機材名:teenage engineering OP-1(初代)担任:Mr. Nano
| 科目 | 評価 | 担任所見 |
|---|---|---|
| 音質・音の個性多方式+テープ | 4 | この箱が作った文化は、いまも現役です。 |
| 導入コスト中古10万円台 | 3 | fieldの半分前後で、あの世界に入れます。 |
| 持ち運びやすさ電池・スピーカー | 4 | アルミの体で旅ができます。 |
| 入手しやすさ生産終了 | 2 | 中古の状態確認が入学試験です。 |
| 世代fieldに更新 | 2 | 最新の32bit世界はfieldの領分です。 |
10万円台で買えるテープの箱になった初代です。2011年生まれをOS更新で支え続けた名機ですが、現在は生産終了。中古で会うときは、fieldとの違い(32bit化・電池・テープ種類)を知ってからどうぞ。
5=主力として非常に優秀/4=明確な強みがある/3=実用的だが工夫が要る/2=制約が大きく用途を選ぶ/1=この用途では勧めにくい。評価項目は機材ごとの得意・不得意に合わせて選んでいます。順位付けや他の機材との点数比較はしません。「資料評価」はメーカー資料・公開情報に基づく採点で、実機検証後に更新します。
「初版で読む」
この名作には、初版のOP-1と、改訂版のfieldがあります。
物語の骨格は同じ。テープと暮らし、旅先で音を拾う話です。
改訂版は音の解像度が32bitに、電池は24時間に伸びました。
それでも初版で読みたい人がいる。本とはそういうものです。
この一席は、通信簿の評点と本文の事実に基づいた創作です。
この記事でわかること
- 初代OP-1の中身と、テープという考え方
- OP-1 fieldとの違い
- なぜ生産終了後も値段が落ちないのか
- 中古の落札相場85,000〜130,000円(2026年8月22日・ヤフオクの落札相場)
楽器の形をしていない楽器
OP-1 は、2011年にスウェーデンの teenage engineering が出した機材です。アルミの薄い板に、色つきのボタンと小さな画面。初めて見た人は、これが何をする道具なのか分かりません。
中身は、シンセとサンプラーと録音機を1つにまとめたものです。音源は8ビット、FM、デジタル、フェーズディストーションなど複数。そこに4トラックの「テープ」が乗っています。
このテープが、この機材の中心です。実際のテープのように、録って、巻き戻して、重ねて、切り貼りする。画面にはテープが流れていく絵が出ます。パソコンのDAWのような編集ではなく、物理的なテープを扱っているような感覚で曲を作る——この設計が、10年以上たっても真似されていません。
teenage engineering公式の紹介動画です。テープが流れる画面と、それを操作する手元が確認できます。2分でこの機材の性格が分かります。
仕様のポイント
- 複数の合成方式(8ビット、FM、デジタル、フェーズディストーションなど)
- 4トラックのテープ・シミュレーター
- モーションセンサー(本体を動かしてパラメータを変えられる)
- 内蔵スピーカーと電池
- アルミ削り出しの筐体、24鍵のボタン鍵盤
- 2011年発売、生産終了(メーカーはOSの更新を続けてきた)
OP-1 fieldとの違い
OP-1 fieldは2022年に出た後継機です。見た目はよく似ていますが、中身はほぼ別物です。
- fieldはステレオ(初代はモノラル中心)
- fieldは電池が24時間以上持つ(初代は16時間前後)
- fieldはBluetooth MIDIに対応
- fieldは薄く、質感が上がっている
- fieldの国内価格は26万1千円前後
値段の差は大きい。初代の中古がおおむね10万円前後なのに対して、fieldの新品は26万円台です。2倍以上ひらいています。
この差をどう見るかが、判断の分かれ目です。テープという操作系そのものは、初代の時点で完成しています。ステレオや電池持ちに16万円を払う価値があるかどうか——そこは使い方次第です。
なぜ値段が落ちないのか
代わりが存在しないからです。テープという操作系を持ち、ポケットに入り、単体で完結する機材は、OP-1の系統以外にありません。
そして、生産数が少ない。teenage engineeringは大量生産をしないメーカーです。欲しい人の数に対して、市場に出てくる個体が少ない。
結果として、10年以上たっても中古が10万円前後で取引されています。2011年の電子機器としては、かなり珍しい部類です。
ただし、値段の見え方には注意が要ります。「OP-1」で検索すると、後継のOP-1 fieldの出品が混ざります。fieldは新品26万円台なので、中古でも20万円を超える出品が出てきます。初代とfieldは別物です。買うときは型番と写真で必ず確かめてください。
初代を選ぶ理由があるとすれば
デザインです。初代の削り出しの質感と色使いを好む人は多く、fieldの落ち着いた見た目より初代を選ぶ、という判断はあり得ます。
そして、値段が現実的です。10万円前後ならfieldの半分以下。テープという作り方が自分に合うかを試すには、十分に手が届く価格です。
ただしリスクは正直に見ておいてください。電池は劣化しますし、修理部品の入手性も年々厳しくなります。OSの更新も、いつまで続くか分かりません。長く使う道具として買うなら現行機、この操作系を試したいなら初代、という分け方が現実的です。
中古で買うときに見ること
この機材は生産終了品です。新品では買えないため、中古の相場を書いています。個体ごとに状態が違うので、保証の有無、付属品、動作確認の範囲を必ず確認してください。
- フェーダーやつまみのガリ(回したときのノイズ)が無いか
- ボタンとパッドの反応。効きの悪い場所が無いか
- 液晶の焼き付き・欠け
- 電源アダプターが付属するか(純正が入手できない機種がある)
- 本体のOSのバージョン。古いままだと機能が足りないことがある
- 保証の有無。楽器店の中古は保証が付くことが多く、個人売買は付かない
購入・価格を見る
新品では買えません。枠内の価格は当サイトが調査した中古の相場で、販売価格ではありません。中古は在庫が入れ替わるので、リンク先は検索結果になります。
【PR】以下は広告(アフィリエイトリンク)です。価格・在庫は各店舗でご確認ください。
teenage engineering OP-1(初代)
- 新品相場
- 相場データなし
- 中古相場
- ¥85,000〜¥130,000
2026-08-22 時点の調査(ヤフオクの落札相場)。相場は変動します。販売価格は各店舗の表示をご確認ください。
価格はヤフオクの落札相場(直近120日)です。楽天やAmazonに出ている中古は、転売業者が付けた値のことが多く、実際に売れている値段とはかけ離れます。楽器店の中古は保証が付くぶん、落札相場より高くなります。
この記事は公開されているメーカー資料と国内販売店の情報をもとに書いています。実機での検証は行っていません。音の質感、つまみの感触など、触らないと分からない部分については書いていません。
画像について: アイキャッチはメーカーの製品写真を参考に、形状・配色・つまみやボタンの配置をなぞって描いたAIイラストです(ロゴや文字は省略。写真ではありません)。実機の姿は本文の公式動画でご覧ください。
次に読む
- 現行の後継機 → OP-1 fieldとは
- 同じメーカーの棒 → OP-Zとは
- 安い入口 → pocket operatorとは
- 買う前に読む → 日本で機材を買う前に。技適・PSE・保証・並行輸入
出典
- 国内代理店 Media Integration 公式 OP-1(音源・テープ・生産完了)
- ヤフオク 落札相場(直近120日・平均約10万2千円)
- 中古相場はヤフオクの落札相場(2026年8月22日確認)。楽器店の中古は保証が付くぶん、これより高くなります
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この記事はメーカー公式資料・公開情報に基づいています。個別機材の操作結果は、実機検証を行った時点で「検証済み」へ昇格させます。未検証の内容を「使ってみた」かのように書くことはしません(検証ポリシー)。
