機材名:Landscape AllFlesh担任:Mr. Nano
| 科目 | 評価 | 担任所見 |
|---|---|---|
| 発想の独自性皮膚で導通 | 5たいへん よくできました | 体をパッチケーブルにする、という一行の発明です。 |
| 導入コスト約1.1万円 | 4 | 哲学の値段としては手頃です。 |
| 再現性皮膚の状態次第 | 1 | 同じ操作でも、人が変われば結果が変わります。 |
| 外部機材との連携3.5mm前提 | 3 | モジュラー・セミモジュラーの家庭専用です。 |
| 入手・サポート国内取扱なし | 2 | 海外との文通が前提です。 |
肌でパッチするケーブルです。金色のプレートに2枚同時に触れると、皮膚を通って回路がつながります。演奏者の体が配線の一部になる、1.1万円の哲学です。
5=主力として非常に優秀/4=明確な強みがある/3=実用的だが工夫が要る/2=制約が大きく用途を選ぶ/1=この用途では勧めにくい。評価項目は機材ごとの得意・不得意に合わせて選んでいます。順位付けや他の機材との点数比較はしません。「資料評価」はメーカー資料・公開情報に基づく採点で、実機検証後に更新します。
「導電、良好」
本日の健康診断は、導電の検査です。
金色のプレートに触れてください。……はい、あなたの体、回路として良好です。
この楽器では、指の圧力も肌の状態も音になります。乾燥肌の日は音まで乾きます。
処方箋はありません。あなたの体が、今日のパッチです。
この一席は、通信簿の評点と本文の事実に基づいた創作です。
この記事でわかること
- 肌でパッチするケーブル、Landscape AllFleshの紹介
- 仕様の要点と、どんな人に合うか
- 公式動画つき。所有機材との比較の視点も
ケーブルの先が、触れる板になっている
AllFleshは、モジュラーを「肌でパッチする」ための道具です。中身は単純で、3.5mmのモノプラグに小さな金色の長方形タッチプレートをはんだ付けしたものが10本(Landscape公式)。
2つ以上のプレートに同時に触れると、皮膚を通って回路がつながります。指の圧力で減衰量が変わり、人によって導電が違うので同じ操作でも結果が変わる。ケーブルでパッチする代わりに、体でパッチするわけです。
組み合わせる相手は、3.5mm端子を持つユーロラックやセミモジュラー。用途として公式が挙げているのは、ピッチベンド、シーケンス、身振りでの操作です。CV端子に触れてピッチを揺らす、ゲート端子を指でつないでトリガーを出す、といった使い方になります。
価格は完成版がカセットケース入りで72ドル(約1.1万円)、はんだ付けが必要なDIY版が39ドル(約6,200円)。出荷まで約1週間です。国内の取扱いは見つかりませんでした(2026年8月19日確認)。
Landscape公式の紹介動画です。2枚のプレートを同時に触ると音が通り、指の圧力で変化する様子が見られます。
仕様のポイント
- 3.5mmモノプラグの先に金色のタッチプレートを付けたケーブル10本組
- 2枚以上に同時に触れると皮膚を通って回路がつながる。指の圧力で減衰量が変化
- 導電は人によって違うため、同じ操作でも人が変われば結果が変わる
- 組み合わせる相手は3.5mm端子を持つユーロラック/セミモジュラー。用途はピッチベンド、シーケンス、身振りでの操作
- 完成版72ドル(約1.1万円・カセットケース入り)、DIY版39ドル(約6,200円・要はんだ付け)
- 出荷まで約1週間。国内の取扱いは確認できず(2026年8月19日確認)
うちの機材で言えば
うちにはユーロラックがないので、正直に言えばこれは今の機材構成では使えません。3.5mmのCV端子を持つ機材が相手だからです。OXI ONE MKIIにはCV出力がありますが、AllFleshが面白くなるのは「CVを受ける側」がたくさんある環境です。
それでも取り上げるのは、1万円ちょっとで「体を回路に入れる」体験ができる道具が存在する、という事実が面白いからです。モジュラーに手を出した人が、最初に買う変な小物としてちょうどいい価格帯だと思います。逆に言えば、モジュラーを持っていない人が最初に買うものではありません。
次に読む
- 同じ原理の楽器 → 肌に触れると鳴るフィードバック機、Landscape Stereo Field
- 木を触って鳴らすオルガン → 木のバーを押して鳴らすオルガン、Ciat-Lonbarde SidraxとTetrax
- CVでつなぐ前に → MIDI・オーディオ・クロックの違い。配線入門
- 同じLandscapeなら → Landscape HC-TTとは|手でテープを送るカセット楽器
出典
- Landscape AllFlesh 公式ページ — 仕組み・用途・価格(2026年8月19日確認)
この記事は未所有機材の紹介記事です。仕様はメーカー公式資料等で確認しています(確認日: 2026年8月19日)が、実機での検証は行っていません。実機を入手した場合は、別途レビュー記事として書き直します。価格の円換算は2026年8月18〜19日時点の為替(1ドル≒159円、1ユーロ≒185円、1ポンド≒216円)による目安で、送料・関税・輸入消費税は含みません。
画像について: アイキャッチは実機の写真(公式画像)を参考に、形状・配色・配置を忠実になぞって描いたAIイラストです(ロゴや文字は省略。写真ではありません)。本文の4コマ漫画もAIで作成したイメージです。
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この記事はメーカー公式資料・公開情報に基づいています。個別機材の操作結果は、実機検証を行った時点で「検証済み」へ昇格させます。未検証の内容を「使ってみた」かのように書くことはしません(検証ポリシー)。
