この記事でわかること
- BCR2000とZaquencerという2つの伝説が1台になった経緯
- 32エンコーダー・4トラックシーケンサー・CV/Gate×4という中身
- うちの機材に足すと何が起きるか(正直な話)
- 価格165ドル・入荷12〜15週間(2026年8月24日・Thomannの表示)。国内取り扱いは未確認
改造ファームウェアが、公式になった
2000年代のMIDIコントローラーの定番に、Behringer BCR2000という機材がありました。32個のLEDリング付きエンコーダーを積んだ箱で、生産終了後も中古で探す人が絶えなかった。
その理由のひとつが「Zaquencer」です。有志のZAQ Audioが作った書き換え用ファームウェアで、BCR2000を4トラックのステップシーケンサーに変身させるもの。コントローラーを買ってシーケンサーに改造する、という文化がここにありました。
BCR32は、この改造を公式にした復刻です。BehringerがZaquencerの開発者と組み、ファームウェアを最初から内蔵。本体の操作でコントローラーモードとシーケンサーモードを行き来できます。
内蔵されるZaquencerの開発元、ZAQ Audio公式のデモです(映像はBCR2000時代のもの。BCR32はこれを標準搭載します)。32個のエンコーダーがそのままステップになる操作感が確認できます。
仕様のポイント
- LEDリング付きエンコーダー32個+プッシュ付きデュアルエンコーダー8個+ボタン20個
- Zaquencer内蔵: 4トラック・32ステップ・192パターン。トラックごとに2系統のMIDIコントロール(CC、ピッチベンドなど)
- MIDI: IN×1・OUT×2・THRU×1(DIN)
- CV/Gate出力×4(3.5mm)、Sync入出力
- フットスイッチ入力×2、USB-C×2(クラスコンプライアント・バスパワー)
- OLED画面+LEDの色表示。エンコーダーは4つの仮想グループを切り替え
- 165ドル。予約受付中、入荷は12〜15週間後の見込み(2026年8月24日確認)
うちの機材に足すと何が起きるか
正直に書くと、シーケンサーとしては全面的に重複します。うちにはOXI ONE MKIIという司令塔とTorso T-1という偶然係がいて、4トラック32ステップのシーケンサーが新たに要る場面はありません。
それでも目が向くのは、32個の物理ノブの層です。Digitone IIやSyntaktのような機材は、深いパラメータほどメニューの奥にいます。32ノブを割り当てておけば、メニューに潜らず手で触れる——この「物理制御の層」だけでも165ドルなら検討に値します。
シーケンサーを持っていない人にとっては話が逆で、コントローラーとシーケンサーとMIDI-CV変換が1台で165ドルという、入口として異例の安さになります。
買い方 ― 国内の取り扱いは未確認
当サイトでは、BCR32の国内での取り扱いを確認できませんでした。販売が確認できる海外店へのリンクを載せます。
Thomann(Behringer BCR32)
※ 海外サイトです。当サイトのアフィリエイトリンクではありません。価格165ドル(2026年8月24日確認)。送料と輸入時の費用は注文時にご確認ください。Behringer製品は国内ではサウンドハウスが扱うことが多いので、国内発売を待つ手もあります。
この記事は公開されているメーカー資料と国内販売店の情報をもとに書いています。実機での検証は行っていません。音の質感、つまみの感触など、触らないと分からない部分については書いていません。
画像について: アイキャッチはメーカーの製品写真を参考に、形状・配色・つまみやボタンの配置をなぞって描いたAIイラストです(ロゴや文字は省略。写真ではありません)。実機の姿は本文の公式動画でご覧ください。
次に読む
- うちの司令塔 → OXI ONE MKIIレビュー|セットの指揮者
- 深いパラメータの持ち主 → Digitone IIレビュー|きらきらのFM音源機
- 配線の基礎 → MIDI・オーディオ・クロックの違い。配線入門
出典
- Thomann 製品ページ(仕様・価格・入荷見込み)
- SYNTH ANATOMY(予約開始・経緯)
- 価格は2026年8月24日時点のThomannの表示。為替と送料は含みません
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この記事はメーカー公式資料・公開情報に基づいています。個別機材の操作結果は、実機検証を行った時点で「検証済み」へ昇格させます。未検証の内容を「使ってみた」かのように書くことはしません(検証ポリシー)。
