機材名:Elektron Syntakt担任:Mr. Nano
| 科目 | 評価 | 担任所見 |
|---|---|---|
| 音作りの自由度40種の音源マシン | 5たいへん よくできました | アナログとデジタルの両輪で、音を素材から彫れます。 |
| シーケンス性能 | 5たいへん よくできました | Elektron仕込みの打ち込みは正確で表情豊かです。 |
| サンプリング・録音非対応 | 1 | サンプルは読み込みません。本人の固い主義です。 |
| 操作性Elektron流の学習コスト | 2 | Elektron語話者です。初学者には学習時間が要ります。 |
| 持ち運びやすさAC電源のみ | 2 | 電源はACのみ。校外学習には向きません。 |
| 一台完結度 | 4 | ドラムとシンセはこの1台で足ります。 |
音作りの実力者です。サンプルは頑として読みません。それは欠点ではなく主義です。Elektronの流儀に慣れた家庭と組ませると、実力を発揮します。
5=主力として非常に優秀/4=明確な強みがある/3=実用的だが工夫が要る/2=制約が大きく用途を選ぶ/1=この用途では勧めにくい。評価項目は機材ごとの得意・不得意に合わせて選んでいます。順位付けや他の機材との点数比較はしません。「資料評価」はメーカー資料・公開情報に基づく採点で、実機検証後に更新します。
「サンプルを読まない職人」
職人というのは頑固なものでございます。この機材、サンプルを一切読みません。
「便利ですよ、皆さん使ってますよ」と勧めても、「あたしは自分の音で話しますんで」。
アナログ4、デジタル8、音源マシン40種。道具箱だけ見れば何でも作れる。ただし、材料の持ち込みはお断り。
電池では動きません。AC電源の効く仕事場から動かない。
それでも誰も文句を言えないのは、仕事が一級品だからでございます。
この一席は、通信簿の評点と本文の事実に基づいた創作です。
この記事でわかること
- 音を彫る12トラック、Syntaktの所有機ファイル
- 仕様の要点と、うちのスタジオでの役割
- 公式動画つき。実機の所感は所有者が追記予定
- 発売は2022年4月
サンプルを使わずに、音を作りたくなった
Digitakt IIで「録った音を並べる」を覚えると、次は「音そのものを作りたい」が来ます。順番として自然な欲でした。
Syntaktは、その受け皿になるドラム&シンセマシン。アナログ回路のトラックとデジタル音源のトラックが同居し、40種類の音源マシンを差し替えながら音を彫っていきます。
Elektron公式の紹介動画です。アナログの太い音とデジタルの器用な音が、ひとつの筐体から同時に出てくる様子が見られます。ドラムからベース、上物まで、サンプルを使わずに「その場で音を彫って」ビートが立ち上がっていく——サンプラーのDigitakt IIとは正反対のアプローチです。2台が机に並ぶ理由が、この動画で分かります。
仕様のポイント
- 12トラック(デジタル8+アナログドラム3+アナログシンバル1)
- 選べる音源マシンは合計40種類
- アナログのオーバードライブとマルチモードフィルターを持つFXブロック
- センドエフェクトにディレイとリバーブ
- シーケンサーは最大64ステップ(トラックごとに長さ可変)
- 入出力: ステレオ出力・入力・ヘッドホン、MIDI IN/OUT/THRU、USB
うちのスタジオでは
2026年5月導入。Digitakt IIの翌月にやってきた、Elektron 2台目です。
1台目で覚えた操作の型(パラメータロック等)がそのまま通じるのがElektronの良さで、2台目の学習は最初よりずっと楽でした。
ドラムは、この1台で完結している
ドラムの打ち込みは、いまこの1台で全部やっています。他の機材を足していません。内部のシーケンサーが触りやすく、思いついた形にそのまま持っていけるので、外に頼る理由が出てきません。
いちばん重宝しているのはLFOです。音を揺らすだけでグルーヴが出る。細かく打ち込んでノリを作り込むのではなく、揺れの設定でうねらせる。この手軽さが手放せません。
サンプルを集めなくていい、という向き
内部の音だけで事足ります。だからこの機材は、サンプルの管理が面倒な人や、外部のシーケンサーをこれ以上増やしたくない人に向いています。音源を探しに行かなくていいというのは、思っている以上に効きます。
値段は、言わずもがなElektronプライスです。高い。ここは擁護しません。そのうえで、うちではドラムの中心として毎回使っています。
購入・価格を見る
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Elektron Syntakt
- 新品相場
- ¥189,900
- 中古相場
- オークション ¥118,000〜¥120,000
2026-08-17 時点の調査(デジマート等の新品出品・ヤフオク落札実績)。相場は変動します。販売価格は各店舗の表示をご確認ください。
別売で足せるもの: Outbox 8(8つの個別出力)
Syntakt の音声出力はステレオ1系統です。アナログのキックやベースを別系統に出すには、別売の Outbox 8 が要ります。
2026年9月9日発売の Outbox 8 を USB でつなぐと、本体メニューからトラックを8本の1/4インチ出力に振り分けられます。各出力は CV/Gate にも切り替わります。日本公式ストアは税込59,900円(2026年9月10日時点は在庫切れ)。仕様と所有5台の対応表は Elektron Outbox 8とは にまとめました。
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Elektron Outbox 8
- 新品相場
- ¥59,900
- 中古相場
- 相場データなし
2026-09-10 時点の調査(Elektron 公式ストア(日本向け・税込))。相場は変動します。販売価格は各店舗の表示をご確認ください。
本体のミキサーで完結しているなら不要です。外のコンプやサチュレーターに1トラックだけ送りたくなった時点で必要になります。
次に読む
- 1台目の物語 → はじめてのElektron、Digitakt II
- 選び方の物差し → グルーヴボックスの7項目
- リズムだけ欲しいなら → リズムの土台係、TR-6S
- 同じドラムマシンを比べるなら → 自分の音を録って、また使う。Vermona drumDINGが予約開始
- 同じElektronなら → Analog Four MKIIとは|Elektron唯一のアナログ4声
- 10機種の違いを一覧で → Elektronの違い|現行10機種を録音・音源・価格で選び分ける
出典
この記事は運営者が所有し、実際に使っている機材について書いています。仕様の数値はメーカー公式資料で確認しています(確認日: 2026年8月8日)。実機の記述は2026年8月21日に追記しました。
画像について: アイキャッチはElektronが報道向けに配布しているプレスキットの画像です(Image: Elektron)。本文の4コマ漫画はAIで作成したイメージで、実在の製品デザインとは異なります。
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