
この記事でわかること
- Track8は「録音して並べる」ことだけをやるスタンドアロン機
- 音源は入っていない。だからいまの機材がそのまま主役になる
- 日本国内の取り扱いは執筆時点で未確認。買い方の注意つき
録音のときだけPC、をやめるための箱
ハードで曲を作っている人の多くが、最後の録音だけPCに戻ります。そこだけがずっと不便でした。
ドイツの小さなメーカーThingstoneが作った「Track8」は、その一点を突く機材です。8つのステレオオーディオトラックと8つのMIDIトラックを持つ、スタンドアロンの録音・アレンジ専用機。シンセもドラム音源も入っていません。
音を作るのは、あなたの手元の機材。Track8は録って、切って、並べて、曲のかたちにする係だけを引き受けます。
公式の紹介動画では、機材からの録音、パッドでの操作、トラックの並べ替えまでの流れが3分弱で見られます。画面の小ささと物理ボタンの多さからわかるとおり、設計思想は「メニューの奥に潜らせない」こと。DAWの画面が苦手でハードに来た人が、録音の段階でまたPCに戻らなくて済む、という提案です。
仕様のポイント
- 8ステレオオーディオトラック+8MIDIトラック。内蔵SSDに直接録音
- 入力はモノラル標準、ステレオ標準×2、ファンタム電源対応XLRから選択
- 各トラックにフィルターとコンプレッサー、送り先としてディレイ・リバーブのバス
- 4×4のメカニカルボタンで編集・ループ・移動を直接操作
- アップデートで、USBオーディオインターフェース経由の多チャンネル同時録音にも対応
こちらは追加された「External Audio」機能の公式解説。クラスコンプライアントなUSBオーディオインターフェースをつなぐと、最大8ステレオソースの同時録音まで広がります。発売後も月単位で機能が増えており、要望や議論はGitHubで公開されたまま進みます。ソフトウェアのlike開発をハードでやる、めずらしいスタイルのメーカーです。
日本で買うには(ここは慎重に)
価格は公式ストアで1,799.99ユーロ。米国・カナダではPerfect Circuitでの取り扱いが始まっています。
一方、日本国内の正規取り扱いは執筆時点で確認できていません。つまり現状は海外通販=並行輸入の世界です。保証は本国と英語でのやり取りになり、電源やPSE表示の確認も自分の仕事になります。購入ボタンを押す前に、日本で機材を買う前の4つの確認を一読してください。
次に読む
- 海外通販の前に必読 → 技適・PSE・保証・並行輸入
- 録音の出口問題とは → 週末だけDAWLESSにする
- そもそも1台目から → グルーヴボックスの7項目
出典
- Thingstone 公式サイト — 製品概要・External Audio機能
- Thingstone 公式ストア — 価格・入力仕様
- Perfect Circuit 製品ページ — 米国・カナダでの取り扱い
- Synth Anatomy(2026年4月) — 価格・開発者インタビュー
この記事はメーカー公式資料・公開情報に基づく新製品紹介です(確認日: 2026年8月8日)。実機は未検証で、操作感や音質の評価は書いていません。国内取り扱い状況は変わる可能性があります。
画像について: アイキャッチは実機の写真を参考に、形状・配色・配置を忠実になぞって描いたAIイラストです(ロゴや文字は省略。写真ではありません)。本文の4コマ漫画もAIで作成したイメージです。
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この記事はメーカー公式資料・公開情報に基づいています。個別機材の操作結果は、実機検証を行った時点で「検証済み」へ昇格させます。未検証の内容を「使ってみた」かのように書くことはしません(検証ポリシー)。
