機材名:Behringer Model D/Pro-800担任:Mr. Nano
| 科目 | 評価 | 担任所見 |
|---|---|---|
| 音質・音の個性名機の回路 | 5たいへん よくできました | 3VCOの太さと8ボイスの広がり、どちらも血筋は本物です。 |
| 導入コスト | 5たいへん よくできました | 本家の中古価格を思えば、破格の学費です。 |
| 外部機材との連携MIDI IN/THRU・パッチ | 4 | MIDIで鳴らして机に混ぜやすい体です。 |
| 演奏性鍵盤なし | 2 | 弾く手段は外部に依存します。鍵盤係を別途ご用意ください。 |
| 拡張性・将来性ポリチェーン | 3 | Dは16台まで重ねられるという、夢のある悪い遊びも可能です。 |
Minimoog回路のModel Dと、8ボイスのPro-800。名機の回路を鍵盤なしで安く、という分家兄弟です。DはベースとリードのMoog係、Proはパッドとブラスの和音係。役割がきれいに分かれています。
5=主力として非常に優秀/4=明確な強みがある/3=実用的だが工夫が要る/2=制約が大きく用途を選ぶ/1=この用途では勧めにくい。評価項目は機材ごとの得意・不得意に合わせて選んでいます。順位付けや他の機材との点数比較はしません。「資料評価」はメーカー資料・公開情報に基づく採点で、実機検証後に更新します。
「名店ののれん分け」
老舗の味を、のれん分けの店で。今日はそういう話です。
Model D亭はMinimoogの回路を受け継ぐベースとリードの店。Pro-800亭は8ボイスの和音を出す店。
本店の味と寸分違わぬか、と問われれば、通は違いを語るでしょう。しかしこの値段でこの味が出る店は他にありません。
なお両店とも、鍵盤はありません。椅子は持参です。
この一席は、通信簿の評点と本文の事実に基づいた創作です。
この記事でわかること
- 名機の回路を鍵盤なしで、Behringer Model DとPro-800の紹介
- 仕様の要点と、どんな人に合うか
- 公式動画つき。所有機材との比較の視点も
- 発売は2017年
1970年と1982年の音を、机の上に
Model DとPro-800は、Behringerが往年のアナログシンセの回路を鍵盤なしの卓上機として作り直したものです。Model Dは1970年のMinimoog Model D。VCOが3つ、24dBのラダーフィルター、パッチ不要で鳴るセミモジュラーで、2018年から売られています(Behringer公式)。
Pro-800は1982年のSequential Circuits Prophet-600(初のMIDI搭載シンセ)を8ボイスにしたもの。ボイスごとに3340系のVCOが2つ、400のプログラムメモリー、2トラックのポリシーケンサーとアルペジエーターを持ち、2023年に出ました(Behringer公式)。
価格はModel Dが38,192円、Pro-800が59,800円(どちらもサウンドハウス在庫あり、2026年8月18日確認)。中古はModel Dがイシバシ楽器で33,000円、Pro-800がimplant4で54,800円。国内代理店はエレクトリで、正規品にはPSE対応のACアダプターが付きます。どちらもユーロラックのケースに移せます。
Behringer公式のPro-800紹介動画です。8ボイスのアナログの厚みと、木のサイドパネルの小さな筐体が見られます。Model Dは同じ形の兄弟で、中身はMinimoogの3VCOです。
仕様のポイント
- Model D: モノフォニック・フルアナログ(Minimoog回路)。VCO×3、ノイズ、オーバードライブ、24dBラダーフィルター(LP/HP)、LFO、VCF/VCAエンベロープ。3.5mmパッチ14系統
- Model D: MIDI IN/THRU、USB、1/4インチ出力、ヘッドホン。12V DC 1A。374×90×136mm・1.7kg。ユーロラック70HP。Poly Chainで最大16台
- Pro-800: 8ボイス・アナログ(3340 VCO×16)、24dB LPF、LFO、ADSR×2、POLY MOD、ノイズ。400プログラム、2トラック・ポリシーケンサー、アルペジエーター、コードメモリ
- Pro-800: MIDI IN/THRU、USB、1/4インチ出力、ヘッドホン、フィルターCV入力、Sync入力。12V DC 1.2A。424×97×136mm・1.645kg。ユーロラック80HP。ファームウェア 1.4.6
- 共通: 木製サイドパネル、SynthTribeアプリで設定・更新。国内正規品はPSE対応アダプター付属
- 価格: Model D 38,192円/Pro-800 59,800円(サウンドハウス・2026年8月18日確認)。中古 33,000円/54,800円
どんな人に合うか
「アナログの名機の音を、まず安く」という人に。Model Dはベースとリード、Pro-800はパッドとブラス。用途がはっきり分かれるので、迷いは少ないはずです。
うちのSyntaktにもアナログトラックはありますが、3VCOのMinimoogの太さは別物です。Model DをOXI ONE MKIIから鳴らせば、Elektronのステップ打ちにアナログのベースが足せます。Pro-800はDigitone IIと役割が重なりますが、FMとアナログでは音の質が違い、共存できます。
Model Dは音色を保存できず、Pro-800はボイス数を超えると音が抜けます。復刻の思想やメーカーへの評価は人によって分かれる話題ですが、音と値段は事実として揃っています。
購入・価格を見る
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Behringer Model D
- 新品相場
- ¥38,192〜¥44,000
- 中古相場
- 店頭 ¥33,000/オークション 平均¥24,970
2026-08-18 時点の調査(サウンドハウス・エレクトリ/イシバシ中古・ヤフオク)。相場は変動します。販売価格は各店舗の表示をご確認ください。
Amazonは2026-08-19 時点でこの機材の商品ページを確認できなかったため、検索結果へのリンクにしています。出品が入れ替わることがあるので、商品名と価格を確かめてからご購入ください。
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Behringer Pro-800
- 新品相場
- ¥59,800〜¥66,000
- 中古相場
- 店頭 ¥54,800/オークション 平均¥42,825
2026-08-18 時点の調査(サウンドハウス・島村/implant4中古・ヤフオク)。相場は変動します。販売価格は各店舗の表示をご確認ください。
次に読む
- 同じBehringerの入口 → あの音を1万円台で。Behringer TD-3
- リズムの復刻 → あのリズムを新品で。Behringer RD-8とRD-6
- アナログポリの定番 → アナログポリ入門の大定番、KORG minilogue xd
- 同じBehringerなら → Behringer LmDrumとJT-4000 microとは|80年代の箱と手のひらの箱
- Behringerをもう1台 → Behringer TD-3-MOとは|改造済みのアシッド
- 本家が当時の回路で復刻した原点 → Minimoog Model Dとは|復刻された「シンセの原点」を今買う意味
出典
- Behringer Model D 公式ページ/Pro-800 公式ページ — 仕様
- サウンドハウス Model D/Pro-800 — 価格(2026年8月18日確認)
- エレクトリ(国内代理店) — 仕様・寸法
この記事は未所有機材の紹介記事です。仕様はメーカー公式資料等で確認しています(確認日: 2026年8月18日)が、実機での検証は行っていません。実機を入手した場合は、別途レビュー記事として書き直します。
画像について: アイキャッチは実機の写真を参考に、形状・配色・配置を忠実になぞって描いたAIイラストです(ロゴや文字は省略。写真ではありません)。本文の4コマ漫画もAIで作成したイメージです。
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この記事はメーカー公式資料・公開情報に基づいています。個別機材の操作結果は、実機検証を行った時点で「検証済み」へ昇格させます。未検証の内容を「使ってみた」かのように書くことはしません(検証ポリシー)。
