monome gridとは|それ自体は何もしない道具

monome gridのイラスト(実機を参考に作成)。木枠のアルミパネルに16×8の白く光る正方形ボタンが並ぶ薄い箱、側面にUSB端子
2026年度DAWLESS機材 通信簿資料評価|実機検証前

機材名:monome grid担任:Mr. Nano

科目評価担任所見
発想の独自性役割の白紙5たいへん
よくできました
何もしないことを設計した、道具の哲学です。
拡張性・将来性norns・PC・モジュラー4つなぐ相手の数だけ人生があります。
操作性光る格子4手に馴染む物理は文句なしです。
導入の手軽さ単体では無機能1環境構築という入学試験があります。
導入コスト800〜1,500ドル1白紙のノートとしては、世界最高額の部類です。
総合評価3/5

それ自体は何もしない道具、という公式の説明が全てです。光るボタンの格子は、つないだアプリが役割を決めます。哲学は美しく、128版は1,500ドル。信仰の価格です。

5=主力として非常に優秀/4=明確な強みがある/3=実用的だが工夫が要る/2=制約が大きく用途を選ぶ/1=この用途では勧めにくい。評価項目は機材ごとの得意・不得意に合わせて選んでいます。順位付けや他の機材との点数比較はしません。「資料評価」はメーカー資料・公開情報に基づく採点で、実機検証後に更新します。

「高級な白紙」

文具店の最上段に、白紙のノートが1,500ドルで置いてあります。

「何も書いてないのに?」と客が聞くと、店主は頷きます。「何も書いてないから、です」。

つなぐアプリ次第で、シーケンサーにも地図にも楽器にもなります。

白紙に1,500ドル払える人を、世間は変人と呼び、界隈は同志と呼びます。

この一席は、通信簿の評点と本文の事実に基づいた創作です。

この記事でわかること

  • それ自体は何もしない道具、monome gridの紹介
  • 仕様の要点と、どんな人に合うか
  • 所有機材との比較の視点も
  • シリーズ初号機の発売は2007年

空白のまま売られる楽器

monome gridは、光るボタンが格子状に並んだだけの機材です。公式ドキュメントの説明が潔く、「gridは既定では何もしない」と書かれています(monome公式)。

コンピューターやモジュールにつなぎ、選んだアプリケーションが役割を決めます。シーケンサー、サンプルの切り刻み、音階の地図、ポリリズム機。同じ本体が、走らせるものによって別の楽器になります。自分でアプリケーションを書くための studies も公式に用意されています。

接続はUSB。相手はmonome自身のサウンド・コンピューターであるnorns、macOS/Windows/Linux(serialoscというサーバー経由)、そしてgridの通信仕様に対応したユーロラック・モジュールです。

公式ストアの価格は、grid 128が1,500ドル、grid 64が800ドル。B級品はそれぞれ1,200ドルと640ドルです。組み合わせて使うnornsは900ドルで在庫切れ、次のロットの見込みは未定と書かれています(B級品700ドルのみ)。小さなモジュールのcrowは2025年10月に生産終了。国内の取扱いは見つかりませんでした(2026年8月19日確認)。

monome公式チャンネルにgridの紹介動画を確認できなかったため、この記事では動画を載せていません。動作例は公式ドキュメントのstudiesで確認できます。

仕様のポイント

  • 光るボタンの格子だけを持つコントローラー。本体単体では機能を持たず、つないだアプリケーションが役割を決める
  • 用途の例: シーケンサー、サンプルの切り刻み、音階の地図、ポリリズム機。自作用のstudiesが公式に用意されている
  • 接続はUSB。norns(monomeのサウンド・コンピューター)、macOS/Windows/Linux(serialosc経由)、grid対応のユーロラック・モジュール
  • 価格: grid 128が1,500ドル、grid 64が800ドル。B級品は1,200ドル/640ドル
  • 関連機: arc 1,100ドル(B級品880ドル)、norns 900ドル(在庫切れ・B級品700ドルのみ)、crowは2025年10月に生産終了
  • 国内の取扱いは確認できず(2026年8月19日確認)

うちの機材で言えば

うちのPush 3 Standaloneも光るパッドの格子ですが、あちらは中身が決まっています。gridは中身が空で、「何をする機材か」を使う側が決める。買ってから勉強が始まる種類の道具です。

1,500ドルという値段で、国内では買えず、相方のnornsも在庫切れ。うちが今すぐ手を出す機材ではありません。ただ、機材を「決まった機能の箱」ではなく「入力装置」として見る視点は、セットの組み方を考えるうえで参考になります。

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出典

この記事は未所有機材の紹介記事です。仕様はメーカー公式資料等で確認しています(確認日: 2026年8月19日)が、実機での検証は行っていません。実機を入手した場合は、別途レビュー記事として書き直します。

画像について: アイキャッチは実機の写真(公式画像)を参考に、形状・配色・配置を忠実になぞって描いたAIイラストです(ロゴや文字は省略。写真ではありません)。本文の4コマ漫画もAIで作成したイメージです。

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メーカー資料確認のみ|実機検証前

この記事はメーカー公式資料・公開情報に基づいています。個別機材の操作結果は、実機検証を行った時点で「検証済み」へ昇格させます。未検証の内容を「使ってみた」かのように書くことはしません(検証ポリシー)。