Landscape HC-TTとは|手でテープを送るカセット楽器

Landscape HC-TTのイラスト(実機を参考に作成)。淡い黄緑の金属の箱の天面に、青緑の縁の大きな丸ノブが2つ(クランクのピンつき)と小さなノブが2つ、手前の縁に水色の細いバー
2026年度DAWLESS機材 通信簿資料評価|実機検証前

機材名:Landscape HC-TT担任:Mr. Nano

科目評価担任所見
発想の独自性手回しカセット5たいへん
よくできました
再生ボタンの代わりにクランク。潔い発明です。
演奏性スクラッチ的操作4回す手の速度が、そのまま表現になります。
音質・音の個性テープの肉声4よれ・伸び・逆走。テープの生理がすべて音です。
再現性1手回しに、同じ再生は二度とありません。
入手・サポート国内取扱なし2380ドルの個人輸入前提です。
総合評価3/5

モーターを持たないカセット再生機です。クランクを手で回した速さが、そのまま再生速度になります。テープを指で歩かせる、380ドルの手動タイムマシンです。

5=主力として非常に優秀/4=明確な強みがある/3=実用的だが工夫が要る/2=制約が大きく用途を選ぶ/1=この用途では勧めにくい。評価項目は機材ごとの得意・不得意に合わせて選んでいます。順位付けや他の機材との点数比較はしません。「資料評価」はメーカー資料・公開情報に基づく採点で、実機検証後に更新します。

「手で回す時間」

広場の手回しオルガンと同じで、この機械も回した速さが音楽になります。

回すのはカセットテープ。右手で進み、左手で戻る。

自動再生に慣れた耳には、これが驚くほど生々しい。時間を、手で持っている感じがします。

電池もモーターもありません。動力はあなたの腕。今日の演奏は、今日の腕前です。

この一席は、通信簿の評点と本文の事実に基づいた創作です。

この記事でわかること

  • 手でテープを送るカセット楽器、Landscape HC-TTの紹介
  • 仕様の要点と、どんな人に合うか
  • 公式動画つき。所有機材との比較の視点も

モーターが入っていないテープ機

HC-TTは、名前のとおり Human-Controlled Tape Transport ——「人の手で動かすテープ・トランスポート」です。カセットテープを載せる機材ですが、モーターが入っていません。テープを送るのは自分の手です(Landscape公式)。

大きな再生ノブが2つ並び、それぞれにクランクが付いています。これがカセットのリールを直接回す仕組みで、左を順方向、右を逆方向に回すと、ヘッドの上をテープが動いて音が出る。回す速さがそのまま再生速度になるので、レコードのスクラッチに近い、揺れて崩れたローファイの質感になります。

端子は、左側面に1/4インチのモノ出力、右側面に1/4インチのモノ入力(外部の音を内蔵プリアンプに通せます)、それにモジュラー用の3.5mm CV/Gate出力。モーメンタリーのミュートスイッチと、フィードバック用のタッチポイントも付いています。電源は9〜12Vの安定化電源が付属し、9V電池でも動きます(アダプターが要ります)。

価格は380ドル(約6.0万円)で、出荷まで1〜3週間。サンプル集のカセット「COUNTERCLOCKWISE」が同梱されます。国内の取扱いは見つかりませんでした(2026年8月19日確認)。

Landscape公式の動画です。クランクを回す速さと向きがそのまま再生の速さと向きになる、という原理がひと目で分かります。

仕様のポイント

  • モーターを持たないカセット再生機。リールに直結したクランク付きノブを手で回して音を出す
  • 左ノブが順方向、右ノブが逆方向。回す速さがそのまま再生速度になる(スクラッチに近い操作)
  • 出力: 1/4インチのモノ出力(左側面)。入力: 1/4インチのモノ入力(右側面・外部音をプリアンプに通せる)
  • モジュラー用の3.5mm CV/Gate出力、モーメンタリーのミュートスイッチ、フィードバック用タッチポイント
  • 電源: 9〜12Vの安定化電源が付属。9V電池でも動作(アダプター別途)
  • 価格380ドル(約6.0万円)、出荷まで1〜3週間。サンプル集カセット COUNTERCLOCKWISE 同梱。国内取扱いは確認できず(2026年8月19日確認)

うちの機材で言えば

うちでテープっぽい揺れを作るなら、SP-404MKIIのVinyl Simやカセット系のエフェクトを使います。HC-TTが違うのは、揺れがエフェクトではなく物理現象だという点です。手が止まれば音も止まる。腕の動きがそのまま出音に出るので、演奏として撮れる画にもなります。

使い方としては、自分のトラックをカセットに落として持ち込み、それを手で回して素材を作る流れになります。Octatrack MKIIで録ってスライスすれば、ふつうに打ち込んでは出ない揺れが手に入る。ただし、カセットに落とす手段(カセットデッキ)が別に要ります。そこまで込みで考える機材です。

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出典

この記事は未所有機材の紹介記事です。仕様はメーカー公式資料等で確認しています(確認日: 2026年8月19日)が、実機での検証は行っていません。実機を入手した場合は、別途レビュー記事として書き直します。価格の円換算は2026年8月18〜19日時点の為替(1ドル≒159円、1ユーロ≒185円、1ポンド≒216円)による目安で、送料・関税・輸入消費税は含みません。

画像について: アイキャッチは実機の写真(公式画像)を参考に、形状・配色・配置を忠実になぞって描いたAIイラストです(ロゴや文字は省略。写真ではありません)。本文の4コマ漫画もAIで作成したイメージです。

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メーカー資料確認のみ|実機検証前

この記事はメーカー公式資料・公開情報に基づいています。個別機材の操作結果は、実機検証を行った時点で「検証済み」へ昇格させます。未検証の内容を「使ってみた」かのように書くことはしません(検証ポリシー)。