Le Strumとは|スタイラスでコードをかき鳴らすMIDI機

Le Strumのイラスト(実機を参考に作成)。黒い基板がむき出しの平たい機材で、手前に丸い押しボタンが格子状に並び、奥に電子部品と5ピンのDIN端子、そばにペン状のスタイラス
2026年度DAWLESS機材 通信簿資料評価|実機検証前

機材名:Le Strum担任:Mr. Nano

科目評価担任所見
発想の独自性スタイラス・ストラム5たいへん
よくできました
ギターのストロークを基板の上に翻訳した発明です。
導入コストキット約1.6万円4発明品としては駄菓子の値段です。
組み立てはんだ付け2時間1工作が入学試験です。完成版は約3.9万円に跳ねます。
音源としての機能1音は出ません。MIDIの弾き手です。
入手・サポート国内取扱なし2英国との文通が前提です。
総合評価2/5

スタイラスで基板をなぞってコードをかき鳴らすMIDI機です。84コードを金属ペンで撫でる1.6万円のDIYキット。はんだ付け2時間という入学試験があります。

5=主力として非常に優秀/4=明確な強みがある/3=実用的だが工夫が要る/2=制約が大きく用途を選ぶ/1=この用途では勧めにくい。評価項目は機材ごとの得意・不得意に合わせて選んでいます。順位付けや他の機材との点数比較はしません。「資料評価」はメーカー資料・公開情報に基づく採点で、実機検証後に更新します。

「はんだ2時間の楽器」

夏休みの工作にしては、少し本気の部類です。

はんだ付け2時間。完成すると、金属ペンで基板を撫でてコードがかき鳴らせます。

84個のコードが、ギターを押さえられない指にも開放されます。

自由研究の題名はこうなります。「楽器は、作れる」。

この一席は、通信簿の評点と本文の事実に基づいた創作です。

この記事でわかること

  • スタイラスでコードをかき鳴らすMIDI機、Le Strumの紹介
  • 仕様の要点と、どんな人に合うか
  • 公式動画つき。所有機材との比較の視点も

オムニコードとスタイロフォンの中間

Le Strumは、イギリスのJason Hotchkiss(ブランド名はSixty Four Pixels)が作るMIDIコントローラーです。最初に断っておくと、これ自体は音が出ません。MIDIを出すだけなので、鳴らす音源が別に要ります(Sixty Four Pixels公式)。

操作は独特です。ボタンの組み合わせでコードを選び、4mmバナナプラグのスタイラス(ペン)で基板上の接点をなぞる。なぞった順に音が出るので、ギターをかき鳴らす(strum)動作がそのままMIDIノートになります。オムニコードとスタイロフォンの中間、と説明されることが多い楽器です。

36個のコードボタンで84コードに届きます。内訳は12の根音 × maj/min/dom7/maj7/min7/aug/dim。sus4・add6・add9も条件つきで出せます。MIDI出力は5ピンDIN、電源は006P(9V)電池(別売)で、電源スイッチ内蔵。寸法は98×75×45mm(MIDI端子込み)、電池を入れて約120gです。

価格はDIYキットが£74.52(約1.6万円)。基板と部品と金具の一式で、スイッチ37個やダイオード16個などをはんだ付けします。製作時間は2時間ほど。はんだ付けをしたくない人向けには、完成版のLe Grand Strumが£182.52(約3.9万円)で用意されています。国内の取扱いは見つかりませんでした(2026年8月19日確認)。

作者Jason Hotchkiss本人のチャンネルの動画です。ボタンでコードを押さえ、スタイラスで接点をなぞるとコードが鳴る、という操作が確認できます。

仕様のポイント

  • MIDIのコード・ストラム・コントローラー。本体は音を出さない(別に音源が必要)
  • 36個のコードボタンで84コード(12の根音 × maj/min/dom7/maj7/min7/aug/dim)。sus4・add6・add9も条件つきで可
  • 演奏は4mmバナナプラグのスタイラスで基板上の接点をなぞる方式
  • MIDI出力は5ピンDIN。電源は006P(9V)電池(別売)、電源スイッチ内蔵
  • 寸法98×75×45mm(MIDI端子込み)、電池込み約120g
  • DIYキット£74.52(約1.6万円・要はんだ付け/製作2時間ほど)、完成版 Le Grand Strum £182.52(約3.9万円)。国内取扱いは確認できず(2026年8月19日確認)

うちの機材で言えば

うちにはコードを出す機材としてOrchidとChordcatがあります。どちらも「押すとコードが鳴る」機材ですが、Le Strumはそこにストロークの向きと速さが加わる。指1本で押すのではなく、腕でかき鳴らす動作になるので、同じコード進行でもリズムの出方が変わります。

音源は手持ちのもので足りるので、うちならKenton MIDI USB Host mk3経由でDigitone IIかOP-XYに送る形です。1.6万円で新しい入力方法が増えると考えれば安い。ただしはんだ付けが必要で、日本からは個人輸入になります。工作が苦手なら完成版のほうを選ぶことになりますが、そちらは3.9万円なので、いきなり勧められる金額ではありません。

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出典

この記事は未所有機材の紹介記事です。仕様はメーカー公式資料等で確認しています(確認日: 2026年8月19日)が、実機での検証は行っていません。実機を入手した場合は、別途レビュー記事として書き直します。価格の円換算は2026年8月18〜19日時点の為替(1ドル≒159円、1ユーロ≒185円、1ポンド≒216円)による目安で、送料・関税・輸入消費税は含みません。

画像について: アイキャッチは実機の写真(公式画像)を参考に、形状・配色・配置を忠実になぞって描いたAIイラストです(ロゴや文字は省略。写真ではありません)。本文の4コマ漫画もAIで作成したイメージです。

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この記事はメーカー公式資料・公開情報に基づいています。個別機材の操作結果は、実機検証を行った時点で「検証済み」へ昇格させます。未検証の内容を「使ってみた」かのように書くことはしません(検証ポリシー)。