機材名:Behringer TD-3-MO担任:Mr. Nano
| 科目 | 評価 | 担任所見 |
|---|---|---|
| 音質・音の個性改造303系 | 5たいへん よくできました | 怒りと粗さを増量した、走り屋仕様の声です。 |
| 音作りの自由度追加コントロール多数 | 4 | Filter FMからMufflerまで、いじる場所が増えています。 |
| 導入コスト | 3 | 無印より上がりますが、改造費込みと思えば妥当です。 |
| 初心者適性2台目向け | 2 | 最初のアシッドには無印をどうぞ。これは深みの住人です。 |
| 音色の汎用性 | 2 | 上品な現場には連れて行けません。 |
改造済みのアシッド、という名の通りDevil Fish系の追加ツマミを最初から生やした個体です。海外評は「無印がかわいく感じるほど怒っていて粗い」。最初のアシッドは無印で十分、MOは2台目以降の悪い遊びです。
5=主力として非常に優秀/4=明確な強みがある/3=実用的だが工夫が要る/2=制約が大きく用途を選ぶ/1=この用途では勧めにくい。評価項目は機材ごとの得意・不得意に合わせて選んでいます。順位付けや他の機材との点数比較はしません。「資料評価」はメーカー資料・公開情報に基づく採点で、実機検証後に更新します。
「シャコタンの303」
本日ご紹介するのは、納車時から改造済みの1台です。
フィルターに追加の吸気口、マフラーには歪み機構。カタログ表記は「無印がかわいく見える」。
初心者の方には、まずノーマルのTD-3をお勧めしています。
これは2台目の免許です。近隣への騒音には、くれぐれもご配慮を。
この一席は、通信簿の評点と本文の事実に基づいた創作です。
この記事でわかること
- 改造済みのアシッド、Behringer TD-3-MOの紹介
- 仕様の要点と、どんな人に合うか
- 公式動画つき。所有機材との比較の視点も
- 発売は2022年
無印では足りない人のための、改造済み
TD-3-MOは、Behringerが2022年に国内発売したTD-3の「Modded Out」版です。TD-3は1982年のRoland TB-303を再現した1万円台のアシッド・ベースマシンで、MOはそれに、1990年代からTB-303に施されてきた非公式改造「Devil Fish」相当の機能を最初から載せたものです(Behringer公式)。
追加されたのは、サブオシレーター、ソフトアタック、ノーマル/アクセント別のディケイ、フィルタートラッキング、オーバードライブ、最大6倍まで伸ばせるスライドタイム、フィルターFM、ポストVCAのディストーション(Muffler)など。公式は「15ノブ+33スイッチ」と言っています。パッチも入力8・出力4に増え、MIDI CCでフィルターを外から動かせます。
価格は34,100円(島村楽器・アンバーとシルバーが在庫あり、2026年8月18日確認)。無印TD-3は13,200円なので約2.6倍です。なお改造の考案者Robin Whittle氏はこの製品に関与しておらず、その経緯は公開されています。
Behringer公式の紹介動画です。無印TD-3より荒く、伸びるアシッドの音と、追加されたノブとスイッチの働きが見られます。TB-303の有名な改造「Devil Fish」を最初から載せた、という位置づけの機材です。
仕様のポイント
- モノフォニック・フルアナログ。VCO×1(ノコギリ/矩形)+サブハーモニクス・オシレーター(LOW/MID/HIGH)、4極ローパスVCF
- Devil Fish系の追加コントロール: Soft Attack、Normal/Accent Decay、Filter Tracking、Overdrive、Slide Time(最大6倍)、Sweep Speed、Accent Sweep、Filter FM、Muffler(ディストーション)、手動ACCENT
- シーケンサー16ステップ×7トラック、250ユーザーパターン、アルペジエーター、ランダム生成、タップテンポ。16台ポリチェーン
- パッチ(3.5mm): 入力8(Filter In/Filter FM/Filter CV/Accent/Slide/Gate/CV/Sync)、出力4(Accent/Gate/CV/Filter)。MIDI IN/OUT・THRU、USB MIDI、1/4インチ出力
- 9V DC 670mA センターマイナスの純正アダプター付属(他のアダプターは不可)。305×165×56mm・0.9kg。色: アンバー/シルバー(国内)、黒(海外・一部店)
- 価格: 34,100円(島村楽器・2026年8月18日確認)。無印TD-3 13,200円
どんな人に合うか
「TD-3の音では物足りなくなった」人に。海外レビューは、無印を「かわいく感じるほど怒っていて粗い」と評しています。アシッドをもっと歪ませ、伸ばしたい人向けです。
うちのSyntaktでも303風のラインは作れますが、あの独特のスライドとアクセントの癖は専用機の方が速い。OXI ONE MKIIからMIDIで鳴らしつつ、ノブは手で回す形になります。
最初のアシッド機なら無印TD-3で十分で、MOは2台目以降の選択です。9Vセンターマイナスの専用アダプター必須という点も、うっかりしやすいので注意を。
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Behringer TD-3-MO
- 新品相場
- ¥34,100
- 中古相場
- —
2026-08-18 時点の調査(島村在庫あり(サウンドハウス29,800未確認))。相場は変動します。販売価格は各店舗の表示をご確認ください。
次に読む
- 無印の方 → あの音を1万円台で。Behringer TD-3
- この音の歴史 → 失敗作が音楽を発明した。TB-303とアシッドハウス
- アナログのベースの別解 → 1オシレーターで太いベース、Erica Synths Bassline DB-01
- 同じシンセを比べるなら → Hikari Instruments DuosとMonosとは|日本のメーカーが作るカオスの箱
- 同じBehringerなら → Behringer Model DとPro-800とは|名機の回路を鍵盤なしで
出典
- Behringer TD-3-MO 公式ページ — 仕様
- 島村楽器オンラインストア — 価格・在庫(2026年8月18日確認)
- Sound On Sound レビュー — 音の評価・Devil Fishの経緯
この記事は未所有機材の紹介記事です。仕様はメーカー公式資料等で確認しています(確認日: 2026年8月18日)が、実機での検証は行っていません。実機を入手した場合は、別途レビュー記事として書き直します。
画像について: アイキャッチは実機の写真を参考に、形状・配色・配置を忠実になぞって描いたAIイラストです(ロゴや文字は省略。写真ではありません)。本文の4コマ漫画もAIで作成したイメージです。
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この記事はメーカー公式資料・公開情報に基づいています。個別機材の操作結果は、実機検証を行った時点で「検証済み」へ昇格させます。未検証の内容を「使ってみた」かのように書くことはしません(検証ポリシー)。
