機材名:Erica Synths Bassline DB-01担任:Mr. Nano
| 科目 | 評価 | 担任所見 |
|---|---|---|
| 音質・音の個性太くて粗いアナログ | 5たいへん よくできました | きれいに鳴らす気が最初からない、頼もしい声です。 |
| シーケンス性能64ステップ・変調トラック | 4 | カットオフの動きまで打ち込める足腰です。 |
| 外部機材との連携CV/Gate・クロック | 4 | モジュラー界隈との会話も得意です。 |
| 音色の汎用性ベース特化 | 2 | 上品な音色の授業は履修していません。 |
| 導入コスト | 3 | 専門職の給与水準です。 |
1オシレーターに割り切って、サブとノイズとドライブで押す、ラトビア流の太くて粗いベースです。教科書的なBass Station IIとは別の答え。歪ませて使う前提の潔い設計です。
5=主力として非常に優秀/4=明確な強みがある/3=実用的だが工夫が要る/2=制約が大きく用途を選ぶ/1=この用途では勧めにくい。評価項目は機材ごとの得意・不得意に合わせて選んでいます。順位付けや他の機材との点数比較はしません。「資料評価」はメーカー資料・公開情報に基づく採点で、実機検証後に更新します。
「一杯入魂」
当店のメニューは一品だけ。太麺のベースです。
オシレーターは1本。そのかわりサブとノイズとドライブを、丼が割れるほど盛ります。
「あっさりめはできますか」。できません。そういう店ではないので。
常連の注文はいつも同じ。「いつもの、濃いめで」。
この一席は、通信簿の評点と本文の事実に基づいた創作です。
この記事でわかること
- 1オシレーターで太いベース、Erica Synths Bassline DB-01の紹介
- 仕様の要点と、どんな人に合うか
- 公式動画つき。所有機材との比較の視点も
- 発売は2020年
303風ではなく、ラトビアの荒いベース
Bassline DB-01は、Erica Synthsが2020年に出した卓上のフルアナログ・モノシンセです。オシレーターは1つですが、トランジスタのサブオシレーターとノイズを混ぜ、BBDのデチューンで揺らして太くします(Erica Synths公式)。
フィルターは同社のユーロラック・モジュール(Acidbox)から来たローパス/バンドパスで、ワンノブのオーバードライブが付きます。「アシッド系」と言われがちですが、TB-303の再現ではなく、もっと荒くて攻撃的な方向です。シーケンサーは最大64ステップ、8バンク×16パターン、ランダム生成、アルペジエーター、フィルターの動きを記録するモジュレーショントラックを持ちます。
価格は98,900円(Elektron Distribution Group・島村楽器・Five Gなど横並び、2026年8月18日確認)。2020年の発売から据え置きです。CV/GateとアナログクロックのIN/OUTがあり、モジュラーと直結できます。
Erica Synths公式の紹介動画です。1つのオシレーターにサブとノイズを足し、BBDのデチューンで揺らし、フィルターとドライブで押し出す。303風とは違う、荒れたベースの音が確かめられます。
仕様のポイント
- フルアナログ・モノシンセ: VCO+トランジスタ・サブオシレーター+ノイズ、BBDデチューン、Acidbox系LP/BPフィルター+オーバードライブ
- VCA/VCF/ピッチの独立エンベロープ、同期LFO(FMとフィルター変調)
- シーケンサー最大64ステップ、8バンク×16パターン、トランスポーズ、ランダム生成、アルペジエーター、カットオフのモジュレーショントラック、ユーザースケール(微分音可)
- 入出力: MIDI IN/THRU、CV/Gate IN・OUT、カットオフCV、アナログクロックIN/OUT、メイン出力。12V DC
- 232×142×63mm・850g、アルミ筐体。最新ファームウェア 1.10(2023年11月23日・WAVをクロック入力で再生して更新)
- 価格: 98,900円(Elektron Distribution Group・2026年8月18日確認)
どんな人に合うか
「ベースは1台のアナログで、太くて荒い音が欲しい」人に。きれいなアナログではなく、歪ませて使う前提の設計です。
同じ価格帯の定番はNovation Bass Station IIです。あちらは2オシレーターで音の幅が広く、教科書的。DB-01は1オシレーターに割り切って、サブとノイズとドライブで押す機材。うちのSyntaktのアナログトラックでは出ない、ラトビア流の粗さがあります。
アナログなので、電源を入れて20〜30分の暖機とキャリブレーションが公式に推奨されています。その手間を「楽器らしさ」と思えるかどうかで決まります。
購入・価格を見る
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Erica Synths Bassline DB-01
- 新品相場
- ¥98,900
- 中古相場
- —
2026-08-18 時点の調査(EDG・島村・Five G 横並び)。相場は変動します。販売価格は各店舗の表示をご確認ください。
次に読む
- 同じ価格帯の教科書 → 10年売れ続けるアナログのベース、Novation Bass Station II
- うちのアナログトラック → 音を彫る12トラック、Syntakt
- CVでつなぐ基礎 → MIDI・オーディオ・クロックの違い。配線入門
- 同じErica Synthsなら → Erica Synths Bullfrogとは|つながないと鳴らない教育用アナログ
- 同じシンセを比べるなら → Twisted Electrons TherapSID MKIIIとは|コモドール64の音源チップを鳴らす
出典
- Erica Synths Bassline DB-01 公式ページ — 仕様
- Elektron Distribution Group — 国内価格(2026年8月18日確認)
この記事は未所有機材の紹介記事です。仕様はメーカー公式資料等で確認しています(確認日: 2026年8月18日)が、実機での検証は行っていません。実機を入手した場合は、別途レビュー記事として書き直します。
画像について: アイキャッチは実機の写真を参考に、形状・配色・配置を忠実になぞって描いたAIイラストです(ロゴや文字は省略。写真ではありません)。本文の4コマ漫画もAIで作成したイメージです。
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この記事はメーカー公式資料・公開情報に基づいています。個別機材の操作結果は、実機検証を行った時点で「検証済み」へ昇格させます。未検証の内容を「使ってみた」かのように書くことはしません(検証ポリシー)。
