機材名:Synthstrom Deluge担任:Mr. Nano
| 科目 | 評価 | 担任所見 |
|---|---|---|
| シーケンス性能200万ノート超 | 5たいへん よくできました | 128パッドのピアノロール。資料上、構成力は学年トップ級です。 |
| 音作りの自由度3音源+サンプラー | 4 | 減算・ウェーブテーブル・FMと全部履修しています。 |
| 操作性画面なし | 2 | パッドの光で状態を語ります。読解には慣れが要ります。 |
| 外部機材との連携CV/Gate・MIDI | 5たいへん よくできました | CV2・ゲート4・MIDI・USB。外部との付き合いは有段者です。 |
| 持ち運びやすさ電池6時間 | 4 | SDに保存して外で作業を続けられます。 |
| 一台完結度 | 5たいへん よくできました | 「この1台で曲が終わる」を掲げる設計です。 |
画面を持たず、128個の光るパッドで全てを語る子です。シンセ・サンプラー・CVまで抱えて電池で6時間働く体力は資料からも一級品。光の言葉を覚える気があるかだけが問われます。
5=主力として非常に優秀/4=明確な強みがある/3=実用的だが工夫が要る/2=制約が大きく用途を選ぶ/1=この用途では勧めにくい。評価項目は機材ごとの得意・不得意に合わせて選んでいます。順位付けや他の機材との点数比較はしません。「資料評価」はメーカー資料・公開情報に基づく採点で、実機検証後に更新します。
「光の言葉の国へ」
目的地は、1台で曲が終わる国。
入国審査で言葉を試されます。この国の公用語は、128個のパッドの光。
最初は読めません。数日もすると、赤が何で、緑が何か、体が覚え始めるそうです。
荷物は軽い。電池で6時間、保存はSDカード。CVの山を越えて、モジュラーの村まで足を延ばせます。
帰りの便はありません。1台で終わる国に入った人は、だいたい住みつくと聞きます。
この一席は、通信簿の評点と本文の事実に基づいた創作です。
この記事でわかること
- 全部入りで完結する、Synthstrom Delugeの紹介
- 仕様の要点と、どんな人に合うか
- 公式動画つき。所有機材との比較の視点も
- 発売は2016年
この1台で曲が終わる、という設計
Deluge(デリュージ)は、ニュージーランドのSynthstrom Audibleが作るオールインワン機です。減算・ウェーブテーブル・FMの内蔵シンセと、サンプラーと、シーケンサーが1台に入っています(Synthstrom Audible公式)。
同時発音数はシンセで最大64ボイス、サンプル再生で最大90ボイス。16×8の128個のRGBパッドを使って、ピアノロールのように音を置いていきます。記録できるノートは200万を超え、解像度は最大6144分音符まで設定できます。
そして充電式のリチウムイオン電池を内蔵していて、6時間以上動きます。電源のない場所へ持っていって、そこで曲を最後まで作れる——「DAWを使わない」を最も文字どおりに実現している機材のひとつです。
2023年にはファームウェアがオープンソース化され、コミュニティの手でも機能が増え続けています。
メーカー自身によるウォークスルーです。パッドを押した先で何が起きるかを一通り見せてくれるので、「1台で完結する」の中身が具体的に分かります。なお動画の説明欄にもあるとおり、公開後もアップデートで機能が増え続けているため、現行のファームウェアとは画面や項目が異なる箇所があります。
仕様のポイント
- 内蔵シンセ(減算・ウェーブテーブル・FM)+サンプラー
- 同時発音数: シンセ最大64ボイス/サンプル再生最大90ボイス
- 16×8の128 RGBパッドでピアノロール式にシーケンス。200万ノート超、解像度は最大6144分音符
- CV出力2(0〜10V)・ゲート/トリガー出力4。MIDIはDIN端子とUSBの両方
- オーディオ: 1/4インチのライン出力2・ライン入力1、3.5mmヘッドホン出力、3.5mmマイク入力
- 充電式リチウムイオン電池で6時間以上動作。32GBのSDカード付属
- 本体: 305×208×46mm・1.5kg。公式ストアの日本円表示は235,000円(2026年8月18日確認)
どんな人に合うか
「机の上を1台にまとめたい」人に向きます。音源もサンプラーもシーケンサーも入っているので、理屈のうえではこれとヘッドホンだけで曲が完成します。ケーブルと電源の本数が増えるほど機材が億劫になる——という問題への、最も直接的な答えです。
うちのOctatrack MKIIと役割が近いようで、思想が逆です。Octatrackは外から来た音を加工して壊す機材で、Delugeは中で音を作って組み上げる機材。「持ち出して1台で完結させたい」ならDeluge、「他の機材の中心に据えたい」ならOctatrack、という分かれ方をします。
最大の注意点は買い方です。 国内の正規代理店が見当たらず、購入経路はメーカー直販が基本になります。公式ストアには日本円の表示がありますが、初期不良や修理のやりとりは英語での直接対応になります。23万円台という価格に、そのやりとりの手間を足して判断してください。
購入・価格を見る
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Synthstrom Audible Deluge
- 新品相場
- ¥235,000
- 中古相場
- 相場データなし
2026-08-18 時点の調査(メーカー直販ストアの日本円表示(国内代理店なし))。相場は変動します。販売価格は各店舗の表示をご確認ください。
次に読む
- 外部の音を壊して組む方 → 『初心者が買うな』の王様、Octatrack MKII
- トラッカー式の完結型 → 縦に流れる作曲マシン、Polyend Tracker
- 同じく国内流通のない完結型 → ゲーム機サイズの本気、Dirtywave M8
出典
- Synthstrom Audible Deluge 公式ページ — 仕様・価格
- Deluge by Synthstrom Audible (Walkthrough Part 1) — メーカー公式のウォークスルー
この記事は未所有機材の紹介記事です。仕様はメーカー公式資料等で確認しています(確認日: 2026年8月17日)が、実機での検証は行っていません。実機を入手した場合は、別途レビュー記事として書き直します。
画像について: アイキャッチは実機の写真を参考に、形状・配色・配置を忠実になぞって描いたAIイラストです(ロゴや文字は省略。写真ではありません)。本文の4コマ漫画もAIで作成したイメージです。
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この記事はメーカー公式資料・公開情報に基づいています。個別機材の操作結果は、実機検証を行った時点で「検証済み」へ昇格させます。未検証の内容を「使ってみた」かのように書くことはしません(検証ポリシー)。
