OTO Machines BOUMとは|圧縮・歪み・フィルターをつまみで通す、ステレオの「熱」の箱

oto-boum のイラスト
2026年度DAWLESS機材 通信簿資料評価|実機検証前

機材名:OTO Machines BOUM担任:Mr. Nano

科目評価担任所見
音の押し出しアナログ圧縮+歪み4種5たいへん
よくできました
出口を通すだけで粒が前に出ます。
パターンからの操作全CC対応5たいへん
よくできました
ブレイクの直前にフィルターを閉じる、が書けます。
つまみの直接性全部表に出ている4画面を見ずに手で決められます。
入手性公式完売中1次回出荷は2026年秋の予定です。
系統数ステレオ1系統22台に別々の処理は当てられません。
財布への圧126,500円2出口に12万円。入口の機材より高いことがあります。
総合評価4/5

デジタル機材の出口にアナログの圧縮と歪みを通して音を太くする箱です。全つまみがMIDIで動くので、パターンに書ける出口処理として珍しい存在。公式は完売中で、買える時期を待つ必要があります。

5=主力として非常に優秀/4=明確な強みがある/3=実用的だが工夫が要る/2=制約が大きく用途を選ぶ/1=この用途では勧めにくい。評価項目は機材ごとの得意・不得意に合わせて選んでいます。順位付けや他の機材との点数比較はしません。「資料評価」はメーカー資料・公開情報に基づく採点で、実機検証後に更新します。

回覧:出口の熱について

各位。当卓の出口に黒い箱を通したところ、音が太くなったとの報告がありました。

なお、同箱はメーカーで完売しており、次回の入荷は秋とのことです。予約された方は、それまで内蔵エフェクトで我慢してください。

追記。太くなったのは音であって、曲の本数ではありません。

回覧後は次の卓へ回してください。

この一席は、通信簿の評点と本文の事実に基づいた創作です。

この記事でわかること

  • BOUMが何をする箱か。デジタル機材の出口に「熱」を足す考え方
  • つまみ1つのコンプレッサーと、4種の歪みの違い
  • MIDIとプリセット。演奏中に切り替える使い方
  • 国内126,500円(2026年8月31日・Rock oN 取り寄せ)。公式は完売、次回出荷は2026年秋の予定

パリの工房が作る、出口専用のアナログ

OTO Machinesはパリの小さな会社で、BIM(ディレイ)、BAM(リバーブ)、そしてこのBOUMの3台を長く作り続けています。3台とも同じ大きさの黒い箱で、机の上のグルーヴボックスの横に置く前提の設計です。BOUMの役目はデジタル機材の出口に、アナログ回路の圧縮と歪みを通して音を太くすること。公式の言い方では「ステレオの温め機」です。

Elektron機やSP-404の出力を通すと、音の粒が前に出てまとまりが出る、という使われ方をされてきました。ミックスバス全体に薄くかける人と、ドラムだけに強くかける人の両方がいます。

OTO Machines公式の紹介です。同じフレーズが歪みの4種でどう変わるかが順に出てきます。

中身。全部つまみで表に出ている

内容
入力ゲイン最大+18dB。入力を上げるだけで歪み始める
コンプレッサーつまみ1つ。比率は1:1から、ピークを押し返す領域まで。アタックとリリースは切替式
歪みBoost / Tube / Fuzz / Square の4種
ハイカット12dB/oct、20kHzから10Hzまで下げられる
ローカット75Hz / 150Hz / 300Hz の3段
ゲートしきい値を0dBまで
接続ステレオ入出力、Neutrik製ジャック。電源アダプター付属
MIDICC・プログラムチェンジ・ノートで全パラメータを操作
プリセット36

歪みの4種は、Boostが薄い飽和、Tubeが真空管風の丸い歪み、Fuzzが荒い歪み、Squareが波形を四角に潰す極端なものです。ハイカットが10Hzまで下がるのは、歪ませた音のざらつきを削るためで、フィルターの掃引を演奏として使うこともできます。

MIDIで動く出口

BOUMが他の「温め機」と違うのは、全部のつまみがMIDI CCで動くことです。シーケンサーからブレイクの直前でハイカットを閉じ、次の小節で開く。サビでSquareに切り替える。これを人の手ではなくパターンに書いておけます。プリセット36個はプログラムチェンジで呼べます。

Outbox 8のような出力拡張と組めば、Digitakt II の個別出力からドラムだけをBOUMに送る構成もできます。配線の順番はMIDI・オーディオ・クロックの違い。配線入門の考え方と同じで、BOUMは音の通り道の最後のほうに置きます。

弱いところ

  • 買えない時期がある。公式は完売中で、次回出荷は2026年秋の予定。国内は取り寄せ扱い
  • 126,500円。同じ役目を狙う Elektron Analog Heat +FX と同じ価格帯で、あちらは画面と多帯域の歪みを持つ
  • ステレオの1系統だけ。2台の機材に別々の処理を当てたいなら、2台要る
  • 画面は小さな数字表示のみ。値はつまみの位置で覚えることになる

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OTO Machines BOUM

新品相場
¥126,500
中古相場
相場データなし

2026-08-31 時点の調査(Rock oN(取り寄せ))。相場は変動します。販売価格は各店舗の表示をご確認ください。

この記事は公開されているメーカー資料と国内販売店の情報をもとに書いています。実機での検証は行っていません。音の質感、つまみの感触など、触らないと分からない部分については書いていません。

画像について: アイキャッチはメーカーの製品写真を参考に、形状・配色・つまみやボタンの配置をなぞって描いたAIイラストです(ロゴや文字は省略。写真ではありません)。実機の姿は本文の公式動画でご覧ください。

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出典

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