機材名:Roland TR-707/TR-727担任:Mr. Nano
| 科目 | 評価 | 担任所見 |
|---|---|---|
| 歴史的価値初のPCM採用 | 5たいへん よくできました | 社史の転換点がこの2台です。 |
| 音質・音の個性12bitの箱鳴り | 4 | 初期ハウスの空気がこの音に入っています。 |
| 入手しやすさ中古中心 | 2 | 707は約8万円のご縁、727はさらに稀少です。 |
| 実用性64パターン・4曲 | 2 | 現代基準では小さな頭脳です。 |
| 外部機材との連携 | 3 | 当時なりの端子は揃っています。 |
Rolandが初めてサンプルを積んだ1985年の2台です。オレンジが生ドラム、青がラテン。初期ハウスの定番として歴史に残り、707は中古8万円前後で今も現役の声が聞けます。
5=主力として非常に優秀/4=明確な強みがある/3=実用的だが工夫が要る/2=制約が大きく用途を選ぶ/1=この用途では勧めにくい。評価項目は機材ごとの得意・不得意に合わせて選んでいます。順位付けや他の機材との点数比較はしません。「資料評価」はメーカー資料・公開情報に基づく採点で、実機検証後に更新します。
「オレンジと青」
1985年組の双子、オレンジの707と、青の727です。
兄は生ドラム係、弟はラテン打楽器係。同時デビューでした。
初期ハウスの現場では、この2人の音が夜通し鳴っていたそうです。
いまも中古市場で、たまに姿を見せます。青のほうが、少し会いにくい。
この一席は、通信簿の評点と本文の事実に基づいた創作です。
この記事でわかること
- Rolandが初めてサンプルを積んだ2台、TR-707とTR-727の紹介
- 仕様の要点と、どんな人に合うか
- 公式動画つき。所有機材との比較の視点も
- シリーズ初号機の発売は1984年
アナログをやめた年
TR-707とTR-727は1985年に同時発売されました。Rolandのドラムマシンで初めてPCMサンプルを使った機種です。808や909がアナログ回路で音を作っていたのに対して、この2台は録った音を再生します。
TR-707はオレンジの帯が目印で、キック、スネア、ハイハット、タムなど生ドラムのサンプルが入っています。音源は12ビットのデジタルで15種類、同時発音は10。64のプログラマブル・パターンをつないで4曲まで作れます。
TR-727は青い帯で、ラテン・パーカッション版です。ボンゴ、コンガ、アゴゴ、マラカス。構成は707と同じで、音が入れ替わっています。
707は当時としては新しい音で、しかも手頃でした。この2点が、初期のハウスとアシッドハウスで定番になった理由です。808や909のような「後から発見された」話とは少し違い、707は出た当時から使われました。
国内の中古は TR-707 が79,800円(イシバシ楽器 キーボードマート新宿、2026年8月19日確認)。909の10分の1以下で、当時の音がそのまま手に入ります。
Roland公式の動画です。ソフト版の紹介ですが、707と727の音の違いが並べて聴けます。
仕様のポイント
- 1985年に同時発売。Rolandのドラムマシンで初めてPCMサンプルを採用
- TR-707(オレンジ): キック、スネア、ハイハット、タムなど生ドラムのサンプル
- TR-727(青): ボンゴ、コンガ、アゴゴ、マラカスなどラテン・パーカッション
- 音源は12ビットのデジタル15種、同時発音10。64のプログラマブル・パターン、4曲まで
- 手頃な価格と新しい音で、初期のハウス・アシッドハウスの定番に
- 国内中古: TR-707 79,800円(イシバシ楽器、2026年8月19日確認)
うちの機材で言えば
うちのTR-6Sにも707と727のモデリングが入っています。触ってみると、808や909より素直で、癖が少ない。だからこそ他の音に混ぜやすい、という使い方になります。
中古8万円というのは、909の100万円と比べれば現実的な額です。ただ、うちのDigitakt IIにサンプルを読ませれば同じことができるので、実機を買う動機は「その本体を触りたいか」に尽きると思います。ステップボタンが16個横に並ぶ操作感は、いまの機材にも受け継がれています。
次に読む
- うちのモデリング機 → リズムの土台係、TR-6S
- 同じ系譜の廉価機 → 安く広めた2台、Roland TR-505とTR-626
- アナログ時代の名機 → 1万台で終わった名機、Roland TR-909
- 同じRolandなら → Roland TR-8Sとは|名機5台ぶんと自分のサンプルを混ぜる
出典
- Roland Australia Blog「Roland Drum Machine Chronicle」/Vintage Synth Explorer — 沿革・仕様
- デジマート — 中古価格(2026年8月19日確認)
この記事は未所有機材の紹介記事です。仕様はメーカー公式資料等で確認しています(確認日: 2026年8月19日)が、実機での検証は行っていません。実機を入手した場合は、別途レビュー記事として書き直します。
画像について: アイキャッチは実機の写真(公式画像)を参考に、形状・配色・配置を忠実になぞって描いたAIイラストです(ロゴや文字は省略。写真ではありません)。本文の4コマ漫画もAIで作成したイメージです。
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この記事はメーカー公式資料・公開情報に基づいています。個別機材の操作結果は、実機検証を行った時点で「検証済み」へ昇格させます。未検証の内容を「使ってみた」かのように書くことはしません(検証ポリシー)。
