機材名:Polyend Tracker担任:Mr. Nano
| 科目 | 評価 | 担任所見 |
|---|---|---|
| 発想の独自性トラッカー式 | 5たいへん よくできました | 時間が縦に流れる、90度違う思考の箱です。 |
| シーケンス性能確率・ランダマイザー | 4 | 古典の型に現代の補助輪が付いています。 |
| 音作りの自由度グラニュラー・FMラジオ | 4 | ラジオから素材を拾う遊びまであります。 |
| 操作性数値打ち込み | 2 | 表計算の顔に慣れるまでが山です。 |
| 持ち運びやすさ電池なし | 2 | USB給電。据え置き寄りの生活です。 |
縦に流れる作曲マシンです。数値打ち込みは、慣れると理屈っぽい人ほど速くなります。横の文化に飽きた日の転地療養として面白い、と本文でも書いた1台です。
5=主力として非常に優秀/4=明確な強みがある/3=実用的だが工夫が要る/2=制約が大きく用途を選ぶ/1=この用途では勧めにくい。評価項目は機材ごとの得意・不得意に合わせて選んでいます。順位付けや他の機材との点数比較はしません。「資料評価」はメーカー資料・公開情報に基づく採点で、実機検証後に更新します。
「縦書きの音楽」
音楽の打ち込みは横書き、というのは思い込みです。
この箱では時間が縦に流れます。原稿用紙に曲を書くような感覚。
横書きに慣れた人ほど、最初は少し酔う書式。そして慣れた人ほど速くなります。
文化の乗り換えには、いつも少しの船酔いが付きものです。
この一席は、通信簿の評点と本文の事実に基づいた創作です。
この記事でわかること
- 縦に流れる作曲マシン、Polyend Trackerの紹介
- 仕様の要点と、どんな人に合うか
- 公式動画つき。所有機材との比較の視点も
- 発売は2020年11月
シーケンサーには、縦の流派がある
DAWのピアノロールもElektronのステップも、時間は左から右に流れます。でも1980年代のパソコンゲーム音楽の現場では、時間が上から下に流れる「トラッカー」という打ち込み方が主流でした。
Polyend Trackerは、その伝統を現代のスタンドアローン機にした世界初のハードウェアトラッカー。大画面とメカニカルなキーで数値を打ち込み、サンプラー・ウェーブテーブル・グラニュラー、果てはFMラジオまで音源にして曲を組みます。
Polyend公式のワークフロー動画です。縦に流れるシーケンサーに数値と音を打ち込みながら、15分で1曲が組み上がっていきます。ピアノロールに慣れた目には最初は暗号に見えますが、慣れた人の打ち込み速度は魔法のようです。
仕様のポイント
- 時間軸が縦に流れるトラッカー式シーケンサー(8トラック)
- 1パターン最大128ステップ。プロジェクトに48インストゥルメント
- サンプラー・ウェーブテーブル・グラニュラーシンセ・FMラジオ入力
- ステップ確率・ランダマイザー・ロールなど現代的な打ち込み補助
- 大型画面+ジョグホイール+メカニカルキーの専用インターフェース
- 軽量・低消費電力でUSB給電デバイスから駆動可能
どんな人に合うか
チップチューンやローファイヒップホップが好きな人、そして「人と違う打ち込み方」に惹かれる人に。数値打ち込みは、慣れると理屈っぽい人ほど速くなります。
うちの機材では、サンプルを刻む楽しさはDigitakt IIと重なりますが、思考の向きが90度違う。横の文化に飽きた日の転地療養として面白い1台です。
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Polyend Tracker+
- 新品相場
- ¥139,800
- 中古相場
- 相場データなし
2026-08-17 時点の調査(デジマート等の新品出品)。相場は変動します。販売価格は各店舗の表示をご確認ください。
Amazonは2026-08-19 時点でこの機材の商品ページを確認できなかったため、検索結果へのリンクにしています。出品が入れ替わることがあるので、商品名と価格を確かめてからご購入ください。
次に読む
- 横の流派の代表 → はじめてのElektron、Digitakt II
- 刻む楽しさの仲間 → 跳ねるサンプラー、SP-404MKII
- 選び方の物差し → グルーヴボックスの7項目
- 同じPolyendなら → Polyend Tracker Miniとは|トラッカーを持ち出す箱
- Polyendをもう1台 → Polyend Play+とは|格子で組むサンプル+シンセ
- 16トラックになったトラッカー → Polyend Tracker+とは|16トラックになったトラッカー
出典
- Polyend Tracker 公式ページ
- block.fm 製品解説 — トラッカー文化の背景
この記事は未所有機材の紹介記事です。仕様はメーカー公式資料等で確認しています(確認日: 2026年8月9日)が、実機での検証は行っていません。実機を入手した場合は、別途レビュー記事として書き直します。
画像について: アイキャッチは実機の写真を参考に、形状・配色・配置を忠実になぞって描いたAIイラストです(ロゴや文字は省略。写真ではありません)。本文の4コマ漫画もAIで作成したイメージです。
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この記事はメーカー公式資料・公開情報に基づいています。個別機材の操作結果は、実機検証を行った時点で「検証済み」へ昇格させます。未検証の内容を「使ってみた」かのように書くことはしません(検証ポリシー)。
