Squarp Hapaxとは|机の司令塔になるシーケンサー

Squarp Hapax のイラスト(実機を参考に作成)。横長の筐体に128個の光るパッド、上部に2つの小さなディスプレイとノブ列
2026年度DAWLESS機材 通信簿資料評価|実機検証前

機材名:Squarp Hapax担任:Mr. Nano

科目評価担任所見
シーケンス性能32トラック・MPE録音5たいへん
よくできました
表現の細部まで記録できる現行最高峰の頭脳です。
外部機材との連携MIDI4系統+CV45たいへん
よくできました
混成部隊の面倒をまとめて見られます。
操作性128パッド+デュアルOLED4視界の広さも司令塔級です。
音源としての機能1音は出しません。頭脳です。
導入コスト2参謀本部の設営費は高めです。
総合評価4/5

机の司令塔になるシーケンサーです。MPE録音に完全対応した初のハードで、2プロジェクト同時再生の32トラック。OXI ONEと並ぶ、現行司令塔の二大巨頭です。

5=主力として非常に優秀/4=明確な強みがある/3=実用的だが工夫が要る/2=制約が大きく用途を選ぶ/1=この用途では勧めにくい。評価項目は機材ごとの得意・不得意に合わせて選んでいます。順位付けや他の機材との点数比較はしません。「資料評価」はメーカー資料・公開情報に基づく採点で、実機検証後に更新します。

「二正面作戦」

この参謀本部は、2つのプロジェクトを同時に指揮できます。

第一方面16トラック、第二方面16トラック。伝令はMIDI4系統とCV4組。

MPEの細かい表情まで作戦図に記録する几帳面さです。

本部自身は一発も撃ちません。それが参謀というものです。

この一席は、通信簿の評点と本文の事実に基づいた創作です。

この記事でわかること

  • 机の司令塔になるシーケンサー、Squarp Hapaxの紹介
  • 仕様の要点と、どんな人に合うか
  • 所有機材との比較の視点も
  • 発売は2022年

2つの曲を、同時に持てる

Hapax(ハパックス)は、フランスのSquarp Instrumentsが2022年3月に発表したシーケンサーです。音は出ません。つないだ機材を鳴らすための、机の中心に置く司令塔です(Squarp公式・日本語ページ)。

いちばんの特徴は、2つのプロジェクトを同時に読み込んで同時に再生できることです。1プロジェクトあたり16トラック、1トラックあたり8パターン。つまり合計32トラックを走らせながら、片方を鳴らしたまま、もう片方を作り込めます。ライブで曲と曲のあいだが途切れない、という設計です。

もうひとつが MPE(MIDI Polyphonic Expression)への対応です。鍵盤の1音ごとに、押した位置や揺らし方まで記録する規格で、Squarpはこれに完全対応した最初のハードウェアシーケンサーだと説明しています。

記録の解像度は192ppqn。演奏の細かい揺れを、後から段階的に整えられる精度で残します。

Squarp公式の紹介動画です。2つのプロジェクトを同時に持てる、というこの機材の中心にある考え方が短くまとまっています。

仕様のポイント

  • 1プロジェクト16トラック・1トラック8パターン。2プロジェクトを同時に読み込み・同時再生でき、合計32トラック
  • MPE(MIDI Polyphonic Expression)の記録に完全対応した初のハードウェアシーケンサー
  • 100万を超えるノート・イベントを記録。デュアルARMプロセッサー
  • 128個のRGBパッド、デュアル・グレースケールOLEDディスプレイ、クリック付きエンコーダー9個
  • 出力ポート: MIDI A・B・C・D/USB DEVICE/USB HOST/CV/GATE 1〜4/CV 1〜4/GATE 1〜4
  • USB DEVICEとUSB HOSTは、接続先からそれぞれ16の独立したMIDIポート(各16チャンネル)として見える
  • 記録解像度192ppqn。パターンの最大長は32小節
  • 端子構成(販売店表記): MIDI In 2(5ピンDIN×1・3.5mm TRS×1)/MIDI Out 4(5ピンDIN×3・3.5mm TRS×1)/CV/Gate出力4・CV入力2(いずれも3.5mm)/USB-B・USB-A/フットスイッチ入力
  • 付属: 15V電源・4GB SDカード・MIDI-TRSアダプタ・2年保証。重量約1.86kg
  • 価格: 発表時€864(税別)→ 現在€1080(直販・2026年8月18日確認)

どんな人に合うか

機材が5台を超えて、「どれをマスターにするか」で毎回悩んでいる人に向きます。MIDI出力が4系統あり、CV/Gateも4組あるので、モジュラーを含む混成の環境をまとめて面倒を見られます。

うちのOXI ONE MKIIと真正面から比べる機材です。OXI ONEは生成的なパターンを転がして遊ぶ方向が強く、Hapaxは書いたものを正確に走らせる方向が強い。価格はHapaxが€1080でOXI ONE MKIIが15万円台なので、Hapaxのほうが上のクラスに入ります。

買い方には注意が必要です。 国内の正規代理店が見当たらず、Squarpの直販が基本経路になります。公式サイトに日本語ページと日本語のクイックスタートPDFが用意されているのは心強いところですが、初期不良や修理は海外とのやりとりになります。

なお公式サイトは本体の寸法を公表しておらず、販売店の表記も割れています。設置スペースがぎりぎりの机に置く予定なら、購入前に販売店へ実寸を確認してください。

購入・価格を見る

【PR】以下は広告(アフィリエイトリンク)です。価格・在庫は各店舗でご確認ください。

次に読む

出典

この記事は未所有機材の紹介記事です。仕様はメーカー公式資料等で確認しています(確認日: 2026年8月17日)が、実機での検証は行っていません。実機を入手した場合は、別途レビュー記事として書き直します。

画像について: アイキャッチは実機の写真を参考に、形状・配色・配置を忠実になぞって描いたAIイラストです(ロゴや文字は省略。写真ではありません)。本文の4コマ漫画もAIで作成したイメージです。

【PR】本記事には広告(アフィリエイトリンク)が含まれます。
当サイトはアフィリエイトプログラムを利用しています。Amazonのアソシエイトとして、当メディアは適格販売により収入を得ています。掲載内容や評価が広告によって歪められないよう、広告表記ポリシーに定めた基準で運営しています。

メーカー資料確認のみ|実機検証前

この記事はメーカー公式資料・公開情報に基づいています。個別機材の操作結果は、実機検証を行った時点で「検証済み」へ昇格させます。未検証の内容を「使ってみた」かのように書くことはしません(検証ポリシー)。