機材名:Modal Argon8/Cobalt8担任:Mr. Nano
| 科目 | 評価 | 担任所見 |
|---|---|---|
| 音作りの自由度WT180種/40アルゴリズム | 4 | 音の教材は豊富です。 |
| 演奏性MPE・アフタータッチ | 4 | 指の力で音が動く表現に対応します。 |
| 入手しやすさCobalt8販売終了 | 2 | 双子の片方しか新品では会えません。 |
| シーケンス性能 | 3 | 512ノートのポリシーケンサー持ちですが、主役は鍵盤演奏です。 |
| 外部機材との連携 | 4 | MIDI・USB・Sync・エクスプレッションと揃っています。 |
同じ筐体の双子で、紺がウェーブテーブル、青がアナログ風。MPE対応の表現力が売りですが、青のCobalt8は新品の在籍が終了しています。
5=主力として非常に優秀/4=明確な強みがある/3=実用的だが工夫が要る/2=制約が大きく用途を選ぶ/1=この用途では勧めにくい。評価項目は機材ごとの得意・不得意に合わせて選んでいます。順位付けや他の機材との点数比較はしません。「資料評価」はメーカー資料・公開情報に基づく採点で、実機検証後に更新します。
「制服の同じ二人」
双子でございます。筐体はそっくり、性格は正反対。
紺のArgon8はウェーブテーブル、理屈の子。青のCobalt8はアナログ風、感覚の子。
ところが青は、先に店を畳んでしまった。新品で会えるのは紺だけでございます。
どちらもMPE対応で、指の力で歌い方が変わる。鍵盤弾きには良い縁談。リズム係をお探しの方には、そもそも縁談の種類が違います。
この一席は、通信簿の評点と本文の事実に基づいた創作です。
この記事でわかること
- 同じ筐体で青と紺、Modal Argon8とCobalt8の紹介
- 仕様の要点と、どんな人に合うか
- 公式動画つき。所有機材との比較の視点も
- 発売は2020年
紺がウェーブテーブル、青がアナログ風
Argon8とCobalt8は、英ブリストルのModal Electronicsが2019年と2020年に出した8ボイスの鍵盤シンセです。筐体はまったく同じで、FATARの37鍵(チャンネル・アフタータッチ)、29個のエンドレスエンコーダー、4軸のジョイスティック、1.54インチのOLED。紺のArgon8はウェーブテーブル、青のCobalt8は「拡張バーチャルアナログ」と、中身だけが違います(Modal公式 Argon8/Cobalt8)。
Argon8は180のウェーブテーブルを最大4オシレーターでモーフさせ、透明でよく動くデジタルの音。Cobalt8は64のバーチャルアナログ・オシレーターを40のアルゴリズムで組み、太く暖かい方向。どちらも512ノートのポリシーケンサーとアルペジエーター、3スロットのエフェクト、MPE対応を持ちます。
知っておきたいのは会社の事情です。Modal Electronicsは2023年9月に経営再建の手続きに入り、2024年5月に香港のAlltronics Holding(以前から同社製品を製造していた会社)の傘下で再出発しました。チームは大幅に縮小しています。製品ページは現行として残っていますが、日本の正規代理店はなくなり、サウンドハウスではArgon8が105,500円のお取り寄せ、Cobalt8は販売終了表示です(2026年8月18日確認)。中古はArgon8で69,801円(Qsic)、ヤフオク落札55,000円の例があります。
Modal Electronics公式のArgon8紹介動画です。ウェーブテーブルの透明で動く音と、ジョイスティックとエンコーダーで触るパネルが見られます。Cobalt8は同じ筐体で、中身がバーチャルアナログです。
仕様のポイント
- 共通: 8ボイス(2台で16)、FATAR 37鍵(ベロシティ+チャンネル・アフタータッチ)、エンコーダー29+ボタン24、4軸ジョイスティック、MPE対応、1.54インチOLED
- Argon8: 32オシレーター(1ボイス4)、ウェーブテーブル180+モディファイア32、モーフィングフィルター8種、3EG、2LFO。最新ファームウェア 3.2
- Cobalt8: 64オシレーター(1ボイス最大8)、40アルゴリズム、フィルター31種、3EG、3LFO。最新ファームウェア 2.1
- 共通: 512ノートのリアルタイム/64ステップ・ポリシーケンサー(4アニメーションレーン)、32ステップ・アルペジエーター、3スロットFX(26種)、パッチ500
- 入出力: 6.35mmデュアルモノ出力、ヘッドホン、3.5mmオーディオ入力、MIDI DIN IN/OUT、USB MIDI、3.5mm Sync IN/OUT、エクスプレッション/サスティン。DC9V 1.5A、555×300×100mm・5.6kg
- 価格: Argon8 105,500円(サウンドハウス お取り寄せ)、Cobalt8 は販売終了表示。中古 Argon8 69,801円(Qsic・2026年8月18日確認)
どんな人に合うか
「鍵盤つきのポリシンセを1台、10万円前後で」という人に。Argon8のウェーブテーブルは、うちのDigitone IIのFMとも、minilogue xdのアナログとも違う、動き続けるデジタルの音です。
同じ形で中身が違う2台という構成はKORGのopsix/wavestateと同じ発想で、迷い方も同じ。太いのが欲しければCobalt8、動くのが欲しければArgon8です。
ただし今の日本では、新品を普通に買える状態ではありません。会社は続いていますが、保証や修理は個人輸入と同じ覚悟が要ります。中古で状態のよいArgon8を安く見つけたときが、いちばん現実的な入口です。
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Modal Electronics Argon8
- 新品相場
- ¥105,500
- 中古相場
- 店頭 ¥69,801/オークション ¥55,000
2026-08-18 時点の調査(サウンドハウス お取り寄せ・Qsic中古・ヤフオク落札2026-07)。相場は変動します。販売価格は各店舗の表示をご確認ください。
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Modal Electronics Cobalt8
- 新品相場
- 販売終了
- 中古相場
- —
2026-08-18 時点の調査(サウンドハウス 販売終了表示(105,500))。相場は変動します。販売価格は各店舗の表示をご確認ください。
Amazonは2026-08-19 時点でこの機材の商品ページを確認できなかったため、検索結果へのリンクにしています。出品が入れ替わることがあるので、商品名と価格を確かめてからご購入ください。
次に読む
- うちのFM音源機 → きらきらのFM音源機、Digitone II
- アナログポリの定番 → アナログポリ入門の大定番、KORG minilogue xd
- 海外機を買う前に → 日本で機材を買う前に。技適・PSE・保証・並行輸入
- 同じ鍵盤つきの機材を比べるなら → ASM Hydrasynth Explorerとは|指の力で1音ずつ変わる鍵盤
- 鍵盤つきの機材をもう1台 → Novation Bass Station IIとは|10年売れ続けるアナログのベース
出典
- Modal Electronics Argon8 公式ページ/Cobalt8 公式ページ — 仕様
- サウンドハウス Argon8/Cobalt8 — 国内価格・販売状態(2026年8月18日確認)
- デジマート Qsic 中古Argon8 — 中古価格(2026年8月18日確認)
- Synth Anatomy(2024年10月) — 会社の買収と再出発
この記事は未所有機材の紹介記事です。仕様はメーカー公式資料等で確認しています(確認日: 2026年8月18日)が、実機での検証は行っていません。実機を入手した場合は、別途レビュー記事として書き直します。
画像について: アイキャッチは実機の写真を参考に、形状・配色・配置を忠実になぞって描いたAIイラストです(ロゴや文字は省略。写真ではありません)。本文の4コマ漫画もAIで作成したイメージです。
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この記事はメーカー公式資料・公開情報に基づいています。個別機材の操作結果は、実機検証を行った時点で「検証済み」へ昇格させます。未検証の内容を「使ってみた」かのように書くことはしません(検証ポリシー)。
