機材名:Mutable Plaits(クローン含む)担任:Mr. Nano
| 科目 | 評価 | 担任所見 |
|---|---|---|
| 音の守備範囲16エンジン | 5たいへん よくできました | アナログ風からFM、物理モデル、打楽器まで1枚です。 |
| 操作の整理3つまみ | 5たいへん よくできました | 多機能を3本のつまみに畳んだ設計が伝説の理由です。 |
| 入手しやすさクローン新品あり | 4 | BRAINSなら国内1万円台で買えます。 |
| 本家のサポート開発元閉業 | 1 | 本家の窓口はもうありません。クローン各社次第です。 |
| 単体での完結度ラック前提 | 2 | 蛇口(VCA)と動き(EG)が別に要る寮暮らしです。 |
16の音源方式を3つまみで持ち替える現代の定番です。メーカーは2022年に店じまいしましたが、オープンソースの遺言のおかげでクローンとして新品が買えます。この生き残り方まで含めて名機です。
5=主力として非常に優秀/4=明確な強みがある/3=実用的だが工夫が要る/2=制約が大きく用途を選ぶ/1=この用途では勧めにくい。評価項目は機材ごとの得意・不得意に合わせて選んでいます。順位付けや他の機材との点数比較はしません。「資料評価」はメーカー資料・公開情報に基づく採点で、実機検証後に更新します。
「レシピは公開しておく」
名店の店主は、店を畳む日に遺言を残しました。「レシピは全部、通りに貼っておく」。
以来、世界中の料理人がその味を再現しています。堂々と、合法的に。
本家の看板は下りたまま。しかし味は、今日もどこかの新品の皿に載っています。
1万4,800円の再現店(BRAINS)が、いちばん通いやすい支店です。
この一席は、通信簿の評点と本文の事実に基づいた創作です。
この記事でわかること
- Plaitsという16エンジン入りマクロオシレーターの中身
- Mutable Instruments閉業と、オープンソースだから合法的にクローンが作れる事情
- いちばん入手しやすいクローン: Behringer BRAINS(国内14,800円・2026年8月29日)
- 本家中古とクローン、どちらを選ぶかの考え方
1枚で16の音源方式を持ち歩く
Plaitsは2018年に登場したユーロラックのオシレーターです。特徴は音源方式そのものを16種類積んでいること。アナログ風の波形、FM、加算合成、弦や管の物理モデル、粒状のノイズ、バスドラム・スネア・ハイハットまで、つまみ1つで持ち替えます。
「オシレーター1枚に迷ったらPlaits」と言われるほどの定番になった理由は、この守備範囲と、3つのつまみだけで各エンジンの美味しい所へ届く整理の上手さでした。
本文で紹介した量産クローンBRAINSの、国内正規代理店エレクトリによる日本語字幕付き解説です。Plaits譲りのエンジン切り替えの実際が確認できます。
メーカーはもう無い。でも新品で買える
開発元のMutable Instrumentsは、2022年に活動を終了しました。普通ならここで「中古を探すしかない名機」になるところですが、Plaitsは違いました。
設計者Émilie Gilletが、回路図もソースコードもオープンソースで公開していたからです。ライセンスに従えば、誰でも合法的に作って売れる。結果、世界中のメーカーからクローンや派生機が出て、Plaitsの音は今も新品で流通しています。
- Behringer BRAINS——最も入手しやすい量産クローン。Plaitsのエンジンに独自エンジンを足して20種、有機ELディスプレイ付き。国内14,800円(2026年8月29日・サウンドハウス)
- 小規模メーカーの互換機やDIYキットも多数(After Later Audioなどが知られています)
- 本家Plaitsの中古もユーロラック市場に流通
本家中古かクローンか
音の中身は同じコードから生まれています。こだわりが無ければ、新品で保証のあるクローンが実用的です。本家の中古を選ぶ理由は、オリジナルへの敬意と、パネルの美学、そして設計者への敬愛——機能ではなく気持ちの領域です。
ひとつ書き添えると、Mutableのライセンスは商用利用を認めており、クローンの存在は「海賊版」ではありません。ただし本家の名を継ぐ者はいないので、ファームウェアの更新やサポートは各クローンメーカー次第です。
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Behringer BRAINS
- 新品相場
- ¥14,800
- 中古相場
- 相場データなし
2026-08-29 時点の調査(サウンドハウス)。相場は変動します。販売価格は各店舗の表示をご確認ください。
この記事は公開されているメーカー資料と国内販売店の情報をもとに書いています。実機での検証は行っていません。音の質感、つまみの感触など、触らないと分からない部分については書いていません。
画像について: アイキャッチはメーカーの製品写真を参考に、形状・配色・つまみやボタンの配置をなぞって描いたAIイラストです(ロゴや文字は省略。写真ではありません)。実機の姿は本文の公式動画でご覧ください。
次に読む
- 同じ運命の姉妹機 → Mutable Ringsとは|弦をはじく物理モデルとクローンたち
- Plaitsを動かす側 → Make Noise Mathsとは|モジュラー界の定番「何でも屋」
- 買う前の確認 → 日本で機材を買う前に。技適・PSE・保証・並行輸入
- 同じmodularを比べるなら → Intellijel Quad VCAとは|モジュラーの「音量係」を4人まとめて雇う
出典
- Mutable Instruments 公式ドキュメント(アーカイブ)
- サウンドハウス(Behringer BRAINS)(価格)
- Sound on Sound(BRAINSレビュー)
- 価格は2026年8月29日時点
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この記事はメーカー公式資料・公開情報に基づいています。個別機材の操作結果は、実機検証を行った時点で「検証済み」へ昇格させます。未検証の内容を「使ってみた」かのように書くことはしません(検証ポリシー)。
