機材名:KORG volca kick担任:Mr. Nano
| 科目 | 評価 | 担任所見 |
|---|---|---|
| 音質・音の個性MS-20共振キック | 5たいへん よくできました | キック専門店の味は、汎用機では出ません。 |
| 専門性キックのみ | 4 | 職種を1つに絞った清々しさです。 |
| 導入コスト1万円台 | 4 | 専門店なのに駄菓子屋価格です。 |
| 音色の汎用性 | 1 | キック以外の注文は受け付けません。 |
| 外部機材との連携MIDI INのみ | 2 | 呼ばれれば蹴る、寡黙な職人です。 |
キックだけを作る1台です。MS-20のフィルターを共振させて低音を彫る、潔い専門職。1音のためだけに1台を置ける人の贅沢です。
5=主力として非常に優秀/4=明確な強みがある/3=実用的だが工夫が要る/2=制約が大きく用途を選ぶ/1=この用途では勧めにくい。評価項目は機材ごとの得意・不得意に合わせて選んでいます。順位付けや他の機材との点数比較はしません。「資料評価」はメーカー資料・公開情報に基づく採点で、実機検証後に更新します。
「蹴り専門」
履歴書の職歴欄に一行だけ。「キック」。
面接官が「他には?」と聞くと、この箱はキックで答えます。
採用する側の度量が試される、潔い履歴書です。
この一席は、通信簿の評点と本文の事実に基づいた創作です。
この記事でわかること
- キック1音のために1台という設計
- MS-20のフィルターをレゾネーターに使う仕組み
- ベースとしても使えること
- 国内相場19,360円(2026年8月21日・楽天市場の出品)
1音のために、1台使う
volca kick は、キックドラムの音だけを作る機材です。他の音は出ません。1台まるごとが1音のために使われています。
なぜそれが成立するのか。ダンスミュージックでは、キックが曲の土台そのものだからです。キックの質感が変わると、曲全体の印象が変わる。だから専用機を置く意味が出てきます。
KORG公式の紹介動画です。キック専用機という割り切りが何を生むのか——つまみを回すだけで音の芯と余韻が別々に動いていく様子に注目してください。終盤ではベース音として使う場面も出てきます。
仕様のポイント
- アナログ音源・1声
- MS-20 Rev1のフィルターをレゾネーターとして使用(12dB/octローパス)
- パルスジェネレーター、VCA、アナログのドライブとトーン
- 16ステップ・16パターン。モーションシーケンス、タッチエフェクト、アクセント、スライド、ロール
- 本体: 193×115mm前後・約360〜380g(電池を含まず)
- 電源は単3形乾電池6本、またはACアダプター(KA350・別売)
- 端子: ヘッドホン出力(3.5mm)、SYNC入出力(3.5mm)、MIDI IN
- 付属のSYNCケーブルで、他のvolcaと同期できる
- 電池駆動は約10時間
- 本体: 193×115×46mm・377g
ベースとしても鳴る
レゾネーターを高い方に上げていくと、音程のある音になります。つまりキックだけでなく、ベースシンセとしても使えます。
スライドとアクセントを持っているので、アシッド系のベースラインを組むこともできます。「キック専用」という説明は、実態より狭いかもしれません。
電源について
必要になるもの: ACアダプター(使い方によっては)
volcaはACアダプターが別売です。本体には付属しません。純正はKA350(9V DC)です。
ただし単3形乾電池6本で動くので、必須ではありません。外に持ち出す使い方なら電池のほうが向いていますし、机に据え置くなら、電池交換の手間を考えてアダプターを買う、という選び方になります。
複数台を並べるなら、電源の数だけコンセントが要ります。volca mixは3台ぶんのDC出力を持っているので、台数が増えたときの電源のまとめ役にもなります。
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この記事は公開されているメーカー資料と国内販売店の情報をもとに書いています。実機での検証は行っていません。音の質感、つまみの感触など、触らないと分からない部分については書いていません。
画像について: アイキャッチはメーカーの製品写真を参考に、形状・配色・つまみやボタンの配置をなぞって描いたAIイラストです(ロゴや文字は省略。写真ではありません)。実機の姿は本文の公式動画でご覧ください。
次に読む
- ドラム全体なら → volca beatsとは|アナログとPCMを混ぜた10パート
- ベース専用機 → volca bassとは|3つのVCOを別々に動かすベース
- シリーズ全体 → volcaシリーズとは|1万円台から始まる沼
- 同期の仕組み → MIDI・オーディオ・クロックの違い。配線入門
- microTonicの音が入るドラム → PO-32 tonicとは|microTonicの音が入る
出典
- KORG 公式 volca kick 仕様
- 国内相場は楽天市場の出品(2026年8月21日確認)
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この記事はメーカー公式資料・公開情報に基づいています。個別機材の操作結果は、実機検証を行った時点で「検証済み」へ昇格させます。未検証の内容を「使ってみた」かのように書くことはしません(検証ポリシー)。
