機材名:Waldorf Blofeld担任:Mr. Nano
| 科目 | 評価 | 担任所見 |
|---|---|---|
| 音質・音の個性Microwave系WT | 5たいへん よくできました | 名門の波形蔵を丸ごと相続しています。 |
| 音色の蔵1000音色超 | 4 | プリセットだけで長く暮らせます。 |
| 導入コスト | 4 | この蔵でこの価格は古豪の底力です。 |
| 操作性つまみ7本 | 1 | 深い編集は小さな画面とページ送りの行脚です。 |
| 設計年2007年 | 2 | 現代の快適装備は期待しないでください。 |
手のひらのウェーブテーブルです。2007年設計ながら25ボイス・1000音色超の蔵は今も立派。つまみ7本でパラメータの深海に潜る根気だけが入場券です。
5=主力として非常に優秀/4=明確な強みがある/3=実用的だが工夫が要る/2=制約が大きく用途を選ぶ/1=この用途では勧めにくい。評価項目は機材ごとの得意・不得意に合わせて選んでいます。順位付けや他の機材との点数比較はしません。「資料評価」はメーカー資料・公開情報に基づく採点で、実機検証後に更新します。
「7つの扉の館」
この洋館には1000を超える音色の部屋がありますが、つまみは7つしかありません。
奥の部屋へは、小さな液晶を覗きながら廊下を何度も曲がります。
「不便では?」と問う客に、館の主は答えます。「宝の多い館とは、そういうものです」。
築2007年。趣は保証します。
この一席は、通信簿の評点と本文の事実に基づいた創作です。
この記事でわかること
- ウェーブテーブルとは何か
- Qシリーズ・Microwaveの音が入っているという中身
- 16パートマルチという使い方
- 国内相場69,850〜99,900円(2026年8月21日・楽天市場の出品)
歴代の音を、1つの箱に
Waldorf Blofeld は、ドイツのWaldorfが出している音源モジュールです。鍵盤はありません。金属の小さな筐体につまみが7本と液晶が載っているだけ。
中身は、Waldorfのこれまでのシンセの寄せ集めです。Qシリーズのバーチャル・アナログ音源と、Microwave II/XT/XTk のウェーブテーブルが全部入っています。
Waldorf公式の演奏デモです。しゃべりが無く、音だけが続きます。この箱から出ている音だと分かると、大きさとのギャップに驚きます。
ウェーブテーブルとは
波形をたくさん並べておいて、その間を移動していく方式です。
普通のアナログシンセは、ノコギリ波や矩形波といった決まった形の波を鳴らします。ウェーブテーブルは、形の違う波を何十個も並べた「表」を持っていて、つまみでその中を歩きます。歩くにつれて音色が連続的に変わっていく。金属的な音から、うねる音、ざらついた音まで、1つのオシレーターで大きく動きます。
同じWaldorfのStreichfettが用途を1つに絞った機材なのに対して、Blofeldは何でも作れる方向です。
仕様のポイント
- 最大25ボイス・16パートマルチティンバー
- 1ボイスにつき3オシレーター。オシレーター間のFMも可能
- Qシリーズのオシレーター・モデルすべて
- Microwave II/XT/XTk のウェーブテーブルすべて
- 1ボイスにつき2基のマルチモード・フィルターと2段のドライブ
- 1ボイスにつき3LFO・4エンベロープ
- 1000音色以上を内蔵
- 金属筐体、ステンレスのエンコーダー7本
16パートマルチが効く
1台で16の音色を同時に鳴らせます。MIDIチャンネルを分けて送れば、ドラム、ベース、パッド、リードをこの箱1つでまかなえる。
シーケンサーを持っている人にとって、これは大きい。KeyStep Proのような複数トラックのシーケンサーがあれば、音源はこれ1台で足ります。
鍵盤のない音源という選択肢そのものについては、鍵盤のない音源モジュール4台にまとめてあります。
注意しておくこと
つまみが7本しかありません。音を作り込むには、液晶を見ながらページを送る操作になります。画面が小さいので、深く作り込む作業は根気が要ります。
2007年の機材です。設計は古く、いまの機材のような大きなタッチ画面はありません。音の中身で選ぶ機材です。
購入・価格を見る
枠内の価格は当サイトが調査した相場で、販売価格ではありません。
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Waldorf Blofeld Desktop
- 新品相場
- ¥69,850〜¥99,900
- 中古相場
- 相場データなし
2026-08-21 時点の調査(楽天市場の出品)。相場は変動します。販売価格は各店舗の表示をご確認ください。
この記事は公開されているメーカー資料と国内販売店の情報をもとに書いています。実機での検証は行っていません。音の質感、つまみの感触など、触らないと分からない部分については書いていません。
画像について: アイキャッチはメーカーの製品写真を参考に、形状・配色・つまみやボタンの配置をなぞって描いたAIイラストです(ロゴや文字は省略。写真ではありません)。実機の姿は本文の公式動画でご覧ください。
次に読む
- 用途を絞ったWaldorf → Waldorf Streichfettとは
- 音源モジュールという選択 → 鍵盤のない音源モジュール4台
- 司令塔を1台 → Arturia KeyStep Proとは
- 配線の基礎 → MIDI・オーディオ・クロックの違い。配線入門
出典
- 国内代理店 福産起業 公式(ボイス数・構成・搭載波形)
- 価格.com Blofeld Desktop 仕様
- 国内相場は楽天市場の出品(2026年8月21日確認)
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この記事はメーカー公式資料・公開情報に基づいています。個別機材の操作結果は、実機検証を行った時点で「検証済み」へ昇格させます。未検証の内容を「使ってみた」かのように書くことはしません(検証ポリシー)。
