Critter & Guitari ETCとEYESYとは|音を映像に変える箱

Critter & Guitari EYESYのイラスト(実機を参考に作成)。赤オレンジ色の横長の低い箱で、前面に大きな黒い丸ノブが5個横一列、その上下に小さな押しボタンが並ぶ
2026年度DAWLESS機材 通信簿資料評価|実機検証前

機材名:Critter & Guitari ETC/EYESY担任:Mr. Nano

科目評価担任所見
発想の独自性音→映像5たいへん
よくできました
演奏がそのまま映像になる、舞台照明系の転校生です。
拡張性・将来性Pythonで自作4模様を自分で書ける開かれた中身です。
ライブ適性HDMI・MIDI CC4ライブの背景を1台で引き受けます。
音源としての機能1音は出しません。専門は目のほうです。
入手・サポート2国内の窓口は細く、為替次第の学費です。
総合評価3/5

音を映像に変える箱の新旧兄弟です。模様の発生器はPythonで自作でき、EYESYはHDMIで1080pまで出せます。音は1音も出しません。ライブの画面係という、珍しい職業です。

5=主力として非常に優秀/4=明確な強みがある/3=実用的だが工夫が要る/2=制約が大きく用途を選ぶ/1=この用途では勧めにくい。評価項目は機材ごとの得意・不得意に合わせて選んでいます。順位付けや他の機材との点数比較はしません。「資料評価」はメーカー資料・公開情報に基づく採点で、実機検証後に更新します。

「画面係、募集」

求人です。職種は、演奏を映像にする画面係。

応募してきたこの箱は、音を聴いて模様を描きます。模様のレパートリーはPythonで増やせます。

面接で「音は出せる?」と聞くと、静かに首を横に振りました。潔い専門職です。

採用。今夜からあなたのライブに、背景が付きます。

この一席は、通信簿の評点と本文の事実に基づいた創作です。

この記事でわかること

  • 音を映像に変える箱、Critter & Guitari ETCとEYESYの紹介
  • 仕様の要点と、どんな人に合うか
  • 公式動画つき。所有機材との比較の視点も

音を入れると、絵が出る

ETCは、Critter & Guitariが作った小型のビデオシンセです。音を入力すると、その音に反応して模様が動く。模様の発生器は「Modes」と呼ばれ、気に入った状態は「scene」として側面に挿したUSBメモリーに保存します。全パラメーターはMIDI CCで操作でき、ModesはPythonで書き換えたり自分で作ったりできます。

その後継がEYESYです。5つのノブ、NTSC/PALのコンポジット映像出力とHDMI(720p/1080p)、1/4インチのステレオ音声入力、MIDI入力(TRSとUSB)、Wi-Fi経由のLINK同期を持ちます。中身はRaspberry Pi Compute Module 3(1.2GHz/1GB)で、microSDに4GBぶんのModes領域。電源は9VDC 1.3A(100〜240V対応のアダプター同梱)、寸法は6.0×3.5×2.2インチ。定価は395ドル(約6.3万円)です。

ここからが正直に書かないといけないところで、2026年8月現在、EYESYは公式サイトの店頭から消えています。shopにもcollectionsにも見当たらず、製品ページのURLは404。かといって生産終了品を並べたmuseumにも入っていません(museumにあるのは、さらに前の世代のVideo Scopesです)。一方で公式フォーラムには2024年6月に「新色で再入荷」の告知があり、2026年1月にもOSの更新が出ているので、開発が止まったわけではありません。

実売は、TurntableLabが395ドルで在庫切れ(入荷通知の受付のみ)、BridgeSet Soundが同店のスタジオ使用品を550ドル(約8.7万円)で出している状況。国内の新品流通は確認できませんでした(2026年8月19日確認)。買えるとしたら中古か、海外の在庫を見つけたときだけです。

先代ETCの公式紹介動画です。音を入れると模様が動き、ノブで色と形が変わっていく様子が確認できます。後継のEYESYも操作の考え方は同じです。

仕様のポイント

  • ETC: 入力音に反応して模様が動く小型ビデオシンセ。模様の発生器=Modes、状態の保存=sceneをUSBメモリーへ
  • ETC/EYESYともに全パラメーターがMIDI CC対応。ModesはPythonで書き換え・自作できる(オープンソース)
  • EYESYの映像出力: NTSC/PALのコンポジットとHDMI(720p/1080p)
  • EYESYの入力: 1/4インチのステレオ音声入力、MIDI入力(TRSとUSB)、Wi-Fi経由のLINK同期
  • EYESYの中身: Raspberry Pi Compute Module 3(1.2GHz/1GB)、microSDに4GBのModes領域。電源9VDC 1.3A、寸法6.0×3.5×2.2インチ
  • 定価395ドル(約6.3万円)。ただし公式サイトの店頭から消えており、国内の新品流通は確認できず(2026年8月19日確認)

うちの機材で言えば

うちのセットには映像を出す機材がありません。ライブで映像を出そうとすると普通はPCとソフトを持ち込むことになりますが、EYESYはTX-6のような小箱ひとつで、音を入れてHDMIを挿すだけで映像側が完結します。DAWLESSの考え方を映像に持ち込んだ機材と言っていい。

うちで使うなら、Blueboxのマスター出力を分岐してEYESYに送り、プロジェクターへ出す構成になります。ただ現状は新品が手に入りにくく、勧めにくい。同じことをやりたいなら、まず映像側で何をしたいかを決めてから、中古のETC/EYESYを気長に探すか、別のビデオシンセを検討するのが現実的だと思います。

次に読む

出典

この記事は未所有機材の紹介記事です。仕様はメーカー公式資料等で確認しています(確認日: 2026年8月19日)が、実機での検証は行っていません。実機を入手した場合は、別途レビュー記事として書き直します。価格の円換算は2026年8月18〜19日時点の為替(1ドル≒159円、1ユーロ≒185円、1ポンド≒216円)による目安で、送料・関税・輸入消費税は含みません。

画像について: アイキャッチは実機の写真(公式画像)を参考に、形状・配色・配置を忠実になぞって描いたAIイラストです(ロゴや文字は省略。写真ではありません)。本文の4コマ漫画もAIで作成したイメージです。

当サイトはアフィリエイトプログラムを利用しています。Amazonのアソシエイトとして、当メディアは適格販売により収入を得ています。掲載内容や評価が広告によって歪められないよう、広告表記ポリシーに定めた基準で運営しています。

メーカー資料確認のみ|実機検証前

この記事はメーカー公式資料・公開情報に基づいています。個別機材の操作結果は、実機検証を行った時点で「検証済み」へ昇格させます。未検証の内容を「使ってみた」かのように書くことはしません(検証ポリシー)。