機材名:Make Noise 0-Coast/Strega担任:Mr. Nano
| 科目 | 評価 | 担任所見 |
|---|---|---|
| 音質・音の個性倍音とローパスゲート | 5たいへん よくできました | フィルターで削らず倍音で作る、別流派の声です。 |
| 教材性0-Coastの定番力 | 4 | 10年定番であり続けた入口には理由があります。 |
| 外部機材との連携MIDI+パッチ | 4 | MIDIの世界とモジュラーの世界の二重国籍です。 |
| 初心者適性Stregaは上級向け | 2 | Stregaは最初の1台には勧めません。 |
| 導入コスト | 2 | 名店の価格帯です。 |
西でも東でもない、ノーコースト流儀の2台です。0-Coastは10年定番の入口、Stregaは霧と崩壊の魔女。MIDIで鳴らせてパッチで深まる、モジュラー手前の名店です。
5=主力として非常に優秀/4=明確な強みがある/3=実用的だが工夫が要る/2=制約が大きく用途を選ぶ/1=この用途では勧めにくい。評価項目は機材ごとの得意・不得意に合わせて選んでいます。順位付けや他の機材との点数比較はしません。「資料評価」はメーカー資料・公開情報に基づく採点で、実機検証後に更新します。
「西でも東でもなく」
音作りには東海岸流と西海岸流がある、と教科書は言います。
この工房の流派は「どちらでもない」。ノーコーストです。
フィルターで削らず、倍音を足して畳む。入門は0-Coast、奥の院にはStregaという魔女がいます。
流派の入門料は安くありませんが、飽きて離れる人が少ないことで知られています。
この一席は、通信簿の評点と本文の事実に基づいた創作です。
この記事でわかること
- ノーコーストの2台、Make Noise 0-CoastとStregaの紹介
- 仕様の要点と、どんな人に合うか
- 公式動画つき。所有機材との比較の視点も
- シリーズ初号機の発売は2016年
フィルターのノブが、ない
0-Coastは、米ノースカロライナのMake Noiseが2016年に出した卓上のセミモジュラー・モノシンセです。名前は、Moog系の減算式(東海岸)とBuchla系の折り畳み式(西海岸)のどちらの手法も使いつつどちらにも属さない「No Coast」から。パネルに「フィルター」というノブはなく、OVERTONEとMULTIPLYで倍音を増やし、BALANCEで混ぜて音を作ります(Make Noise公式)。
MIDIをCVに変える機能を持つので、MIDI鍵盤やシーケンサーからそのまま鳴らせます。パッチポイントはユーロラック互換で、モジュラーを始める最初の1台として定番になりました。Stregaは2021年に出た同じ筐体の3作目で、Nine Inch NailsのAlessandro Cortiniとの共同設計。単一のVCOにローファイなディレイとフィードバック、金色のタッチプレートを組み合わせた、シンセであり外部音のエフェクターでもある箱です。
価格は0-Coastが97,800円(Five G・イケベ楽器、2026年8月18日確認)、Stregaが113,900円(Clockface Modular)。国内代理店は福産起業で、0-Coastには日本語マニュアルがあります。中古は0-Coastがヤフオクで43,450〜68,000円の落札例です。
Make Noise公式の0-Coast紹介動画です。フィルターの代わりに倍音を増やして削る音の作り方と、ケーブルを挿すたびに変わる様子が見られます。Stregaは同じ筐体の3作目で、金色のタッチプレートに触れて演奏します。
仕様のポイント
- 0-Coast: モノフォニック・セミモジュラー。三角波コアのVCO、OVERTONE(倍音付加)+MULTIPLY(ウェーブフォルダー)+BALANCE、SLOPE(ファンクション)、CONTOUR(4ステージEG)、DYNAMICS(ローパスゲート)
- 0-Coast: MIDI(TRS・DIN変換付属)→2ch CV/Gate、MIDIクロック同期、アルペジエーター、パッチポイント13ソース/14宛先、+15V DCアダプター付属、22.9×14.0×3.7cm・764g、ファームウェア 1.6.8
- Strega: 単一VCO(三角→ノコギリ→折り返し波形へ連続変化)、Activation(フィードバック干渉)、Time/Filter(ローファイディレイ+Decay+Filter/Absorb)、Agitation(LFO/EG)
- Strega: 外部入力(モジュラー〜ライン)、金色のタッチプレート、パッチ7ソース×13宛先、モジュラー出力+ライン/ヘッドホン出力、771g、MIDIなし・ファームウェア更新なし
- 共通: 5.5×9インチのスチール筐体、ユーロラック信号互換、+15V専用アダプター(Y字で共用可)
- 価格: 0-Coast 97,800円(Five G)/Strega 113,900円(Clockface Modular)(2026年8月18日確認)
どんな人に合うか
0-Coastは「モジュラーを始めたいが、まず1台で完結するもの」を探す人に。MIDIで鳴らせて、パッチでモジュラーとつながる。10年近く定番であり続けた理由です。
うちにはOXI ONE MKIIがあり、CVを8系統出せます。0-CoastはそのCVの最初の受け皿としてちょうどよく、Syntaktのアナログとは違う、倍音で作る音が加わります。
Stregaは初心者向けではありません。MIDIも鍵盤もなく、タッチプレートと0-Coastや0-CTRLからのCVで演奏する前提。ドローンやテクスチャ、外の音を通して壊す使い方が主役です。実験が好きなら、SP-404MKIIのエフェクトとは別次元の汚し方ができます。
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Make Noise 0-Coast
- 新品相場
- ¥96,900〜¥97,800
- 中古相場
- オークション ¥43,450〜¥68,000
2026-08-18 時点の調査(Five G・Clockface/ヤフオク落札)。相場は変動します。販売価格は各店舗の表示をご確認ください。
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Make Noise Strega
- 新品相場
- ¥113,900〜¥114,400
- 中古相場
- オークション ¥59,800(進行中)
2026-08-18 時点の調査(Clockface・イケベ/ヤフオク)。相場は変動します。販売価格は各店舗の表示をご確認ください。
次に読む
- CVを出す司令塔 → セットの指揮者、OXI ONE MKII
- 同じ思想のMoog → 2本のシーケンサーが育てる音、Moog Labyrinth
- うちの汚し係 → 素材を撃つ楽器、SP-404MKII
- 同じシンセを比べるなら → Hikari Instruments DuosとMonosとは|日本のメーカーが作るカオスの箱
- 同じMake Noiseなら → Make Noise 0-CTRLとは|指で押さえて電圧を出す8ステップ
出典
- Make Noise 0-Coast 公式ページ/Strega 公式ページ — 仕様
- Five G Music Technology/Clockface Modular — 価格(2026年8月18日確認)
- 福産起業(国内代理店) — 取扱・日本語マニュアル
この記事は未所有機材の紹介記事です。仕様はメーカー公式資料等で確認しています(確認日: 2026年8月18日)が、実機での検証は行っていません。実機を入手した場合は、別途レビュー記事として書き直します。
画像について: アイキャッチは実機の写真を参考に、形状・配色・配置を忠実になぞって描いたAIイラストです(ロゴや文字は省略。写真ではありません)。本文の4コマ漫画もAIで作成したイメージです。
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この記事はメーカー公式資料・公開情報に基づいています。個別機材の操作結果は、実機検証を行った時点で「検証済み」へ昇格させます。未検証の内容を「使ってみた」かのように書くことはしません(検証ポリシー)。
