機材名:Critter & Guitari Pocket Piano/201担任:Mr. Nano
| 科目 | 評価 | 担任所見 |
|---|---|---|
| 音質・音の個性チップチューン系6エンジン | 4 | 木の鍵盤とローファイな声の組み合わせが持ち味でした。 |
| 持ち運びやすさ電池・スピーカー | 4 | ポケットの名のとおりの生活力です。 |
| 入手しやすさ生産終了・国内中古なし | 1 | 会いに行く手段が、ほぼ海外の中古市場だけです。 |
| 拡張性・将来性201はPd書き換え可 | 3 | 中身をいじれる遺伝子は残っています。 |
| 導入コスト中古約300ドル〜 | 2 | 思い出補正込みの相場になりつつあります。 |
木の鍵盤で鳴らす手のひらシンセの系譜ですが、どちらも生産終了しています。201の中古は約300ドルからで、国内の中古出品は確認できず。思い出の住人になりつつある子たちです。
5=主力として非常に優秀/4=明確な強みがある/3=実用的だが工夫が要る/2=制約が大きく用途を選ぶ/1=この用途では勧めにくい。評価項目は機材ごとの得意・不得意に合わせて選んでいます。順位付けや他の機材との点数比較はしません。「資料評価」はメーカー資料・公開情報に基づく採点で、実機検証後に更新します。
「あの木の鍵盤は今」
同窓会で、あの子の話になりました。木の鍵盤の、小さなあの子です。
「今どうしてるの」「生産終了だって」「ええ……」
中古市場で約300ドル。当時より、少し高くなって帰ってきます。
現役はOrganelleに引き継がれました。系譜は続いています。
この一席は、通信簿の評点と本文の事実に基づいた創作です。
この記事でわかること
- 木の鍵盤で鳴らす手のひらシンセ、Critter & Guitari Pocket Pianoと201の紹介
- 仕様の要点と、どんな人に合うか
- 公式動画つき。所有機材との比較の視点も
白い木の鍵盤が並んだ小箱
Critter & Guitariは、ニューヨークのブルックリンで小さな電子楽器を作ってきたブランドです。その原点にあたるのがPocket Piano。メイプルの白い鍵盤が並んだ手のひらサイズの箱で、初代は7つのシンセ音色を持ち、ポリとモノを切り替えて弾けました(C&G公式のmuseum)。
後継の201 Pocket Pianoは、中身がオープンソースの6エンジンになりました。チップチューン系の波形、アナログ風のフィルター、ドラムのサンプル、物理モデル、それに人の声を模したボーカルシンセまで入っています。パターン生成とシーケンサー、MIDIも内蔵していて、スピーカーが付いているので本体だけで音が出ます。電源はUSB-Cか単三電池。中身はPure DataとFaustで書き換えられます。
困るのは入手です。C&Gの現行品は今やOrganelleとアクセサリーだけで、Pocket Piano系は生産終了品を並べたmuseumのページに移りました。中古の実勢は201でおよそ300ドル(約4.8万円)から。国内の中古市場(デジマート)には出品が見当たらず、見つかるC&Gは Organelle の中古のみでした(55,800円/Organelle M + Caseで78,800円、2026年8月19日確認)。
つまり今から買うなら、海外の中古を探すことになります。それでも紹介するのは、「鍵盤が木でできていて、電池で鳴って、中身を書き換えられる小箱」という形が、のちのPocket Operatorや各社の小型機に流れ込んでいく源流のひとつだからです。
Critter & Guitari公式のツアー動画です。メイプルの鍵盤を押しながら音源を切り替えていく様子と、内蔵スピーカーの鳴り方が確認できます。
仕様のポイント
- 初代 Pocket Piano: メイプルの鍵盤、7つのシンセ音色、ポリ/モノの切り替え。MIDI対応版もあった
- 201 Pocket Piano: オープンソースの6エンジン(チップチューン波形/アナログ風フィルター/ドラムのサンプル/物理モデル/ボーカルシンセほか)
- 201はパターン生成とシーケンサー、MIDIを内蔵。スピーカー内蔵で本体のみで発音
- 201の電源はUSB-Cまたは単三電池。中身はPure DataとFaustで書き換え可能
- どちらも生産終了。C&Gの現行品はOrganelleとアクセサリーのみ
- 実勢: 201の中古がおよそ300ドル(約4.8万円)から。国内の中古出品は確認できず(2026年8月19日確認)
うちの機材で言えば
うちで一番近いのはEP-1320やOP-XYのような、電池とスピーカーで完結する小箱です。ただしあちらは「作り込む」機材で、Pocket Pianoは押した鍵盤がそのまま鳴るだけの機材。音を作る前に、まず音を出して遊ぶための道具です。
機材1年目の目線で言うと、これは最初の1台にはなりません。生産終了で中古しかなく、国内で買えないからです。ただ「鍵盤が7つか8つあって、電池で鳴って、中身を書き換えられる」という条件で今の機材を見ると、選択肢が意外と少ないことに気づきます。そこが面白い1台です。
次に読む
- 同じブランドの現行機 → パッチで中身が入れ替わる木の鍵盤、Critter & Guitari Organelle MとS2
- この弾で唯一すぐ買える小物 → 太陽電池で鳴る4千円の楽器、Meng Qi Cricket
- 海外から買う前に → 日本で機材を買う前に。技適・PSE・保証・並行輸入
- 同じCritter & Guitariなら → Critter & Guitari ETCとEYESYとは|音を映像に変える箱
出典
- Critter & Guitari museum — 初代/201の仕様と生産終了の扱い
- Equipboard/デジマート — 中古の実勢(2026年8月19日確認)
この記事は未所有機材の紹介記事です。仕様はメーカー公式資料等で確認しています(確認日: 2026年8月19日)が、実機での検証は行っていません。実機を入手した場合は、別途レビュー記事として書き直します。価格の円換算は2026年8月18〜19日時点の為替(1ドル≒159円、1ユーロ≒185円、1ポンド≒216円)による目安で、送料・関税・輸入消費税は含みません。
画像について: アイキャッチは実機の写真(公式画像)を参考に、形状・配色・配置を忠実になぞって描いたAIイラストです(ロゴや文字は省略。写真ではありません)。本文の4コマ漫画もAIで作成したイメージです。
当サイトはアフィリエイトプログラムを利用しています。Amazonのアソシエイトとして、当メディアは適格販売により収入を得ています。掲載内容や評価が広告によって歪められないよう、広告表記ポリシーに定めた基準で運営しています。
この記事はメーカー公式資料・公開情報に基づいています。個別機材の操作結果は、実機検証を行った時点で「検証済み」へ昇格させます。未検証の内容を「使ってみた」かのように書くことはしません(検証ポリシー)。
