Behringer RD-9とは|TR-909を4万円台で再現する

横長のドラムマシンのイラスト。つまみが多数とステップボタンが一列
2026年度DAWLESS機材 通信簿資料評価|実機検証前

機材名:Behringer RD-9担任:Mr. Nano

科目評価担任所見
音質・音の個性909系アナログ4あのキックの系譜を、新品で机に呼べます。
導入コスト4万円台5たいへん
よくできました
本家中古の10分の1です。
シーケンス性能4現代的な打ち込み装備が載っています。
本家との違いクローン2部品も年代も違います。期待値の調整が入学条件です。
音色の汎用性909特化2909の音がほしくない日には、出番がありません。
総合評価4/5

TR-909を4万円台で再現する箱です。本家の中古は数十万円ですから、アナログのキックの入口としては現実的な唯一解に近い。ただし「本物と同じ音」と期待すると外す、と本文にも書きました。

5=主力として非常に優秀/4=明確な強みがある/3=実用的だが工夫が要る/2=制約が大きく用途を選ぶ/1=この用途では勧めにくい。評価項目は機材ごとの得意・不得意に合わせて選んでいます。順位付けや他の機材との点数比較はしません。「資料評価」はメーカー資料・公開情報に基づく採点で、実機検証後に更新します。

「909のものまね名人」

今夜のステージは、909のものまね名人です。

目を閉じて聴けば、かなり寄せてきます。目を開けても、ツマミの配置まで寄せてあります。

「本人と同じですか」と聞かれれば、名人は正直に首を横に振ります。部品も年代も違いますから。

それでも木戸銭は本人の10分の1。ものまね劇場としては、大入りの出来です。

この一席は、通信簿の評点と本文の事実に基づいた創作です。

この記事でわかること

  • TR-909の何を再現し、何を足したのか
  • RD-8/RD-6との違い
  • 4万円台で本物の系譜を持つ、という位置づけ
  • 国内価格43,780円(2026年8月21日・Amazon.co.jpの表示価格)

909を、回路から作り直す

Behringer RD-9 は、Roland TR-909のクローンです。2021年10月に発売されました。

本家のTR-909は、アナログとサンプルの混成でした。キック、スネア、タムはアナログ回路で作り、ハイハットとシンバルは録音した音を鳴らす。この構成はTR-909の記事に書いたとおりです。

RD-9はその構成をそのまま踏襲しています。サンプルで全部を済ませるのではなく、アナログの部分はアナログ回路で作り直している。ここがこの機材の要点です。

Behringer公式の紹介動画です。つまみを回したときの音の変わり方と、追加された機能の動きが確認できます。909の音を知っている人は、まずキックの伸びを聴いてください。

本家に無かったもの

  • バスドラムに P.DEPTH と PITCH のつまみ
  • ハイハットに TUNE のつまみ
  • ウェーブデザイナー(音の立ち上がりと余韻を作り替える)
  • ハイパスフィルターとローパスフィルター
  • ステップリピート、ノートリピート、確率
  • 64ステップのシーケンサー
  • パラアウト、MIDIとUSB

確率(プロバビリティ)が入っているのが現代的です。「このステップは60%の確率で鳴る」という設定ができるので、同じ2小節を回していても、少しずつ表情が変わります。

RD-8との違い

RD-8はTR-808の、RD-9はTR-909のクローンです。808と909は、音の役割がまったく違います。

808は低く伸びるキックと、乾いた質感。ヒップホップやトラップの土台になった音です。

909は硬く前に出るキックと、金物の派手さ。ハウスとテクノの土台になった音です。

作りたい音楽で決まります。両方買う人も珍しくありません。

注意しておくこと

Behringerのクローン機は、本家の音そのものではありません。回路は同じ思想で組まれていますが、部品も年代も違います。「本物と同じ音が4万円で手に入る」と期待すると、外します。

それでも、この価格でアナログのキックが手に入るのは大きい。本家のTR-909は中古で数十万円します。

購入・価格を見る

枠内の価格は当サイトが調査した相場で、販売価格ではありません。

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Behringer RD-9

新品相場
¥43,780
中古相場
相場データなし

2026-08-21 時点の調査(Amazon.co.jpの表示価格)。相場は変動します。販売価格は各店舗の表示をご確認ください。

この記事は公開されているメーカー資料と国内販売店の情報をもとに書いています。実機での検証は行っていません。音の質感、つまみの感触など、触らないと分からない部分については書いていません。

画像について: アイキャッチはメーカーの製品写真を参考に、形状・配色・つまみやボタンの配置をなぞって描いたAIイラストです(ロゴや文字は省略。写真ではありません)。実機の姿は本文の公式動画でご覧ください。

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出典

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