機材名:SOMA Pulsar-23担任:Mr. Nano
| 科目 | 評価 | 担任所見 |
|---|---|---|
| 音質・音の個性有機体ドラム | 5たいへん よくできました | 保存できない音の説得力は、体験した者だけが知ります。 |
| 発想の独自性ワニ口・体パッチ | 5たいへん よくできました | 人体が回路の一部という設計思想です。 |
| 音作りの自由度ノブ55・ピン100超 | 4 | 迷子になる自由が保証されています。 |
| 再現性 | 1 | 昨日の音は、昨日のものです。 |
| 導入コスト | 1 | 有機体の飼育費は高めです。 |
指で触ると変わる有機体、と本文で呼んだドラムマシンです。ワニ口クリップでパッチし、体で触って音が変わる。再現性の対極にある、その場限りの音の王様です。
5=主力として非常に優秀/4=明確な強みがある/3=実用的だが工夫が要る/2=制約が大きく用途を選ぶ/1=この用途では勧めにくい。評価項目は機材ごとの得意・不得意に合わせて選んでいます。順位付けや他の機材との点数比較はしません。「資料評価」はメーカー資料・公開情報に基づく採点で、実機検証後に更新します。
「調教不能」
サーカスの猛獣使いが、この機材だけは調教を諦めました。
ワニ口クリップで繋ぎ、指で触れるたび、昨日と違う吠え方をするのです。
「言うことを聞かないのでは商売にならない」と嘆く使いに、団長が言いました。
「聞かないから、客が来るんだよ」。
この一席は、通信簿の評点と本文の事実に基づいた創作です。
この記事でわかること
- 指で触ると変わる有機体、SOMA Pulsar-23の紹介
- 仕様の要点と、どんな人に合うか
- 公式動画つき。所有機材との比較の視点も
- 発売は2020年
ドラムマシンの形をした、別の何か
Pulsar-23は、Vlad Kreimer率いるSOMA Laboratoryが2020年に正式リリースしたアナログのドラムマシンです。メーカーは「organismic(有機体的)」と呼び、23の独立したモジュールが1枚のパネルに並びます。同社のLYRA-8の思想を打楽器に広げたものです(SOMA Laboratory公式)。
ドラムは4チャンネル(BD/Bass/SD/HHT)で、それぞれエンベロープにサステインがあり、伸ばせばドローンになります。シーケンサーは一般的なステップ式ではなく、チャンネルごとのルーパー録音(LR)。パッチはワニ口クリップで、100を超えるピンをつなぎ、人の体の導電を使って音を変えることもできます。パターンも音色も保存できません。
価格はScrew(ネジ端子)版が311,520円(Five G・島村楽器、2026年8月18日確認)、Pin版が389,400円。国内代理店は福産起業で、PSE対応アダプターと日本語マニュアルが付きます。4kgあり、ヤフオクで未使用品が275,000円で落札された記録があります。
SOMA Laboratory公式の紹介動画です。4つのドラムチャンネルが生き物のように揺れ、ワニ口クリップと指の接触で音が変わる様子が見られます。設計者は「有機体的ドラムマシン」と呼んでいます。
仕様のポイント
- 4ドラムチャンネル: BD/Bass(Percussion切替)/SD/HHT(Cymbals)。各エンベロープにサステイン(ドローン化可)
- シーケンサー: LR(ルーパー録音)×4(イベント記録式、チャンネルごとに長さ・速度可変)。クロック(分周付)、LFO 0.1〜5,000Hz、SHAOS擬似ランダム
- CV制御エフェクト(ディレイ/リバーブ)、ディストーション、VCA×2、インバーター×2、アッテネーター×4、ダイナミックCVセンサー×2
- 55ノブ・11スイッチ・100超のピン。パッチはワニ口クリップ(65cm/30cm付属)。1/4インチ×7、3.5mm×8、ヘッドホン、MIDI IN
- DC12V 0.3Aアダプター付属(国内版はPSE対応)。380×280×80mm・4kg。保存不可
- 価格: Screw版 311,520円(Five G・島村楽器)/Pin版 389,400円(2026年8月18日確認)
どんな人に合うか
「再現性より、その場でしか出ない音が欲しい」人に。演奏のたびに違う結果になることを楽しめるかどうかが、すべてです。
うちのTR-6SやSyntaktは、作った音を保存して次も同じに鳴らす機材。Pulsar-23はその正反対で、Torso T-1の「偶然を呼ぶ」思想を音源ごと1台にした感じです。触って、揺れて、二度と同じにならない。ライブの1本の武器としては強烈です。
30万円超、4kg、保存不可、MIDIはINのみ。初心者の1台目ではありません。「機材を増やした先で、まだ驚きたい人」のための箱です。
購入・価格を見る
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SOMA Laboratory Pulsar-23
- 新品相場
- ¥311,520〜¥389,400
- 中古相場
- オークション ¥275,000(未使用)
2026-08-18 時点の調査(Five G・島村/ヤフオク)。相場は変動します。販売価格は各店舗の表示をご確認ください。
次に読む
- 偶然を呼ぶ相棒 → サイコロを振る相棒、Torso T-1
- アナログドラムの重い方 → 雷の名を持つドラムマシン、Erica Synths Perkons HD-01
- 1音を彫る方 → 1音を彫るパーカッションシンセ、Moog DFAM
出典
- SOMA Laboratory Pulsar-23 公式仕様 — 仕様
- Five G Music Technology/島村楽器 — 価格(2026年8月18日確認)
- 福産起業(国内代理店) — 付属品・国内仕様
この記事は未所有機材の紹介記事です。仕様はメーカー公式資料等で確認しています(確認日: 2026年8月18日)が、実機での検証は行っていません。実機を入手した場合は、別途レビュー記事として書き直します。
画像について: アイキャッチは実機の写真を参考に、形状・配色・配置を忠実になぞって描いたAIイラストです(ロゴや文字は省略。写真ではありません)。本文の4コマ漫画もAIで作成したイメージです。
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この記事はメーカー公式資料・公開情報に基づいています。個別機材の操作結果は、実機検証を行った時点で「検証済み」へ昇格させます。未検証の内容を「使ってみた」かのように書くことはしません(検証ポリシー)。
