SOMA Pulsar-23とは|指で触ると変わる有機体

SOMA Laboratory Pulsar-23のイラスト(実機を参考に作成)。白い正方形に近いパネルに黒いノブが格子状に並び、左端に端子列、下部に4系統の録音・再生ボタン
2026年度DAWLESS機材 通信簿資料評価|実機検証前

機材名:SOMA Pulsar-23担任:Mr. Nano

科目評価担任所見
音質・音の個性有機体ドラム5たいへん
よくできました
保存できない音の説得力は、体験した者だけが知ります。
発想の独自性ワニ口・体パッチ5たいへん
よくできました
人体が回路の一部という設計思想です。
音作りの自由度ノブ55・ピン100超4迷子になる自由が保証されています。
再現性1昨日の音は、昨日のものです。
導入コスト1有機体の飼育費は高めです。
総合評価4/5

指で触ると変わる有機体、と本文で呼んだドラムマシンです。ワニ口クリップでパッチし、体で触って音が変わる。再現性の対極にある、その場限りの音の王様です。

5=主力として非常に優秀/4=明確な強みがある/3=実用的だが工夫が要る/2=制約が大きく用途を選ぶ/1=この用途では勧めにくい。評価項目は機材ごとの得意・不得意に合わせて選んでいます。順位付けや他の機材との点数比較はしません。「資料評価」はメーカー資料・公開情報に基づく採点で、実機検証後に更新します。

「調教不能」

サーカスの猛獣使いが、この機材だけは調教を諦めました。

ワニ口クリップで繋ぎ、指で触れるたび、昨日と違う吠え方をするのです。

「言うことを聞かないのでは商売にならない」と嘆く使いに、団長が言いました。

「聞かないから、客が来るんだよ」。

この一席は、通信簿の評点と本文の事実に基づいた創作です。

この記事でわかること

  • 指で触ると変わる有機体、SOMA Pulsar-23の紹介
  • 仕様の要点と、どんな人に合うか
  • 公式動画つき。所有機材との比較の視点も
  • 発売は2020年

ドラムマシンの形をした、別の何か

Pulsar-23は、Vlad Kreimer率いるSOMA Laboratoryが2020年に正式リリースしたアナログのドラムマシンです。メーカーは「organismic(有機体的)」と呼び、23の独立したモジュールが1枚のパネルに並びます。同社のLYRA-8の思想を打楽器に広げたものです(SOMA Laboratory公式)。

ドラムは4チャンネル(BD/Bass/SD/HHT)で、それぞれエンベロープにサステインがあり、伸ばせばドローンになります。シーケンサーは一般的なステップ式ではなく、チャンネルごとのルーパー録音(LR)。パッチはワニ口クリップで、100を超えるピンをつなぎ、人の体の導電を使って音を変えることもできます。パターンも音色も保存できません。

価格はScrew(ネジ端子)版が311,520円(Five G・島村楽器、2026年8月18日確認)、Pin版が389,400円。国内代理店は福産起業で、PSE対応アダプターと日本語マニュアルが付きます。4kgあり、ヤフオクで未使用品が275,000円で落札された記録があります。

SOMA Laboratory公式の紹介動画です。4つのドラムチャンネルが生き物のように揺れ、ワニ口クリップと指の接触で音が変わる様子が見られます。設計者は「有機体的ドラムマシン」と呼んでいます。

仕様のポイント

  • 4ドラムチャンネル: BD/Bass(Percussion切替)/SD/HHT(Cymbals)。各エンベロープにサステイン(ドローン化可)
  • シーケンサー: LR(ルーパー録音)×4(イベント記録式、チャンネルごとに長さ・速度可変)。クロック(分周付)、LFO 0.1〜5,000Hz、SHAOS擬似ランダム
  • CV制御エフェクト(ディレイ/リバーブ)、ディストーション、VCA×2、インバーター×2、アッテネーター×4、ダイナミックCVセンサー×2
  • 55ノブ・11スイッチ・100超のピン。パッチはワニ口クリップ(65cm/30cm付属)。1/4インチ×7、3.5mm×8、ヘッドホン、MIDI IN
  • DC12V 0.3Aアダプター付属(国内版はPSE対応)。380×280×80mm・4kg。保存不可
  • 価格: Screw版 311,520円(Five G・島村楽器)/Pin版 389,400円(2026年8月18日確認)

どんな人に合うか

「再現性より、その場でしか出ない音が欲しい」人に。演奏のたびに違う結果になることを楽しめるかどうかが、すべてです。

うちのTR-6SやSyntaktは、作った音を保存して次も同じに鳴らす機材。Pulsar-23はその正反対で、Torso T-1の「偶然を呼ぶ」思想を音源ごと1台にした感じです。触って、揺れて、二度と同じにならない。ライブの1本の武器としては強烈です。

30万円超、4kg、保存不可、MIDIはINのみ。初心者の1台目ではありません。「機材を増やした先で、まだ驚きたい人」のための箱です。

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SOMA Laboratory Pulsar-23

SOMA Laboratory Pulsar-23

新品相場
¥311,520〜¥389,400
中古相場
オークション ¥275,000(未使用)

2026-08-18 時点の調査(Five G・島村/ヤフオク)。相場は変動します。販売価格は各店舗の表示をご確認ください。

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出典

この記事は未所有機材の紹介記事です。仕様はメーカー公式資料等で確認しています(確認日: 2026年8月18日)が、実機での検証は行っていません。実機を入手した場合は、別途レビュー記事として書き直します。

画像について: アイキャッチは実機の写真を参考に、形状・配色・配置を忠実になぞって描いたAIイラストです(ロゴや文字は省略。写真ではありません)。本文の4コマ漫画もAIで作成したイメージです。

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メーカー資料確認のみ|実機検証前

この記事はメーカー公式資料・公開情報に基づいています。個別機材の操作結果は、実機検証を行った時点で「検証済み」へ昇格させます。未検証の内容を「使ってみた」かのように書くことはしません(検証ポリシー)。