Elektron Outbox 8とは|Digitakt IIやSyntaktに8つの個別出力とCVを足す箱

Elektron Outbox 8 のイラスト。黒い薄い箱の奥に8本のケーブルが挿さる

この記事でわかること

  • Outbox 8 が何を増やす箱か。音声8出力と CV/Gate の切り替え
  • 対応機と非対応機。当サイト所有の Elektron 5台での対応表
  • Elektron 以外の機材をつないだときにできること
  • Bluebox と組んだ PC なしの6トラック録音、OXI ONE を挿した CV 8本化の見込み(未検証)
  • 価格は日本公式ストアで税込59,900円、海外は299ユーロ/349ドル(2026年9月10日時点)

USBの先に、出力が8本生える

Elektron の Digitakt II や Digitone II は16トラックを持ちながら、背面の音声出力はステレオ1系統だけです。トラックごとに別のエフェクターへ送る、ミキサーで別々に扱う、外部レコーダーに分けて録る。そのどれもが、これまでは PC と Overbridge を通す必要がありました。

Outbox 8 はその PC の役目を小さな箱に置き換えたものです。Elektron 機の USB 端子に挿すと、本体のメニューに Outbox 8 の項目が現れ、どのトラックをどの出力に出すかを本体側で決められます。出力は1/4インチのジャックが8つ。各出力は音声としても、モジュラーや外部シンセを動かす CV/Gate としても使えます。

仕様

項目内容(Elektron 公式)
出力1/4インチ × 8。インピーダンスバランス、DC カップリング
D/A48kHz / 32bit
CV±5V。GROUNDED、PITCH V/OCT、PITCH HZ/V、LINEAR VALUE、TRIG、GATE、CLOCK から出力ごとに選ぶ
USBUSB-C データ(USB 2.0 High-Speed、USB Power Delivery 対応)+ USB-C 電源入力
電源5V / 0.5A / 2.5W 以上の USB 電源
寸法・重さ176 × 90 × 28mm(足込み)、約0.35kg
付属品USB-C→USB-B ケーブル、クイックガイド
価格299ユーロ/349ドル/259ポンド。日本公式ストアは税込59,900円
発売2026年9月9日(発表は2026年5月の Superbooth)

遅延について Elektron は「接続した機材の内蔵ステレオ出力と同じ」と説明しています。数値は公表されていないので、この記事も数字は書きません。

対応機と非対応機

機種対応設定の場所
Digitakt II / Digitakt対応本体メニュー(Digitakt II は OS 1.16 以降)
Digitone II / Digitone / Digitone Keys対応本体メニュー
Syntakt対応本体メニュー
Analog Rytm MKII / Analog Four MKII対応本体メニュー
Analog Heat MKI / MKII / +FX対応本体メニュー
Analog Rytm MKI / Analog Four MKI / Keys対応ブラウザの Web アプリ
Model:Samples / Model:Cyclesメイン出力のみ2出力ぶんに限られる
Tonverk限定的音声の遅延が大きく、本体側に設定項目なし
Octatrack MKI / MKII、Monomachine非対応

対応の条件はOverbridge に対応した機種であることです。Octatrack は Overbridge 非対応なので、USB で挿しても出力は増えません。Elektron 各機の OS は発売日に合わせて更新されていて、Digitakt II は OS 1.16(2026年9月9日)で Outbox 8 の設定項目が入りました。

独自調査。所有5台のうち対応は4台

当サイトが所有する Elektron 5台に当てはめると、次のようになります。順位ではなく所有の並びです。

所有機Outbox 8分けて出したいもの残る本体の出力
Digitakt II対応(本体メニュー)キック、スネア、ハット、ベース、上もの、ボーカル素材の6本メイン L/R はそのまま使える
Digitone II対応(本体メニュー)ベース、パッド、リード、アルペジオの4本同上
Syntakt対応(本体メニュー)アナログのキックとベースを別系統へ同上
Analog Rytm MKII対応(本体メニュー)本体にも個別出力が8本ある。Outbox 8 は CV 出力の増設向き本体の個別出力8本
Octatrack MKII非対応メイン L/R とキュー出力の4本のまま

Analog Rytm MKII は最初から個別出力を8本持っているので、Outbox 8 を足す意味は音声より CV にあります。逆に Digitakt II、Digitone II、Syntakt の3台は、これまでステレオ1系統だったものが、USB ケーブル1本で8本に分かれます。1台につき1つの Outbox 8 が要るので、3台同時なら3台ぶんです。

Bluebox と組めば、PC なしで6トラック録音(未検証)

当サイトは6入力のレコーダー兼ミキサー Bluebox を所有しています。Digitakt II の USB を Outbox 8 に挿し、その出力1〜6を Bluebox の6入力に挿せば、PC を開かずに6トラックを別々のファイルに録れる見込みです。残る出力7〜8は本体のメインとは別のステレオペアにできます。

ここは未検証です。成立の条件は次の3つで、いずれも実機で確かめてから書き直します。

  • Bluebox の入力がライン信号を受けられること(仕様上は可)
  • Outbox 8 の出力がバランスの TRS で、Bluebox 側の入力ジャックと合うこと
  • Outbox 8 の USB 電源を別に用意すること。Digitakt II の USB 端子から給電できるかは公表されていない

OXI ONE を挿せば CV 8本のシーケンサーに(未検証)

Outbox 8 は USB ホストとしても動き、クラスコンプライアントの USB MIDI 機器を挿すと MIDI を CV に変換します。当サイト所有の OXI ONE MKII は本体に CV 出力を持ちますが、USB で Outbox 8 に挿せばピッチ、ゲート、クロックの出力を8本まで増やせる計算です。設定はブラウザの Web アプリで行います。

こちらも未検証です。Elektron は Elektron 以外の機材について「メーカーとファームウェアによって対応が変わる」と注記しているので、動いて当然とは書けません。

Elektron 以外の機材でも使えるか

  • USB MIDI 機器: クラスコンプライアントなら MIDI→CV 変換器として使える。DIN や TRS の MIDI は、USB 変換器を挟む必要がある
  • USB オーディオ機器: クラスコンプライアントなら8出力のオーディオインターフェースとして使えるが、対応はメーカーとファームウェア次第
  • PC、タブレット、スマートフォン: 8出力の USB オーディオインターフェースとして使える

つまり Elektron 専用の箱ではありません。ただし「本体メニューで設定できる」のは Elektron の対応機だけで、それ以外は Web アプリを開く手間が要ります。

向く人・向かない人

  • 向く人: Digitakt II、Digitone II、Syntakt のどれかを持っていて、トラックを別々のエフェクターやミキサーに送りたい人
  • 向く人: モジュラーや CV 入力のシンセを、Elektron のシーケンサーから8本の CV で動かしたい人
  • 向かない人: Octatrack が主機の人。対応していない
  • 向かない人: メイン L/R だけで完結している人。59,900円ぶんの出力を使い切れない
  • 向かない人: 電源を増やしたくない人。USB 電源がもう1本要る

買い方と価格

日本の公式ストアは税込59,900円で、2026年9月10日時点では発売直後の在庫切れになっています(入荷通知の登録は可能)。海外価格は299ユーロ/349ドル/259ポンド。国内の販売店への入荷は同日時点で確認できていません。海外から買う場合の注意点は日本で機材を買う前に。技適・PSE・保証・並行輸入にまとめています。

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Elektron Outbox 8

新品相場
¥59,900
中古相場
相場データなし

2026-09-10 時点の調査(Elektron 公式ストア(日本向け・税込))。相場は変動します。販売価格は各店舗の表示をご確認ください。

この記事は公開されているメーカー資料と国内販売店の情報をもとに書いています。実機での検証は行っていません。音の質感、つまみの感触など、触らないと分からない部分については書いていません。 Bluebox と OXI ONE MKII の組み合わせは、所有機ではあるものの Outbox 8 を入手していないため未検証です。

画像について: アイキャッチはメーカーの製品写真を参考に、形状・配色・つまみやボタンの配置をなぞって描いたAIイラストです(ロゴや文字は省略。写真ではありません)。実機の姿は本文の公式動画でご覧ください。

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出典

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メーカー資料確認のみ|実機検証前

この記事はメーカー公式資料・公開情報に基づいています。個別機材の操作結果は、実機検証を行った時点で「検証済み」へ昇格させます。未検証の内容を「使ってみた」かのように書くことはしません(検証ポリシー)。