 思想の授業料です。 |
音ではなく、ふるまいを並べる装置です。8つのセルの相互作用からパターンが生まれます。ステップを打つのではなく、関係を設計する——シーケンサーの概念を問い直す1台です。
5=主力として非常に優秀/4=明確な強みがある/3=実用的だが工夫が要る/2=制約が大きく用途を選ぶ/1=この用途では勧めにくい。評価項目は機材ごとの得意・不得意に合わせて選んでいます。順位付けや他の機材との点数比較はしません。「資料評価」はメーカー資料・公開情報に基づく採点で、実機検証後に更新します。
「倒れ方を設計する」
この装置の遊び方は、ドミノ倒しに似ています。
並べるのは音符ではなく、セル同士の関係。パターンは、関係から勝手に生まれます。
「思い通りに倒せますか」——半分は。残り半分は、装置の機嫌です。
その半分を面白がれる人だけが、この教室の生徒になれます。
この一席は、通信簿の評点と本文の事実に基づいた創作です。
この記事でわかること
- 音ではなくふるまいを並べる、SOMA ORNAMENT-8の紹介
- 仕様の要点と、どんな人に合うか
- 公式動画つき。所有機材との比較の視点も
ステップを打たないシーケンサー
ORNAMENT-8をSOMAは「organismic sequencer、より広く言えば behaviour(ふるまい)のシンセサイザー」と説明しています。中身は8つの等価で独立したディレイライン・セルを横に並べたアナログ・コンピューターです(SOMA公式)。
普通のシーケンサーのように「1拍目にキック、3拍目にスネア」と置いていく機材ではありません。セル同士をつなぎ、遅延と相互作用の設定を変えると、その結果としてリズムやフレーズが立ち上がる。規則的なパターンも、崩れていくパターンも、同じつなぎ方の中から出てきます。
出力は標準的なCVなので、ユーロラック、LYRA-8、PULSAR-23のほか、公式には照明や電気機械の装置など音以外の対象も挙げられています。LYRA-8を鳴らす場合は、センサー部に磁石で貼り付ける専用アダプター(13,310円)を使うと、指での演奏と併用できます。
価格は141,900円(Five G、2026年8月19日確認)。LYRA-8とセットで買うと30万円近くになるので、まずどちらか片方から、という買い方が現実的です。
SOMA公式のデモです。ステップを打ち込むのではなく、8つのセルの相互作用からパターンが生まれていく様子が見られます。
仕様のポイント
- 8つの等価・独立したディレイライン・セルを横に並べたアナログ・コンピューター型シーケンサー
- ステップ入力ではなく、セル同士の相互作用の結果としてパターンが生まれる設計
- 出力は標準的なCV。ユーロラック、LYRA-8、PULSAR-23、照明・電気機械など音以外の装置にも使える
- LYRA-8のセンサーを操作する専用アダプターが別売り(磁石で固定、指での演奏と併用可)
- 価格: 141,900円(Five G)。Lyra-8 Sensor Adapter 13,310円(2026年8月19日確認)
- 寸法・重量・消費電力は公式に未掲載
うちの機材で言えば
うちの司令塔はOXI ONE MKIIで、これは「打った通りに」CVを出す機材です。Torso T-1は「確率で」揺らす機材。ORNAMENT-8はそのどちらでもなく、「セルのつなぎ方を決めると、勝手に何かが起きる」機材です。
つまり作曲の道具ではなく、観察の道具に近い。うちのセットに入れるなら、Octatrack MKIIで録りながらつまみを触って、よかった数十秒を切り出す使い方になります。CV入力を持つ機材がないと真価が出ないので、モジュラーかLYRA-8が前提です。
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次に読む
- 一緒に使う相手 → 触ると音が暴れる楽器、SOMA LYRA-8
- うちの打った通りに出す司令塔 → セットの指揮者、OXI ONE MKII
- CVでつなぐ前に → MIDI・オーディオ・クロックの違い。配線入門
出典
- SOMA laboratory ORNAMENT-8 公式ページ — 構造・接続
- Five G music technology — 価格(2026年8月19日確認)
この記事は未所有機材の紹介記事です。仕様はメーカー公式資料等で確認しています(確認日: 2026年8月19日)が、実機での検証は行っていません。実機を入手した場合は、別途レビュー記事として書き直します。
画像について: アイキャッチは実機の写真(公式画像)を参考に、形状・配色・配置を忠実になぞって描いたAIイラストです(ロゴや文字は省略。写真ではありません)。本文の4コマ漫画もAIで作成したイメージです。
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この記事はメーカー公式資料・公開情報に基づいています。個別機材の操作結果は、実機検証を行った時点で「検証済み」へ昇格させます。未検証の内容を「使ってみた」かのように書くことはしません(検証ポリシー)。
