E-RM multiclockとは|ハード群の「時計係」を専門機に任せる

2026年度DAWLESS機材 通信簿資料評価|実機検証前

機材名:E-RM multiclock担任:Mr. Nano

科目評価担任所見
タイミング精度専用クロック回路5たいへん
よくできました
時計としての腕は専門機の貫禄です。
系統ごとの時差補正4系統独立5たいへん
よくできました
機材ごとの反応差を埋める、この機能が本体です。
外部機材との連携MIDI/DIN/アナログ4世代の違う機材を同じ食卓につかせます。
DAWとの相性オーディオ同期4併用派の揺れ問題にも答えを持っています。
導入コスト75,900円2時計に7万円。効く卓と効かない卓がはっきり分かれます。
出番の広さ4台超の卓向け2小さな卓では職人が暇を持て余します。
総合評価4/5

4系統それぞれに時差補正までかけられる、時計専門の職人です。機材が4台を超えた卓の濁りを疑うなら本命。2〜3台の卓にはまだ贅沢な人事です。

5=主力として非常に優秀/4=明確な強みがある/3=実用的だが工夫が要る/2=制約が大きく用途を選ぶ/1=この用途では勧めにくい。評価項目は機材ごとの得意・不得意に合わせて選んでいます。順位付けや他の機材との点数比較はしません。「資料評価」はメーカー資料・公開情報に基づく採点で、実機検証後に更新します。

「専属指揮者の履歴書」

楽団の面接に、指揮棒だけ持った人物が現れました。

「楽器は?」「弾きません。私の仕事は、全員の時計を合わせることだけです」

「もたつくドラマーには、少し早めに合図を出します。走るベーシストには遅めに。ひとりずつです」

給与は75,900円。楽団員が4人を超えた楽団から、順に雇っています。

この一席は、通信簿の評点と本文の事実に基づいた創作です。

この記事でわかること

  • 「クロックだけの専門機」が存在する理由
  • 4系統それぞれにズレ補正(シフト)をかけられる仕組み
  • DAWのオーディオトラックから同期する堅い方式
  • 国内価格75,900円(2026年8月29日・サウンドハウス)

なぜ時計に7万円払う人がいるのか

機材が2台なら、どちらかをマスターにすれば同期は済みます。ところが4台、6台と増えると、機材ごとにクロックへの反応速度が違うことが効いてきます。同じ時報を聞いても、走り出しが数ミリ秒ずつ違う——全員が合っているのに、なぜかグルーヴが濁る状態です。

E-RM multiclockは、この「機材ごとの時差」を直せる時計です。出力は4系統。それぞれにMIDIクロック・DINシンク・アナログクロックを選べて、系統ごとにタイミングを前後にずらせます。もたつく機材は少し早めに蹴る、という調整がつまみでできる。

開発元E-RM公式のトレーラーです。4系統の出力とつまみでの時差調整が実機の手元で確認できます。

仕様のポイント

  • 独立4系統の出力。MIDI/DINシンク/モジュラー向けアナログクロックに対応
  • 系統ごとにシフト(時差補正)とシャッフルを個別設定
  • DAWのオーディオトラックから同期可能——専用プラグインの信号をオーディオ出力で受ける方式で、USBのMIDIより揺れない
  • 単体でもマスタークロックとして稼働。ディスプレイとつまみで直接操作
  • 75,900円(2026年8月29日・サウンドハウス)

DAWLESS的にどう効くか

当サイトのMIDI・オーディオ・クロックの違い。配線入門で「クロックのマスターをどれにするか」を扱いましたが、multiclockはその問いへの専門機の答えです。誰か1台に時計係を兼任させるのをやめて、時計専門の職人を雇う。

効くのは、①機材が4台を超えた卓、②DAW併用でハード群を走らせたい人、③モジュラーとMIDI機材が混在する卓。逆に2〜3台の卓では、この投資はまだ早い——マスター役の兼任で十分です。

同じ「DAWの音で同期」路線にはExpert Sleepers USAMOもあります。USAMOはノートもCCも送れる汎用のMIDI矯正係、multiclockはクロック専門で系統ごとの時差補正までやる職人。台数が多いならmulticlockです。

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E-RM multiclock

新品相場
¥75,900
中古相場
相場データなし

2026-08-29 時点の調査(サウンドハウス)。相場は変動します。販売価格は各店舗の表示をご確認ください。

この記事は公開されているメーカー資料と国内販売店の情報をもとに書いています。実機での検証は行っていません。音の質感、つまみの感触など、触らないと分からない部分については書いていません。

画像について: アイキャッチはメーカーの製品写真を参考に、形状・配色・つまみやボタンの配置をなぞって描いたAIイラストです(ロゴや文字は省略。写真ではありません)。実機の姿は本文の公式動画でご覧ください。

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出典

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メーカー資料確認のみ|実機検証前

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