Make Noise Mathsとは|モジュラー界の定番「何でも屋」

2026年度DAWLESS機材 通信簿資料評価|実機検証前

機材名:Make Noise Maths担任:Mr. Nano

科目評価担任所見
役割の広さEG/LFO/ミキサー/論理5たいへん
よくできました
1枚で何役もこなす、道具箱の中の道具箱です。
教材性パッチの教科書5たいへん
よくできました
世界中に使い方動画がある、文法書のような1枚です。
音作りへの効き動きの供給源4音色に「時間」を与える係として一級です。
定番度2010年から現役5たいへん
よくできました
定番と言って誰も異論を挟みません。
導入コスト53,900円・20HP3値段より、ラック面積20HPのほうが高くつきます。
単体での完結度音源なし11枚では鳴きません。オシレーターとケースが先です。
習得の速さ2できることが多いぶん、最初の1週間は迷子になります。
総合評価4/5

音を出さないのに15年間定番であり続ける、電圧の何でも屋です。モジュラーの文法をこの1枚で練習できる教材性が本体。ただしラックの外では暮らせません。

5=主力として非常に優秀/4=明確な強みがある/3=実用的だが工夫が要る/2=制約が大きく用途を選ぶ/1=この用途では勧めにくい。評価項目は機材ごとの得意・不得意に合わせて選んでいます。順位付けや他の機材との点数比較はしません。「資料評価」はメーカー資料・公開情報に基づく採点で、実機検証後に更新します。

「音を出さない師範」

モジュラー道場の師範は、音を一切出しません。

弟子が「必殺技を教えてください」と頼むと、師範は電圧の上げ下げだけを見せます。

立ち上がり、減衰、うねり、反転。「音源の技は、全部この足腰の上に乗る」

入門料53,900円。15年間、この道場だけは廃れていません。

この一席は、通信簿の評点と本文の事実に基づいた創作です。

この記事でわかること

  • ファンクションジェネレーターという電圧の万能係
  • 1台でエンベロープ・LFO・スルー・ミキサー・論理までこなす仕組み
  • 「最初のモジュラー数枚」にMathsが選ばれ続ける理由
  • 国内価格53,900円・20HP(2026年8月29日・Clockface Modular)

音源ではなく、「動き」を作る箱

Mathsは音を出しません。作るのは電圧の動きです。立ち上がって、下りる。ゆっくり波打つ。信号どうしを足す、反転する——モジュラーシンセの「音を変化させる側」の仕事を、1枚でまとめて引き受けます。

回路の血筋は1970年代のBuchla 281に遡る由緒つきで、2010年の登場から現在まで作られ続けています。モジュラーの世界で「定番」と言って誰も異論を挟まない数少ないモジュールです。

Make Noise公式のレッスン動画です。音を出さないモジュールが何をしているのか、電圧の動きを画面で追いながら説明してくれます。本文の「何でも屋」ぶりの実演です。

何ができるか ― 代表的な顔ぶれ

  • エンベロープ: 立ち上がりと減衰を独立に、数ミリ秒〜25分まで
  • LFO: 上のエンベロープをループさせれば周期的なうねりに
  • スルーリミッター: 急な電圧変化をなめらかに(ポルタメントの素)
  • 4chミキサー/アッテヌバーター: 信号の足し算・反転・縮小
  • 論理出力: 2つの信号の合計・OR。リズムの派生を生む
  • 20HP・奥行24mm。53,900円(2026年8月29日・Clockface Modular)

DAWLESS的にどう効くか

当サイトはこれまでvolca modular0-Coastのような「モジュラー手前」の箱を紹介してきました。その次の一歩、ケースを買って本当のモジュラーを始める日の最初の数枚に、Mathsはほぼ必ず名前が挙がります。

理由は教材性です。パッチングの基本語彙——エンベロープを作る、それでフィルターを動かす、ループさせてLFOにする——が、この1枚の上で全部練習できる。「Mathsの使い方100連発」的な動画が世界中にあるのは、それだけ文法の教科書として扱われている証拠です。

注意点はひとつ。単体では音が出ないので、オシレーター(Plaits系など)とケース・電源が先に必要です。

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Make Noise Maths

新品相場
¥53,900
中古相場
相場データなし

2026-08-29 時点の調査(Clockface Modular)。相場は変動します。販売価格は各店舗の表示をご確認ください。

この記事は公開されているメーカー資料と国内販売店の情報をもとに書いています。実機での検証は行っていません。音の質感、つまみの感触など、触らないと分からない部分については書いていません。

画像について: アイキャッチはメーカーの製品写真を参考に、形状・配色・つまみやボタンの配置をなぞって描いたAIイラストです(ロゴや文字は省略。写真ではありません)。実機の姿は本文の公式動画でご覧ください。

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出典

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