Moog Mother-32とは|Motherファミリーの原点

Moog Mother-32のイラスト(実機を参考に作成)。木製サイドパネルの黒い横長筐体、銀色のノブが2段、右端に4列のパッチ端子、下段に8個の赤いLED付きボタンと13個のボタン鍵盤
2026年度DAWLESS機材 通信簿資料評価|実機検証前

機材名:Moog Mother-32担任:Mr. Nano

科目評価担任所見
音質・音の個性ラダーの太さ5たいへん
よくできました
1VCOでも、あの家の声はすぐ分かります。
シーケンス性能32ステップ・ラチェット4原点にして、足腰は現代的です。
教材性MIDI→パッチの階段4入口の設計が優しい家系です。
外部機材との連携MIDI OUTなし2MIDI INはあるが、OUTがありません。
和音モノ2単音の家訓は原点でも同じです。
総合評価4/5

Motherファミリーの原点です。1VCOの素朴な声にラダーフィルターの太さ。MIDIで鳴らして、パッチは後から覚える。その順番で入れる設計が、10年売れ続けた理由です。

5=主力として非常に優秀/4=明確な強みがある/3=実用的だが工夫が要る/2=制約が大きく用途を選ぶ/1=この用途では勧めにくい。評価項目は機材ごとの得意・不得意に合わせて選んでいます。順位付けや他の機材との点数比較はしません。「資料評価」はメーカー資料・公開情報に基づく採点で、実機検証後に更新します。

「原点の間取り」

Mother家の実家にお邪魔しました。間取りは1VCO、質素です。

しかしラダーフィルターを通った音は、間違いなくこの家の声になります。

「最初はMIDIでいらっしゃい。パッチは住みながら覚えればいい」と家訓にあります。

10年間、入居待ちが絶えない理由が分かりました。

この一席は、通信簿の評点と本文の事実に基づいた創作です。

この記事でわかること

  • Motherファミリーの原点、Moog Mother-32の紹介
  • 仕様の要点と、どんな人に合うか
  • 公式動画つき。所有機材との比較の視点も
  • 発売は2016年3月

Moogを、卓上に、10万円で

Mother-32は、Moogが2015年に出した卓上のセミモジュラー・アナログシンセです。同社初のテーブルトップ機で、その後のDFAM、Subharmonicon、Labyrinthと同じ60HPの筐体の原点です(Moog公式)。

VCOは1つ(ノコギリ波とパルス波)、フィルターは4ポールのラダーでLP/HP切替、LFOとエンベロープ。ケーブルを挿さなくても鳴るように内部で結線されていて、32のパッチポイントで結線を変えられます。32ステップのシーケンサー(64シーケンス保存)と13鍵のボタン式キーボードも入っています。MIDI INがあるので、外の鍵盤やシーケンサーからそのまま鳴らせます。

価格は98,800円(イケベ楽器は国内在庫1台、宮地楽器、2026年8月18日確認)。ワタナベ楽器店で93,800円、サウンドハウスは98,200円の取り寄せ。中古はヤフオクで48,000〜77,100円の落札例です。国内在庫は薄めで、代理店は2024年1月からinMusic Japanに変わりました。

Moog公式の発表時の紹介動画です。ケーブルを挿さずに鳴らす音と、32ステップのシーケンサー、パッチで結線を変えていく様子が見られます。Motherファミリーはこの1台から始まりました。

仕様のポイント

  • アナログ・モノフォニック。VCO×1(ノコギリ/パルス、PWM、リニアFM、1V/Oct)+ホワイトノイズ+外部入力、電圧制御ミキサー
  • 4ポール・トランジスターラダーVCF(LP/HP切替、20Hz〜20kHz)、VCA(EG/ドローン切替)、エンベロープ(アタック/ディケイ+サステインON/OFF)、LFO(三角/矩形、0.1〜350Hz)
  • シーケンサー: 32ステップ×64シーケンス保存、ステップごとに音程・ゲート長・休符・アクセント・グライド・ラチェット(最大4連)。13鍵ボタン式キーボード
  • パッチベイ32点(入力18・出力14)、アサイナブルCV出力(16種)、MIDI IN(DIN、MIDI→CV)。MIDI OUTなし。1/4インチ出力(ヘッドホン兼用)
  • 12V DC 1Aアダプター付属(100〜250V)。ユーロラック60HP(+12V 230mA)。319×133×107mm・1.59kg。ファームウェア 2.0.1
  • 価格: 98,800円(イケベ楽器・宮地楽器・2026年8月18日確認)/ワタナベ楽器 93,800円。中古落札 48,000〜77,100円

どんな人に合うか

「Moogの音を、鍵盤なしで、10万円以内で」という人に。1VCOなので音は素朴ですが、ラダーフィルターの太さは本物です。

うちのSyntaktにもアナログトラックはありますが、Mother-32はノブを回して音を探す機材。OXI ONE MKIIやKeyStep mk2からMIDIで鳴らして、パッチは後から覚える。その順番で入れる設計が、10年売れ続けた理由です。

音色の保存はできず(シーケンスのみ)、MIDI OUTもありません。同じ考え方で値段を3分の1にしたBehringer Craveと迷う人が多いはずで、そちらは次の記事で扱います。

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Moog Mother-32

Moog Mother-32

新品相場
¥93,800〜¥98,800
中古相場
オークション ¥48,000〜¥77,100

2026-08-18 時点の調査(イケベ・宮地・ワタナベ/ヤフオク)。相場は変動します。販売価格は各店舗の表示をご確認ください。

次に読む

出典

この記事は未所有機材の紹介記事です。仕様はメーカー公式資料等で確認しています(確認日: 2026年8月18日)が、実機での検証は行っていません。実機を入手した場合は、別途レビュー記事として書き直します。

画像について: アイキャッチは実機の写真を参考に、形状・配色・配置を忠実になぞって描いたAIイラストです(ロゴや文字は省略。写真ではありません)。本文の4コマ漫画もAIで作成したイメージです。

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メーカー資料確認のみ|実機検証前

この記事はメーカー公式資料・公開情報に基づいています。個別機材の操作結果は、実機検証を行った時点で「検証済み」へ昇格させます。未検証の内容を「使ってみた」かのように書くことはしません(検証ポリシー)。