機材名:KORG volca drum担任:Mr. Nano
| 科目 | 評価 | 担任所見 |
|---|---|---|
| 音作りの自由度DSP合成 | 5たいへん よくできました | volca家でいちばん音を「作れる」ドラムです。 |
| 音質・音の個性ウェーブガイド | 4 | 実験的な打撃音の宝庫です。 |
| 導入コスト1万円台 | 5たいへん よくできました | 実験室の家賃として最安です。 |
| 操作性 | 2 | 作れるぶん、覚えるパラメータも多めです。 |
| 外部機材との連携MIDI INのみ | 2 | 例によって話す口はありません。 |
6パートのデジタル打楽器です。beatsが「揃った音」なら、こちらは「作る音」。ウェーブガイドで金物から膜物まで彫れる、シリーズの理科係です。
5=主力として非常に優秀/4=明確な強みがある/3=実用的だが工夫が要る/2=制約が大きく用途を選ぶ/1=この用途では勧めにくい。評価項目は機材ごとの得意・不得意に合わせて選んでいます。順位付けや他の機材との点数比較はしません。「資料評価」はメーカー資料・公開情報に基づく採点で、実機検証後に更新します。
「作るドラム」
beatsが「もう鳴る音」を出す係なら、drumは「まだ無い音」を作る係です。
オシレーター2つとレゾネーターで、聞いたことのない打楽器が湧きます。
沼の中でも、理科室の匂いがする一角です。
この一席は、通信簿の評点と本文の事実に基づいた創作です。
この記事でわかること
- 音を組み立てるタイプのドラムという性格
- ウェーブガイド・レゾネーターとは何か
- volca beatsとの違い
- 国内相場22,000円(2026年8月21日・楽天市場の出品)
録音を鳴らすのではなく、音を作る
volca drum は、デジタルの合成でドラムの音を作る機材です。録音済みの音を再生するのではありません。
1パートにつき2つのオシレーターを持ち、それぞれにピッチのモジュレーターとアンプのエンベロープが付きます。2つを重ねて、金属的にも木質的にもできる。「このキックが欲しい」を作りにいく機材です。
KORGの海外公式チャンネルによる、開封から最初の5分までの解説です。ドラムの音を「選ぶ」のではなく「組み立てる」機材なので、最初の一手がどこから始まるのかを見ておくと、店頭で触るときに迷いません。
仕様のポイント
- デジタル・シンセ音源。6パート・6ボイス
- 1パートにつきオシレーター2+ピッチモジュレーター+アンプEG
- ウェーブガイド・レゾネーター
- 16キット(1〜10はプリセット)と16プログラム
- 16ステップ・16パターン。チェイン可、モーションシーケンス
- 本体: 193×115mm前後・約360〜380g(電池を含まず)
- 電源は単3形乾電池6本、またはACアダプター(KA350・別売)
- 端子: ヘッドホン出力(3.5mm)、SYNC入出力(3.5mm)、MIDI IN
- 付属のSYNCケーブルで、他のvolcaと同期できる
- 電池駆動は約8時間
- 本体: 193×115×39mm・370g
ウェーブガイド・レゾネーターとは
音が物体の中で反射する様子を計算で再現する仕組みです。管の中、板の上、弦の張力。そういう「響く物体」を通した音になります。
これがあるおかげで、生っぽい打楽器の音も出せます。電子的なドラムだけでなく、木や金属を叩いたような音まで守備範囲に入ります。
beatsとの違い
volca beatsはできあがった音を鳴らす機材で、つまみで調整はできても、音の作り替えには限りがあります。
drumは音を組み立てる機材です。そのぶん時間がかかりますが、他にない音が出ます。すぐ曲を作りたいならbeats、音そのものを作りたいならdrumという分かれ方です。
電源について
必要になるもの: ACアダプター(使い方によっては)
volcaはACアダプターが別売です。本体には付属しません。純正はKA350(9V DC)です。
ただし単3形乾電池6本で動くので、必須ではありません。外に持ち出す使い方なら電池のほうが向いていますし、机に据え置くなら、電池交換の手間を考えてアダプターを買う、という選び方になります。
複数台を並べるなら、電源の数だけコンセントが要ります。volca mixは3台ぶんのDC出力を持っているので、台数が増えたときの電源のまとめ役にもなります。
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この記事は公開されているメーカー資料と国内販売店の情報をもとに書いています。実機での検証は行っていません。音の質感、つまみの感触など、触らないと分からない部分については書いていません。
画像について: アイキャッチはメーカーの製品写真を参考に、形状・配色・つまみやボタンの配置をなぞって描いたAIイラストです(ロゴや文字は省略。写真ではありません)。実機の姿は本文の公式動画でご覧ください。
次に読む
- すぐ鳴るドラム → volca beatsとは|アナログとPCMを混ぜた10パート
- キック専用機 → volca kickとは|キックだけを作る1台
- シリーズ全体 → volcaシリーズとは|1万円台から始まる沼
- 同期の仕組み → MIDI・オーディオ・クロックの違い。配線入門
- 事務所の物音でドラムを組む → PO-24 officeとは|コピー機とホチキスで叩く
出典
- KORG 公式 volca drum 仕様
- 国内相場は楽天市場の出品(2026年8月21日確認)
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この記事はメーカー公式資料・公開情報に基づいています。個別機材の操作結果は、実機検証を行った時点で「検証済み」へ昇格させます。未検証の内容を「使ってみた」かのように書くことはしません(検証ポリシー)。
